Hartblei 500mm F8 VS Arsat 600mm F8
表題の写真はHartblei 500mm F8とArsat 600mm F8。両方ともpentacon Sixの反射式望遠レンズです。
たった100mmしか焦点距離が違わない割に、大きさは倍以上の差がありますが、600mmF8のレンズはグレゴリータイプ、500F8のレンズはルマックタイプのレンズです。そして、その違いはグレゴリータイプが一枚目のメニスカスレンズの中央部をミラーコーティングして副反射板としているのに対し、ルマックタイプはメニスカスレンズの中央部に穴を空け、反射角の違う鏡面を置いているところです。この違いは写真でもよく解りますね。
ルマックタイプのほうが手が込んでいるので、ミラーレンズとしてはより進化したものであることが言えると思います。
しかし、これは一般論であって、個々のレンズではそれぞれ事情があります。今回のHartblei500mmはペンタコンSixのマウントが付けられておりますが、これは本来、Arsat500mmF8として流通する、35mmフイルム用のレンズです、それに対して600mmF8のレンズは、ペンタコンSix、中判キエフ用のレンズで35mmフイルム用のマウントは原則ありません。
このことから、普通に考えるなら、イメージサークル的に600mmF8のレンズが有利なのでしょう。その為に、大きく重いグレゴリータイプで残していると考えるのが自然です。
しかし、先日実験してみたようにHartblei500F8のレンズは実際には600mmF11くらいのレンズです。ペンタコンSixでは辛いのでEOSでこの二つのレンズを検証してみましょう。
これはEF24-105F4Lの105mmで撮影した風景です。ちょっと手前の木がじゃまですが、雨上がりで、遠くのものが良く見えます。遠くに斜張橋の鶴見つばさ橋も見えるので、そのあたりを写してみます。
600mmF8のレンズです。イメージサークルは大きいハズですが、つり橋のワイヤーが左右で見え方が違うところが気になります。ただ、全体的に解像感は優れております。伊達に重い訳ではありません。
500mmF8のレンズです。どう考えてもインチキで600mm以上の焦点距離はありそうです、明るさもF11くらいでしょう。全体に画像は甘くなりますが、600mmのレンズより均一な像を結んでいるような気がします。
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コメント
凄いレンズお持ちで...汗
ペンタコンSixとならバランス良さそうですね。
Sixに付けた場合、ファインダーはかなり暗そうですが
ピンの山は掴める程度なんでしょうか?
と、聞いてどうするの?笑
投稿: SCR | 2008年9月20日 (土) 22時47分
SCR さま今晩は
デカさと重さは凄いけど、値段は高くないレンズですヨ。
600mmのほうが高かったけど、それでも3万円しません。
品質もそれなりだけど。
ペンタコンに付けると、レンズにカメラがおまけで付いている感じで、カメラが軽すぎて収まりがよくありません。
ファインダーを見ても真っ暗。最初はキャップを取り忘れたと思っていました。笑
投稿: kk | 2008年9月21日 (日) 00時04分