500mmF8 Mirotar VS Hartblei
(EOSマウントに変換したHartblei500mmF8とMirotar500mmF8。見た感じ随分違います)
先日hartblei500mmF8を使ってみて実際はF11くらいのレンズと書きましたが、同じスペックのMirotar500mmF8と比較してました。比較のために両方ともEOSのマウントに変換し、EOS5Dのボディを三脚につけて撮影してみました。Mirotarはレンズにしっかりとした三脚座があって、普段は、三脚を使うときにはレンズ側を固定します。
最初にMirotarを使って撮影します。このような比較撮影の場合は信頼している方を先に使うのが基本です。被写体もなるべくくっきりした、硬そうなものがものが良いですね。(シャッター速度は1/1000)
Mirotarで撮影してみると、ミラーレンズにありがちなコントラストの低下など無縁のもののように感じます、当然、色収差も無い、解像感もなかなかです。500mmの超望遠であることを考えるとかなり優秀なレンズだといえます。
そこにレンズを外して、Hartbleiをつけると、えっ!カメラを動かしてしまった?という感じなのですが、何度やっても同じなので、結論としては、どちらかのレンズは光軸がずれている、と思われます。
このあたりは、想定内なので、ピントを合わせたところを真ん中近辺にもってきて撮影します。Hartbleiにレンズを変えると、ファインダーをのぞいただけで明るさが変わっている=暗くなっているのが解ります。AEのシャッター速度を見るまでも無く、あきらかにHartbleiが公称値より暗いか、Mirotarが明るいかどちらかです。(シャッターは1/320)
さらに、写る範囲が全然違います。明らかにhartbleiの方がせまく、Mirotarが広い。つまりHartbleiの焦点距離が500mmより長いかMirotarのそれが500mmより短いか、あるいはその両方かです。
写りかたを見ると、Mirotarはピント面はクリアーでそこから急速にボケてゆく感じなのに対してHartbleiは解像感こそ劣るものの、被写界深度が深くピント面とそうでない部分の変化が少ないように感じます。
数字的な信憑性でいくとMirotarのほうが公称値に近く、Hartbleiは公称値より、暗く、焦点距離が長いレンズであると思われます。しかし、一つの中判レンズとしては、軽量の超望遠レンズである、解像度もまずまず、被写界深度が深いことから、良いレンズと言えるのではないでしょうか。
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コメント
画像だけを拝見すると、ミラーレンズで撮ったとは
思えない高画質ですね。ミラーレンズというと
あの二線ボケが頭をよぎりますが、これなら実用ですね
鉄にも使えそう..笑
投稿: SCR | 2008年9月 2日 (火) 22時34分
SCR さま今晩は
ミラーレンズも遠くのものを撮っている分にはあの二線ボケは出てきません。なんだかんだで、このロシアのミラーレンズも優秀です。望遠効果も強く被写界深度も深いので、ファインダーが良いペンタ645あたりで使う分には充分実用品だと思います。
投稿: kk | 2008年9月 2日 (火) 23時11分