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2008年12月30日 (火)

秋田内陸縦貫鉄道を応援しています、その3

Img_1880_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

この写真は最近撮ったものではありませんが、この2,3日、日本海側の天候が荒れて、帰省に影響があったそうですから、秋田内陸線はこんな感じだったかも知れません。

とりあえず、延命が正式に決まって今年の年は越せそうですが、実際に何か変った訳ではなく、これからも毎年、新しい年を迎える事が出来るかどうか厳しい状況は続くでしょう。

ましてや、この不況風、なんとか頑張ってしのいでいって欲しいものです。

私が乗った列車には女性の車掌さんが乗務しておりましたが、雪の中大変そうなのに、終始笑顔で乗客に接してました。今も元気で乗務しているのでしょうか。これからもこの仕事を続けていけると良いですね。彼女だけでなく、この鉄道に係わる全ての人々が。

私も今年の半ばまで、余裕で、内陸縦貫鉄道の存続を応援しておりましたが、気が付いたら、私の存続を応援すべきでは無いかという状況になってきました。お互い頑張って存続しましょう。マジで。

それでは、みなさま良いお年を。

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2008年12月29日 (月)

パックフイルムマニュアル

あまり資料が無いのでパックフイルムの構造を貼っておきます。

R0011870_w 1.気持ちよく撮影できます、撮影するだけならパックフイルムが最強です。一番手前に1枚目の引き紙が見えます。この紙を引いた後、切ってしまえば、次の紙が引きやすくなりますが、今回は残しました。本当は、この前にスターターがあって、それは引いたら破れと書かれてあり、それは切ってあります。

R0011873_w 2.パックフイルムは全部撮影が終わると、自動的に遮光されるのでパックを取り出しても、問題ありません。これはレンズ側から見た姿です。

R0011874_w 3.このパックからフイルムを出すには、緑色の留め金を右にスライドさせます。本当は任意の一枚を取り出すことも出来るのですが、また組み立てるのが面倒です。一度に現像できないので、パックを外して遮光袋に中身を入れてしまいました。

R0011892_w 4.これが、パックフイルムのパーツです。黒い紙に糊しろがみえますね。

R0011893_w 5.この状況でフイルムが格納されております。フイルムは真下に露出して(レンズ面に面して)いることになります。

R0011894_w 6.撮影して紙を引くと、フイルムはくるっと廻って、パックのカメラ側に位置します。この時次のフイルムがレンズ側に露出することになります。

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2008年12月28日 (日)

パックフイルム

R0011854_w 昔、パックフイルムというシートフイルムがパック詰されたフイルムがありました。ポラロイドフイルムみたいな感じですが、大きな違いはポラロイドフイルムが撮影後、一枚づつ引き出して行くのに対して、パックフイルムは、紙を引くことで、列の最後尾に撮影後のフイルムを移すことです。

普通の4x5のシートフイルムからは考えられない技ですが、パックフイルム用のシートフイルムはペラペラの薄い素材で、それだから可能だった技でした。

200812281_w Camera : Muto Special 45RF, Lens: Yashinon 127mm F4.7, Film : Tri-X, HC-110

このフイルムの美点は、16枚の連射が出来る事。通常、4x5だとクイックチェンジで6枚が最高なので、コレはポイントが高いです。さらに16枚のパックでも非常に薄く、携帯に便利であることも、大きなメリットです。

しかし、これだけの美点がありながらこのフイルムは絶版になって久しく、何故だろうと思っておりました。そして、それは使ってみるとすぐに解りました。

このフイルムの美点である薄さが問題なのです。撮影の時はパック詰されているので、問題は無いのですが、それ以降の処理で、この薄さは何をするにしても不便です。

次に、このフイルムは通常の4x5のシートフイルムよりも一回り大きくできております。そのため、コンビプランなどの4x5の現像タンクに入りません、仕方なく1枚づつ、小型タンクで現像します。そしてスキャナーに入れる時には、周りを少し切ってガイドに入れてスキャンしました。

また、このフイルムは紙に糊付けされているので、糊と紙くずが現像液に混入します。別にワルサはしなくても気分的に良くないですね。

R0011856_w 実は、このフイルムは610さまのカメラを借りて、見ているうちに使って見たくなったのです。せっかく機動性のある4x5カメラなのだから、機動性のあるフイルムを使ってみなくてはね。もともと絶版で、手に入ったとしても、経年劣化で感度は低下しベースフォッグもあるような問題のあるフイルムで現像は苦労しますが、少なくとも撮影している間は軽快です。

