秋田内陸縦貫鉄道を応援してます(1)
Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L
秋田内陸縦貫鉄道は、旧国鉄阿仁合線と角館線、そして工事中だった鷹角線を継承して運営する第三セクターの鉄道であります。写真は萱草と笑内の間にある鉄橋を行く急行もりよしです。
この鉄道はその生い立ちから常に存亡の危機に面しているのですが、私は個人的にささやかな応援をしております。用も無いのに鉄道に乗り、また乗りもしないのに切符を買います。さらなる応援として、この鉄道の写真を撮り紹介して行こうかな、と考え始めました。
個人的にささやかな応援をしても、この鉄道はいよいよ滅亡の危機にさらされているので、今のうち撮っておこうという、鉄ヲタ本来の性格が現れているだけかも知れません。
まずはじめに、そもそも何でこんなところに鉄道が計画されたかというと、まずは当時日本を代表する銅山であった阿仁鉱山から鉱石の運搬。ここの鉱石を大館方面に運搬することが考えられたでしょう。
次に、森林資材の運搬。実は私が子供の頃、阿仁合線を走る貨物列車の写真を撮ったことがあるのですが、その貨物の内容は木材とチップでした。これは能代方面に向けた輸送だったと推定します。
写真は1973年11月の比立内からの1292列車、阿仁合に着く前なこともあってほとんど荷がありません。表題の写真と同じ鉄橋ですが、当時、いまのような道路が無く、表題の写真の右下に見える細い道路だけで、そこから撮ったものです。Camera:Pentax SL,Lens:Super Takumar 35mm F3.5、Film:Fujichrome100
最後に、人の輸送。沿線を併走する国道105号線は大覚峠で途切れた道路でまた、冬季は閉鎖される冬眠道路でありました。そこで、この付近の住民は鉄道の開通を待ち望んだものとおもわれます。
現在、阿仁鉱山は閉鎖され、貨物の輸送自体も無くなり、住民の輸送だけがこの鉄道の目的ですが、もともと沿線の住民は多くなく、鉱山も林業も廃れて人口が減り、国道も開通した今となっては、存在しているから使われる程度の鉄道になってしまったものと思われます。
ただ、ここの鉄道の風景は美しいです。なんとかもっと多くの観光客を誘致して、鉄道にのってもらい存続していってもらいたいものです。
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コメント
秋田内陸縦貫鉄道もご多分に漏れず、利用率低下に
あえいでおられる様ですね。三セク鉄道の難しさが
そこに有りますね。
燃油高騰でもっと見直されなければならないのに
みんなクルマの便利さを取ってしまうのですね。
投稿: SCR | 2008年8月28日 (木) 00時25分
イギリスだと、
みんなで出し合って運営してますのに・・・・・
日本人は、共有とかの概念がないのかなぁ。
投稿: 會津 | 2008年8月28日 (木) 21時01分
會津さま今晩は。
ヨーロッパの人たちは一回作った鉄道を完全には捨てないですね。
ベルリンのSバーンも線路を繋ぐことが出来たし、カンヌからグラースまでの鉄道も復活できた。
先人の偉業を残します。日本は簡単に自然に帰してします。
投稿: kk | 2008年8月28日 (木) 21時07分
初めましてこんにちは!
全国の赤字鉄道を応援するブログ関係を検索してて、偶然お邪魔しました。
素敵な写真です、やはり内陸線への思いが込められてたのですね(納得)
内陸線を応援する気持ちは私も一緒でございます、とりあえずは延命確定で素直に喜びたいと思いますが、これからが本当の険しい道のりですね・・・
宣伝になってしまいますが、URL置かせていただきます。
ご負担になりませぬよう気楽に遊びにいらしてくださいませ。また来ますね( ^‐^)_且~~
●内陸線を応援するページ
http://2tom.sub.jp/nairikusen/nairikusen.html
●NOP(ないりっくん・応援・プロジェクト)
http://ameblo.jp/2tom/
投稿: 2tom | 2008年11月26日 (水) 16時45分
2tomさま今晩は
たしかに内陸線の未来は厳しいですね。沿線の人口も少ないし、短絡線にもならない。観光資源も乏しい。
ただ、とても美しい鉄道なので、鉄道自体を観光資源にして存続を図って欲しいと思います。
これから、冬ですが、冬の内陸線も素敵ですね。
投稿: kk | 2008年11月26日 (水) 21時21分