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2008年10月26日 (日)

親戚の子猫は孫のよう

Img_4669_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Apo Macro Elmarit 100mm F2.8

私は日頃、捨て猫には会わないように気をつけております。街角で子猫の鳴き声を聞いても決して近づきません。これ以上猫は飼えないのに、見たら情が移る可能性がありますからね。君子危うきに近寄らず、です。

Img_4677_w (外の様子が気になる様子)

でも、飼い主が決まっている子猫は別、デレデレです。

当初、子猫を拾ってしまってどうしよう、と親戚から写メールが来た時には、冷たく「元のところに置くか、里親さがしな」とつれない返事をしておりましたが、そこの家のワンコと仲良しになったので、「ウチで飼う」と聞いてからは警戒感が取れました。

たまたま、ウチにその子猫を連れて遊びにきたのですが、子猫は可愛くてしかたがありません。まるで孫を連れてこられたおじいさんのようです。

Img_4680_w (やはり、まだオネムの様子。猫ナベではなく猫カンといったところ)

養育義務が無い子猫がこんなに可愛いとは思いませんでした。癖になりそうです。

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2008年10月24日 (金)

新橋と言えばガード下、そしてロマン劇場

200810242_w Camera : Pearl III, Lens : Hexsar 75mm F3.5, Film : Presto , Pyrocat HD

私は新橋の汐留方面で働いておりますが、新橋と言えばなんと言ってもガード下であります。そのガード下のなかでも、とりわけ素晴らしい事は映画館があること。映画館は2軒並んでいて、一軒は名画座。もう一軒は「にっかつ封切」の看板も誇らしい、由緒あるポルノ映画館です。

200810241_w 名画座は新橋文化劇場と言い、結構渋い映画をかけてくれます。しかし、何といっても新橋らしいのはポルノ映画館の新橋ロマン劇場でしょう。

私は学生の頃行ったきり、社会人になってからはご無沙汰ですが、映画館で上演している映画や雰囲気は当時と変っていないようです。

こういうものは、いつか行ってやろうと思っていると結局行かないことになるので、今年こそ、文化の日を前に意を決して入ってみたいものです。

できれば、昔のにっかつロマンポルノを見てみたいですね。あれは、昨今のエロビデオとは全く別物。映画が売れなくなって困った職人達が、売れる題材を探して本気で作った映画です。

今となっては、郷愁さえ感じる名画のうちの一つでしょう。ちょっと言いすぎの感はありますが...。

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2008年10月23日 (木)

ジャスミンは横浜では優勢種?

Img_4686_w Camera : canon EOS 5D, Lens : EF24-105mm F4L

写真は現在の私の自宅の状況です。ジャスミンのホワイトプリンセスによって、全てのつるバラが覆われてしまいました。どうしようもなく旺盛な繁殖力です。これでも、今年の春に半分に切り詰めてありました。そしてこれは小さなポット苗一個を地植えしたことが全ての始まりなのです。

ここに、日頃は車を止めておりますので、車に出入りする時はジャスミンの蔓を払いのけてする必要があります。家人には邪魔だから切れと怒られるのですが、どうしても花が咲いている間は切る気になれずに困っております。

このまま冬まで咲き続けるので、今年はあきらめてもらおうと思うのですが、それも恐ろしい冒険です。

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2008年10月19日 (日)

市民交流マダン

200810192_w Camera : Walz Automat Lens : Zunow 60mm f2.8, Film : Maco ucn200, home made C41

近くの公園には、コリア庭園があります。その縁からか、毎年10月になると、日韓市民交流マダン がひらかれます。桂の紅葉をチェックしに公園に行ったら、たまたま、セレモニーが始まったので、ちょこっと見てきました。

200810191_w 華やかな民族音楽と踊りのパレードを楽しく拝見した後、偉そうなおじさんがセンスの無いスピーチを始めたので、早々に立ち去り、屋台で韓国餃子を食べマッコリを飲み、キムチをお土産に買って帰りました。

何でもマダンという言葉は広場という意味だそうだから、そもそも「わだかまり越えて.....」なんて言う趣味の悪い挨拶なぞやめて、「さあ、遊ぶぞー」みたいな事を言えば、集まった人達ももっと楽しめるのに、偉い人たちときたら、全く趣味が悪い......。

200810193_w いろいろ、みやげ物風の露天もありましたが、気になったのはこのおじさん。花文字というものらしいのですが、店に客がやってきては、何とかの文字を書いておいてくれ、としきりに頼んでおりました。お守りみたいな用途があるのでしょうか。

ベスト判のスキャナーのガイドを持っていないのでスキャナーに直置きでスキャンしています。そのため、左右がたわんでカラーバランスを崩しておりますね、ごめんなさい。

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2008年10月18日 (土)