R0011891_w (ちなみに、通常の4x5のシートフイルムとこれだけ大きさが違います。糊の痕があること、ノッチが無いことも違いますね。)

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2008年12月26日 (金)

原因不明の発色

200812196_w Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Zenzanon 80mm F2.8, Film : Optima II, Home made C41

冬の日本海をブロニカで、そしてアグファ オプティマIIを使って、荒涼としたイメージの写真を撮りたいと思って海に出ました。荒涼と言っても、本当に海が荒れている時は写真どころでは無いので、比較的穏やかなことを確認して出ました。

写真的にはなんてことは無い、いつもの冬の日本海のスナップです、ただこのフイルムではどんな色になるのか興味がありました。

ところが、何かへんです。現像液も漂白液も新調した、初回の現像です。劣化はありません。現像液も、いつもどおり。強いてあげればいつもより少し温度が高かったので、予備水洗の温度を下げたら、反対に現像中の温度が下がってしまったことぐらいで......。

まあ、そのあたりかも知れませんが。ヘンな発色をしたコマがありました。表題の写真は、他のコマもこんな発色をするので、スキャナーの影響もあるかも知れません。

200812193_w それを除けば、大体イメージどおり、冬の日本海ってこんな感じです。

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2008年12月24日 (水)

メリークリスマス

200812241_w camera : Muto special 4x5, Lens : Yashinon 127mm F4.7, Film : Tri-X Pan, EI=100, HC-110

この写真、本当はちょっとした遊びのテスト撮影と現像のものなのですが.....現像と定着に失敗しているので、長く持たないと思い、スキャンしてみました。

遊びの中身は、もう少しデータをとってちゃんと現像出来た時、ブログで記事にするとして、この写真は今日なら貼れますね。

どちらさまにも、メリークリスマス。

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2008年12月23日 (火)

MC Zenzanon 80mm F2.8

R0011838_w 表題のレンズはMC Zenzanon 80mm F2.8。カールツアイス イエナがゼンザブロニカの為にBiometar 80mmF2.8をアレンジしたレンズです。このレンズは珍しいのですが、同じレンズはPentacon Sixの標準レンズとなっておりますので、レンズの描写を見る目的ならば、Pentacon SixでBiometarを使う方がはるかに気軽です。

カメラとしては、圧倒的にブロニカが使いやすく信頼性がありますが。

私は、冬になると急にブロニカが使いたくなります。ブロニカとブロニカニッコールは、日本海沿岸の冬景色に良く似合い、ニビ色の世界のイメージが湧きます。

ところが、今回、MC Zenzanon 80mmならどうだろう、と興味を持ちました。このレンズとAgfa Optima IIの独逸コンビで日本海の冬景色を撮ったら面白いかも知れません。

ちょっと重い暖色系の発色をするレンズと、粒子が粗くコントラストの高いネガフイルムの組み合わせです。日本海側の冬景色と言っても鉛色だけではありませんから。

2008121911_w Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Xenxanon 80mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41, F2.8,1/30、これだけぐじゃぐじゃな光源でもカラーバランスが保ててます。上の方の色はネガスキャンのスキャナーの影響です。

2008121912_w Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Xenxanon 80mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41, F2.8,1/60、綺麗な赤;ですね。

2008121913_w Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Xenxanon 80mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41, F2.8,1/60、ボケかたはこんな感じ。

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2008年12月21日 (日)

ハコ単位で買う魚

R0011832_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

週末はあわただしく帰省してまいりました。その上、予定外の葬儀にも出ることになり、この年になると、黒っぽい服はディフォルトで必要かなぁ、と思ったりもしました。

あわただしい中、信号待ちの車から何気なく外を見ると、ハタハタ売りが居ました。幸いポケットにデジカメが入っていたので、懐かしい光景を写す事が出来ました。懐かしいと言っても、自分の中にある光景とは随分違っているのですが。

そもそもハタハタとは何かというと、秋田を中心に日本海側で獲れる魚のことです。この魚は海が荒れた冬になると産卵の為、秋田の海岸に大挙してやってくるのです。冬の日本海が時化て、荒天の雷と共にやってくるので、漢字で書くと魚ヘンに雷と書きます。

