黒川油田
Camera : Pentax645, Lens : Crutagon 60mm f3.5, Film : RVPF
私の記憶に強く残っている油井の姿は、リグにみるユニットポンプ型ではなく、集中ポンプ型といわれるものです。これは、パワーハウスからワイヤーを伸ばし、わいやーの先端につながった油井のポンプを動かす仕組みです。
この方式はかつて、秋田の油田で多く採用された方式ですが、今では黒川油田だけです、もともとこの方式は小規模な油田に向くものなので、世界中で残っているものは黒川油田のものだけのようです。
表題の写真にあるように、私の記憶でも油井は田んぼの真中にあったりしました。
その油井からワイヤーが伸びて、支柱を揺らしながら行ったり来たりとワイヤーが往復運動をします。この時キュン、キーッといかにも物悲しそうな音を立てます。
私はその音を聞きながら、油井から漏れる黒い水と緑の田んぼの対比を見るのが好きでした。
黒川油田のパワーハウスは赤松に囲まれた山の中にあります。このパワーハウスは近辺の風景と非常によく調和しており、世界でただ一つ残った集中ポンプの油田が一日でも長く残ることを祈るばかりです。
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コメント
これまた非常に珍しいモノを拝見できました。
パワーハウスから由井まではだいぶ離れているようですね
由井に電力その他を設備するより、こちらの方式の方が
安価なのでしょう。
いやぁ世界遺産ではないかと感じます。
投稿: SCR | 2008年8月23日 (土) 22時05分
SCRさま今晩は
私、電気とか全くダメで説明を聞いてもよく解らないのですが、この黒川油田は30kw?のモーター1機で動いているようなのです。
リグがどれくらいの出力のモーターで動いているのか、わかりませんが、感覚的にはこちらの方がコストは安そうです。
投稿: kk | 2008年8月23日 (土) 23時24分