« Hartblei 500mm F8 | トップページ | 500mmF8 Mirotar VS Hartblei »

2008年9月 1日 (月)

さよなら、まりも

Img_9103_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

本日のニュースで特急まりも号がラストランだったことを知りました。これで北海道内の夜行列車は全滅です。しいて言えば、急行「すずらん」を引き継いだ、青森と札幌を結ぶ、急行「はまなす」がまだ、残っておりますが、これも風前の灯火と思います。

Img_8920_w (反対側の先頭車)
これだけ、夜行列車が減って行く背景には高速バスの発達があります。高速バスは、バスの台数を調整するという機動性があるので、鉄道に比べて低価格で、便利で、最近は乗り心地もよく、夜行列車よりメジャーになったのです。

これは仕方が無い事とは言え寂しいことです。北海道はかつて、若者が貧乏旅行を楽しんだところで、もう死後になっていますが、こんな若者は、カニ族と呼ばれました。その言葉の由来は大きいリュックサックを担いで旅行するので、改札口を横歩きで通る必要があり、その横歩き姿からカニ族と呼ばれたものでした。

このようなカニ族の強い見方は、全道周遊券。これさえ持っていれば、国鉄の急行自由席に乗れるので、宿が無ければ、列車に乗って夜明かしすればよいのです。昔は、このような若者たちで、北海道の夜行急行列車は連日満員、座席に座れないのは普通の事でした。

その頃の北海道の夜行列車は札幌と稚内を結ぶ、急行「利尻」、札幌と網走を結ぶ急行「大雪」、札幌と釧路・根室を結ぶ急行「狩勝」、札幌と函館をむすぶ急行「すずらん」等でした。これに小樽と釧路を結んだ、夜行の普通列車、最後には「からまつ」という愛称をもらった列車が加わります。

Img_8921_w (連結されていた寝台車、前後の気動車と溶け込んで違和感がありません。気動車に挟まれているので、独特の柔らかい乗り心地)

私も、これらの列車にはさんざんお世話になったし、夜行列車が交換する駅で反対側の列車に乗り、出発した駅に翌朝戻るなんて、荒業もやりました。

このような旅ももう出来なくなりつつありますね。時代とはいえ、寂しくなりました。

|

« Hartblei 500mm F8 | トップページ | 500mmF8 Mirotar VS Hartblei »

コメント

まりもが廃止だとは知りませんでした。
この寝台車は24系からの転用でしたね。
こういう発想、JR北海道の独壇場でファンからも
登場時は注目されていましたが、やはり利用率が
悪いのでしょう。もっとお安く乗れれば...
採算が合わないのでしょうね。残念なことです。

投稿: SCR | 2008年9月 1日 (月) 22時14分

SCRさま今晩は

何でも寝台車は利用率が良いのだそうですが、他がダメだったとか。最近の夜行バスはグリーン車と同等かそれ以上のものもありますからね。
あと、リュックサックを背負って貧乏旅行する若者が居なくなりました。もっとも、これだけ線路がなくなれば、鉄道の切符を持っていてもどこにも行けないのかもしれません。

投稿: kk | 2008年9月 1日 (月) 23時03分

バスは、運転手一人で50人位を運ぶのでしょ。
列車は、運転手と車掌で何百人も運べる
なんでバスに負けるのだろう?

投稿: 會津 | 2008年9月 2日 (火) 08時48分

會津 さま今晩は。

おそらく、日頃は50人もお客がいないのだと思います。
毎日何百人もお客がいれば、残してもらえたかも知れません。

投稿: kk | 2008年9月 2日 (火) 20時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Hartblei 500mm F8 | トップページ | 500mmF8 Mirotar VS Hartblei »