この魚は、たんぱく質の少ない冬の秋田にとっては恵みの魚で、人々はこの魚をハコ単位で買っては、様々な保存方法で保存し、厳しい冬を乗り切ってきました。この魚には鱗が無く、保存の為の加工が簡単なことも、保存した魚の調理が簡単なことも、幸いしております。どんな風に調理しても美味ですし。

この魚、資源が減って一時期危なかったのですが、数年間の完全禁漁によって、また復活しました。また、ハコ単位で買うことが出来るようになったのです。

ただ、昔とはちょっとその光景が違います。昔は、降りしきる雪の中、ハタハタの入った木箱を山済みにしたトラックが行商で村を廻り、「箱代にもなんねぇー」と文句を言いながら、各家に2箱とか3箱を置いて行ったものです。鉛色の空の色、白い雪、かすかに血が滲む茶色の木箱、この色合いが懐かしいのですが、もう思い出の中だけの色かも知れません。

注記)ハタハタは普通、魚へんに神と書いて鰰と表記する方が普通です。もちろん鱩でもOKです。

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2008年12月20日 (土)

Super Fujica-6

R0011813_w 表題のスーパー フジカ シックスを中古カメラ屋のジャンク置き場で見つけました。「どこがジャンクなの」と聞くと「ファンダーの一部がミラーの腐食かなにかで欠けて見えることと、レンズに拭き傷が多いこと」だそうです。

このカメラは蛇腹カメラでは、かなり進化した形式を持つカメラなので、それなりの価格が付くのが普通です。そのため、使ってみたくとも、なかなか買うことは躊躇するカメラでした。数千円で使えるのはありがたい、という気分と、ジャンクを使ってこのカメラの印象が悪くなるのはいやだなあ、と言う恐れを半分ずつもってこのカメラの試写をしてみました。

このカメラは外見こそちょっと異形で、クセがありますが、使い勝手はとても上等です。全ての動作がスムーズに、気持ちよく行なうことが出来ます。ファインダーも欠けてはおりますが、二重画像もくっきりしていて、ピントも合わせやすいと思いました。

後は、レンズがどうかです。

200812171_w まずは最近接。絞りは開放。フイルムはTMY2をHC-110で現像。ちゃんとピントが来てます。

200812172_w 次は逆光。レンズの拭傷でもっとフレアーが出るかと思いましたが。全く問題を感じません。この写真はもともと硝子越しに撮っているので、これだけ写るのは驚きました。

200812173_w そして、フラットな光での微妙な諧調。これも絞りは開放ですが、良く出ております。

やはり、噂に違わぬ良いカメラですね。良い出会いをしました。

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2008年12月17日 (水)

雨の中のイリュミネーション

R0011809_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

私、北国で育ってますから、クリスマスの頃は、空はどんより、冷たい雨か雪が降っているのは当たり前で、クリスマスイリュミネーションは、そんな荒天のなか物寂しげに輝くものでなくてはならない、と刷り込まれております。

R0011798_w 息も絶え絶えの少年とセントバーナード犬や、マッチをこすって体を温めている少女が、いま、そこに居そうな地面を隠すように輝くのが、クリスマスイリュミネーションだと思っております。

R0011786_w と言うわけで、今夜の汐留のイリュミネーションは、自分的に感じるものがあったので、写真を撮って来ました。お粗末な記事ですが、イリュミネーションは雨の日のほうが綺麗ですよね。

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2008年12月14日 (日)

Pentac 4 1/4Inch F2.9 Dallmeyer London

R0011783_w 表題のレンズはDallmeyer LondonのPentac 4 1/4Inch F2.9、610さまとトレードしたレンズですが、海老で何とか、という言葉が頭から離れません。ありがとうございます。

これと同じレンズはコンパウンドシャッターに入ったものを、大判レンズとしてWEBで見たことがありますが、大判をカバーするには明るすぎると思っておりました。そして、Pentax67なら使えるかも知れないとも。

今回頂いたレンズはシャッターが無いタイプで、おそらく木製一眼レフカメラ用に使われていたものでは無いかと思われます。シャッターが無いことでマウント部が薄く、接写リングから抽出したPentax67のマウントに貼り付け、ヘリコイド接写リングに取り付けると、ちょっと繰り出したところで、無限が来ました。まさにピッタリ、思惑通り、Pentax67で使えます。

そういえば、610さまはどうしていたのかと調べてみたら、やはりPentax67で使われていたようです。まあ、師匠は、必要な物は何でも作ってしまう訳で、ヘリコイド接写リングのフランジなど気にする必要もありませんが...。