もう一度見たい黒塚

Img_0627_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Distagon 21mm F2.8

ススキの丘を見れば、そこに松の木を探すくせがあります。そしてススキと松が最も美しく配置されている風景を探しもとめております。

ススキ野原では富士の裾野が圧倒的なスケールで美しいのですが、私は出来れば、この風景を東北で求めたいと思っております。

私のこの欲求はおそらく「黒塚」によるものだと思います。「黒塚」とは福島県二本松市にある鬼婆の墓のことであり、またそれにまつわる伝説のことでもあるのですが、この伝説に基づいて、能や歌舞伎の作品があり、私の場合、黒塚は歌舞伎の演目をさします。

歌舞伎の黒塚は、鬼婆がかの地で鬼婆になった理由が違うほか、本来の話ではト書きに過ぎないような部分が白眉の見せ場になっております。それは、旅の僧をもてなす為に裏山に焚き木を取りに行く老女岩手実は鬼婆が、悪行を悔いて仏の法力に縋れば来世は救われるとの阿闍梨祐慶の言葉に永年の心のわだかまりを消し、月影に戯れ舞い場面です。

背景は一面のススキ、松、そして照明が作る三日月(ここでは真如の月と呼ばれます)。この背景は視覚的に美しい歌舞伎の舞台の中でも最も美しいもののうちの一つです。この美しい背景を背に老女は長年の怨念を忘れるように踊り、第三場での絶望を知らず、ひたすら救われる事への期待と喜びにあふれます。

この部分の踊りには日本舞踊の平面的な動きに加えてロシアバレエから取り入れた立体的な動作が加わっていたり、照明が使われ、照明が作る影が演出に加わっていたり、幾分近代的でありますが、ここでは非常に効果的で美しさを引き立たせております。

余談になりますが、私は第三場で、絶望のあまり鬼婆と化した老女岩手の人喰鬼の口元にスポットライトを当てる事意外は、この演目に照明効果は欠かせないものと思っております。

歌舞伎の演目はどう説明してもムダで、百聞は一見にしかずの面があります。しかし、この演目は、残念ながら、最近はかかることが無くなりました。そのせいか、ススキ野原を見るたびに、月夜の景色を想像し、黒塚をまた見たいなぁと思うのです。

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2008年10月13日 (月)

秋の日のマダガスカル ブッドレア

Img_4652_w Camera : canon EOS 5D, Lens : Apo Macro Elmaret 100mm F2.8

マダガスカル ブッドレアについては前に紹介したことがあるので、詳しくは書きませんがが、この花は少なくとも私の家では、不定期に咲きます。

基本的のは枝が伸び、その先に花を付けて行くのですが、この花がずいぶんと長持ちします。花芽が次々に分化してくるのと、一つの花穂が根元から先端に、成長しながら徐々に開花して行くからです。

そして、良い香りを発散し続けるのですが、この花とこの香りは、秋に咲いたものが一番良く感じられます。

面白いことは、この花は冬季の保護が必要な為日本では自生しないものの、外においておくと当たり前のように色々な昆虫が蜜と花粉を求めてやってきます。

昆虫にとっても、花期が長くて頼りがいにある花なのかもしりません。

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2008年10月11日 (土)

グーグルストリートに思う

200810111_w_3 Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Zenzanon 40mm F4, Film : CR Pro400, Home made C41

表題の写真は横浜駅北側を通る派新田間川で、清掃をする船です。この写真を撮りながら、そういえばこの川はどこにつながるのだろう、と思いグーグルマップを見てみました。

その結果、この川は首都高速の料金所で行き止まりになります。この先はグーグルマップの航空写真を見れば、現在の新田間橋のところで新田間川から分かれていたと想像できます。

マップと航空写真の組み合わせは、こんな風にとても便利です。

ところで、グーグルは新たにストリートビューという機能をグーグルマップに付け加えました。これはプライバシーの侵害になりかねないと賛否両論なのですが、とりあえず日本は公道からの撮影に限定して公開しているようです。

そこで、自分の住む街を見てみると、あっと驚くくらいはっきりと解ります。もちろん私の家も見れます。家が見えるどころか、干してある洗濯物、咲いている花まで見れてしまいます。咲いている花から見ると、季節は5月に撮影されたものと思います。また、家の近くのマンション工事の進捗具合から今年、2008年に撮影されたものです。

さらに、駐車している車、通りを歩く子供までわかります。ちょっとやりすぎの気もしますが、また、何処に行っても自分が住んでいる街の暮らしぶりを伝えやすいという利点もあります。

まあ、普通、自分の家など検索する酔狂なヒトはいないので、あっても構わないし、なきゃ、無いで、何でも無いのですが。

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2008年10月 7日 (火)