200812141_w ところで、このレンズは大昔の大口径レンズで、ノンコートですから、盛大にフレアーが出て、柔らかい描写になることを期待しております。ところが作例を見ると、この程度の光では開放でも、フレアーは思ったほどではありません。軍用にも使ったレンズなので、当時の技術で最良の設計をしたものなのでしょう。

200812142_w 次の作例ではフレアーが出てますね。これはボケを見てみたかったので撮ったコマですが、ちょっと面白いボケかたです。作例のデータはCamera : Pentax67, Film : TMY2, HC-110, F2.9,1/30です。

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2008年12月13日 (土)

HC-110の廃液現像

200812131_w Camera : Pentax 67, Lens : SMC Pentax 75mm F2.8, Film : Presto HC-110

私は市販品だと、HC-110の現像液を使っているのですが、ようやく一瓶使い終えたところです。でも、期限切れのものを安く買ったストックがあるので、この後も期限切れの現像液ばかり使う事になりそうです。

また、たまたま、撮影済みのフイルムがどこからともなく出てきました。私は整理が悪く、またコロコロと違うカメラで撮影するので、カメラに前のフイルムが入ったまま、なんていうことは、日常茶飯事です。それでもカメラに入っていれば撮ったものを思い出せるのですが、撮影済みのフイルムだけ出てくると何を撮ったのかさっぱり解りません。

で、結局、何なのかというと、古いHC-110のビンを洗った廃液でそのフイルムを現像してみた訳です。当然濃度は解らないし、そもそも期限が切れてしばらくたった現像液の、ボトルにへばりついた廃液なので、成分も怪しい状態です。

しかし、私は空になったシャンプーボトルに水を入れてもう一度使うような性格なので、HC-110のプラスティックボトルにへばりついた廃液が何となく、もったいないように感じ、ダメもとでやってみた訳です。

結果は、まあまあ。ちょっと硬くでたような気がしますが、充分使える濃度でしょう。そしてネガは秋田に帰省した時の田園風景でした。その時は、結構気合を入れて撮っていたのに、現像を忘れるようでは、........情け無い。

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2008年12月11日 (木)

自殺予防の青い光

R0010751_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

何でも、駅の照明を青色に変えると、飛び込み自殺が減るらしいです。また、街灯を青色にしたところは犯罪が減ったとか。

これは青色の光に気持ちを落ち着かせ、冷静にさせる効果があるかららしいのです。

そこで、汐留のカレッタの青色のイリュミネーションの中を散歩して帰って来ましたが、確かに青色のイリュミネーションを見ていると、幻想的で気持ちが落ち着いてきます。

これで、もう少し人が少なければ、もっと落ち着くでしょうね、出来れば寝転がって見てみたい。

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2008年12月 9日 (火)

1眼式RFの4x5カメラも借りてます

20081281_w Camera : 610 special RF 4x5, Lens: Yashinon 127mm F4.7, Film : RDP III

ポラロイド120を改良して4x5カメラを作ろうとする試みは幾つかあります。かく言う私も、挑戦して途中で放置してある固体があります。しかし、そんなカメラがどれくらいあっても、これがまさしく、その最高峰であることは間違いありません。

このカメラが、このようなカメラで最小であることには、手が大きい人など、必ずしも小ささを求めない人は異論があるかも知れません。しかし、レンジファインダーの良さは、誰もが望むものであります。

このカメラ、使ってみてまず驚くのが、レンジファインダーの良さであります。作例は、目の前をヨットが通り、夕陽を浴びて綺麗だな、写真を撮ろう、とココロが動いてから、実際にシャッターを切るまで、数秒で終わっていることを示しております。

もちろん、これがオートのデジカメなら目の前でシャッターがきれているでしょう。しかしこれは、4x5のシートフイルムを使ったものです。データは1/60、F11と8の中間、当然手持ちです。ちょっと露出オーバー気味ですが、狙ったところにピッタリピントが合っております。4x5でこれだけ手軽に、しっかりと撮れることは、ちょっとありえないくらい凄い事なのです。

Yashinon127mmのレンズも良いですね。逆光なのでちょっと右側にゴーストらしきものが写っておりますが、すっきりした気持ちの良い描写です。見たままの印象が再現されております。

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2008年12月 8日 (月)