ウスギモクセイに関する暴論

R0011667_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

街には金木犀の香りが満ちてきましたが、これに先立って浜離宮では薄黄木犀が咲き、一足早く香りを振りまいておりました。

花の香りは金木犀の方が強いものの、金木犀の花が蕾か咲きだしの頃発する一種の野生味が、薄黄木犀の香りにあり、私は、真っ先にこの花の香りで秋の訪れを感じます。

ところで、金木犀を含めた木犀の仲間は、広く植栽されている割に謎の多い木です。例えば、金木犀は中国原産で日本には雄花しか無いので結実しません。と、よく紹介されておりますが、それでは中国にある自生地で結実している金木犀の雌花って本当にあるのかどうか......私は残念ながら見たことがないのです。

金木犀、薄黄木犀は原種である銀木犀から派生した種だとされております。原種の白花がちょこっと黄変したものが薄黄木犀で、そこからオレンジ色まで変化したものが金木犀である、と。

しかし、不思議なことに薄黄木犀は日本でも自生地があり、雌雄の花があり、結実するのです。銀木犀と金木犀は雄花の木のクローンが出回っているだけです。

普通に考えれば、中国から日本の南部にかけて自生する薄黄木犀が原種でその純白変化が銀木犀、濃黄変化が金木犀になり、それは園芸種のバラのようにクローン増殖されて普及した......。明白な自生地と自然状態での結実が、薄黄木犀に原種の姿を感じる。

もちろん暴論です。銀木犀が原種で、他のものが派生種であることは植物学者の定説です。でも秋の夜長に、こんな推理も面白いでしょう。

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2008年10月 4日 (土)

拝領した単玉レンズ Part2

20081031_w Camera : Pentax 67, Lens : Imperial Debonair のレンズ , Film : Across, Pyrocat HD

前回に続いて、610さまから拝領した単玉レンズですが、これはImperial Debonairという620のカメラについていたものだそうです。

作例でもわかるとおり、ソフト効果はこちらの方が強いです。はっきり言うとピントを合わせることが困難です。その代わり、面白い効果が現れます。

もっとも、飛んでいるアオスジアゲハをこのレンズで、ウエストレベルファインダーを付けたペンタックス67で狙う事自体無謀ですけど。

ところで、ウエストレベルファインダーにしたのは、ルーペが付いているからで、少しでも倍率を上げたかったのです。

試みに、ハッセルブラッドに付けてみると、こちらの方がピントが見やすいようです。私は古いオプトスクリーンというものを愛用しているのですが、このレンズとの相性はよさそうです。せっかく67が撮れるのに66に変えるのはもったいないような気がするのですが、ピントが.........と、うなされるより良いかも.......でも、もともとそんなレンズだし........まだ、揺れております。

20081035_w_2 ところで、左の作例を見ると、その肝心のピントが不思議な状態であることが解ります。手前の植栽にも奥の人物にもピントが来ているような気がするのです。このレンズの明るさはf5.6くらいだから、普通ではあり得ないことなのですが、これはレンズの歪みの影響だと思います。このレンズ中央が遠く周辺が手前の凸型にピントが合うようになっているようです。

もともとのカメラでは凸部を対物側に持ってきて、フイルムを湾曲させていた訳で、これを平面のフイルムに対応するために逆向きにしているとのことですが、(610さま談)

不思議なピントの来方です。

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2008年10月 2日 (木)

拝領した単玉レンズ Part1

20081021_w Camera : Pentax 67, lens : ensign , Film : Presto400, Pyrocat HD

私が、カメラ趣味の師匠と、勝手に思い込んでいる、610さまのホームページで紹介されていた単玉のレンズを拝領しました。

もともと私はソフトフォーカスレンズが大好きで、ソフトフォーカスレンズとして設計されたもの、たまたまそうなってしまったもの等々幾つか持っているのですが、ソフトフォーカスレンズと言うのは、一本一本ソフト効果の出方が違うので、つい、欲しくなってしまうのです。これらの単玉レンズは本来絞って使うように設計されているのですが、これを開けて使うとソフトフォーカス効果が出てきます。

レンズから探すだけでも大変ですが、今回は610さまがペンタックス67で使えるように工夫してあるものを頂いたので、楽に使えます。

もっと、被写体を選べばよいのですが、使って見たくて我慢できなかったので、そのあたりにあった季節外れの扇風機を撮ってみました。挿し木しているのは、ジャスミングランディフローラです。背景にあるバッチイ袋は東急ハンズから仕入れた木材が入っております。

ソフトフォーカスレンズは芯がしっかりしていることが大切ですが、このレンズはやはり良いですね。

実は、もう一本あるので、また今度。

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