ERICA68 autoをお借りしてます

20081271_w Camera : ERICA68 auto, Lens : Heligon 80mm f2.8, Film : TMY2, HC-110

日曜日の午後、いきなりお祭り騒ぎとなりました。610さまより、貸してもらえるカメラが2台と、トレードしたレンズが1台届き、使ってみたいモノがいきなり3台現れたからです。

その中で、Erica68 autoは真っ先に使ってみたいカメラです。このカメラは、素晴らしい工作の賜物で、真似しようにも真似が出来ないカメラであるので、作りを研究するより、とにかく使って見る事です。そして、レンジファインダー、プレスシャッター、自動フイルム送りが、どんなリズムももたらすか体験する事が、このカメラの楽しみ方の基本でしょう。

このカメラはMamiyaの電動68ホルダーが使われておりますが、Mamiyaの電動68バックは、電池があっても無くても使えるように、コントロールは機械的に行なわれているので、このホルダーを手にした人は誰でも、このホルダーで何か出来ないか考えます。

ところが、Mamiyaのカラクリは奥が深くて、電動バックを他で使いこなすには工作が追いつかず、結局あきらめることになるのです。それが出来るのが巨匠の所以でありますね。

20081272_w ところで、このカメラは、持ち方になじむことから始まります。シャッターストロークが長いので、右手の指の位置をまず、決めます。そして左手の位置を決めます。シャッターストロークに慣れれば、後は簡単。シャッターを押すだけです。

実際使ってみると、自動巻きというのは、撮影のリズムを取るためにかなり大きな要素であることが解ります。レンジファインダーの見えも良いし、かなり気持ちよく撮影が出来ます。難点は気持ちよく撮っているとすぐ9枚に届いてしまうことですが、このホルダーは220も使えるので、それで18枚。充分ではないでしょうか。

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2008年12月 7日 (日)

三千院のお庭を白黒で

20081263_w Camera : Pearl III, Lens : Hexar 75mm F3.5, Film : TMY2 HC-110

晩秋の、観光客で溢れた三千院のお庭を白黒で撮って見ました。なんていうと、まるで狙ったようですが、この時だけパールをポケットから出していた、というのが事実です。

でも、この時だけ出した理由は、新しいT-Max400のフイルムで撮って、なるべく低コントラストで現像して、日本庭園がその組み合わせで、どう出るか見てみたかったからであります。

新しいT-max400は、前にもまして、コントラストの高いくっきり系のフイルムとして、マイナーチェンジしましたが。粒子も細かく解像感も高い優秀なフイルムです。ただ、難点は暗部がストンと落ちる感じで、諧調が乏しくなり勝ちなことです。

私は今までPyrocat-HDでしか現像したことがありませんでしたが、この現像液は染色機能で見た目のコントラストを強くする作用があり、T-max400と組み合わせると、あざとすぎる嫌いがあるように思えておりました。

20081262_w ただ、これだけ高性能なフイルムが何故か、量販店では白黒フイルムの最安値で手に入るので、現像を変えて、自分好みのネガにできないものかと思っておりました。

たまたま、期限が切れて茶色になったHC-110がありましたので、これなら、と思いT-max400を買い込んで、いろいろ実験を始めたところなのです。やはり、良いフイルムですね。

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2008年12月 6日 (土)

Kinoptik Tele 500mm F6.3 with Universal #5 shutter

R0011734_w 表題のレンズはKinoptik Tele 500mm F6.3、何用のレンズなのかよく解りません。しかし、たまたま持っていたユニバーサル5番のシャッターとなじんだので、そのシャッターをレンズの後ろにつけております。このシャッターはもともと、14インチのコマーシャルエクター用と思われますが、開放値もF6.3が表記されているので、絞りはそのまま使えそうです。

また、ユニバーサルの5番シャッターをリンホフボードに付け、これまたリンホフボードを受けるように改造したスピグラにつけると、写真の位地で無限が来ます。通常スピグラの蛇腹の長さでは500mmなんてとても無理なのですが、このレンズはTele設計されているので、蛇腹の伸張は少なくすんで、スピグラでも問題なく使えるのです。

スピグラで望遠レンズが使えるのはメリットがあります。ユニバーサルの5番はシャッターの最高速度が1/50ですが、それ以上の速度を使いたければ、スピグラのフォーカルプレンシャッターが使えるのです。
逆に低速が弱いスピグラで1/1秒のレンズシャッターも使えることになります。

20081252_w とはいえ、何らかの工夫をしなければ使いにくいのも事実で、写真のように三脚と一脚をボディー側、レンズ側にあてがって撮影しなければなりません。その為、せっかく使えるようにしたのに、それだけで満足して、家の窓から外をのぞいてみるだけでした。が、ついに重い腰をあげて近くの公園でテスト撮影してみました。実は、この写真ももっと左に合わせていたのですが、フイルムを装填して撮る直前に、動いてしまったようです。まあ、テストだし、いいか....。

イメージサークルは4x5を問題なくクリアーします。周辺が暗いのはレンズフードによるけられです。レンズフードは86mmのフィルター枠をパーマセルで固定し、Contaxの5番を使っておりますが、それでは4x5では長すぎるようです。4番あたりが適当でしょう。ユニバーサル5番シャッターの絞りの表記はそのまま使えます、ただ開放だとちょっとシャッターにけられるのでF6.3は出てないかもしれません。

シャッター速度もおおむね正しく出ております。しかし、このシャッターはもともとジャンク品なのでレリーズ穴からの連動が壊れており、レバーを押す動作では低速シャッターだとぶれます。上の作例のデータはF22,1/50、フイルムは期限切れ3年もののRDPIII.

200812532_w Kinoptikのレンズはアポクロマート設計のものが多いのですが、このレンズにはそう書かれておりません。しかし、少なくとも、合焦部分に関しては左の拡大写真のように、色収差がよく補正されております。500mmのレンズでありながら驚くほどの解像力があります。何のレンズかは知りませんが、写真も撮れるレンズであることは間違いありません。

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2008年12月 4日 (木)

今年もホワイトロード

R0011751_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

今年も日テレのクリスマスイルミネーションは、去年と同じホワイトロードのようです。このスペースは年中、日テレがいろいろなイベントを行なうのですが、私はこのホワイトロードが一番良く出来ていると思います。

R0011747_w と、言うわけで、漫然と更新したBlogでありました。

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2008年12月 2日 (火)

そうだ、京都、行こう。

Img_4988_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

岡山から相生と0系新幹線の撮影をしながら、ふと、そうだ、京都、行こう。と思いました。JR東海のポスターが印象に残っております。

実は、印象だけで、あれが何処か解りません。もともと神社・仏閣に弱いので、あまり興味は無かったのですが、門の後ろに仏様が鎮座しているイメージで素朴な情景に感じられました。

とりあえず、京都に着くと、あのポスターと似た写真を見つけ、そこは大原であるらしい、ことが解ったので大原行きのバスに乗ります。

Img_4964_w 寂光院まで行って見ましたが、そこではなかったようです。コレは茶室の写真。

Img_4977_w_2 次に、来迎院に行ってみましたが、ここも違ったようです。

面倒くさくなったので、三千院を最後にもう、断念しようと思いました。でも、三千院にはポスターが貼ってあり、ここであることが、今更ながら解りました。

ところが、あの写真と同じ場所は解りません。あきらめて帰り際に往生極楽院をみれば、表題の写真です、ってことはあの仏様は阿弥陀三尊像?

写真って恐いもので、演出によって全く別な物に見えてしまうのです。あのポスターは綺麗でしたが、あまり感心はしません。困惑するだけです。

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2008年12月 1日 (月)

大庭カメラ跡地で寿司食いねぇ

R0011740_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

今日、久々にリバーサルフイルムの現像をお願いする為、内幸町方面に出かけたら、途中で、大庭カメラの跡地が立喰い寿司屋になっていることに気が付きました。二階は飲み屋になっている様子です。二階への入口は階段をそのまま延ばして左手にあります。右手は大庭カメラの塗装のまま、シャッターが付いてますが、そこから地下室に行けるはずです。まだ借りてがいないのかも知れません。

せっかくだから入って食べて見ます。何でも11月4日にオープンしたとの事。中に入ると、廻らない回転寿司屋のイメージで中心に職人さんがいて、周りをカウンターが囲んでおります。案内されたスペースに立つと、そこはNikonやCanonの一眼レフと交換レンズが置かれていたところに思えました。

そこに立って、初対面の人には愛想が悪かった中古カメラの店員の面影から、いきなり初対面の客にも愛想の良い職人さんに不思議な戸惑いを覚えながら寿司を注文してゆきました。

一貫75円からありますが、注文は同じネタが2貫単位なので、10ネタくらい食べると、20貫。お腹はきついし、値段もそこそこ行きます。

お味は、回転寿司しか食べない私が言うのもなんですが、悪くないです。

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