Camera : Canon EOD 5d, 0.3mm Pin Hole, Iso=1600 30sec
5x7のカメラを一番何で使いたいかというと、ピンホールカメラです。ピンホールカメラはよく見かけますが、所詮ピンホールですから、拡大倍率の小さい大判カメラが有利です。
それに、ピンホールカメラは理論的にもある程度、カメラが大きいほど良いのです。
というのはピンホールはレンズと違って光を一点に集めませんので、なるべく拡散させないように、ピンホールは小さい方が有利です。しかし小さすぎると回折がおこるので、像が甘くなります。この回折が起こるピンホールの境目が直径0.2mmと言われております。そこで最初の条件、口径が0.2mm以上なるべく小さくが生まれます。
また、口径の最適値は焦点距離によって変ります。最適口径値=√2x光の波長x焦点距離となり、条件2が生まれます。(光の波長は赤と緑の平均623nmが便利)
さらにレンズの明るさはF値=焦点距離/口径でもとめられますが、このF値は256より暗い方が良いとされております。これが条件3です。
そして、自分がピンホールで撮ってみたい焦点距離があります。これが最後の条件4です。
実は、最後の条件を入れるまでもなく、光の波長を平均値あたりで入れると75mmから90mmあたりがちょうど良くなります。
焦点距離=75mm、ピンホール口径=0.306mm、F値=245.1
焦点距離=90mm、ピンホール口径=0.335mm、F値=268.7
5x7のカメラを前提にすると90mmが便利そうですね、これをめざしてピンホールを作製します。とりあえず厚さ0.1mmの真鍮判で作製します。これで周辺の光量が少なすぎれば、ステンレステープの箔を使うことにします。それだと材質の厚さが0.04mmなのである程度は改善するハズです。
(0.30mmとか0.33とか狙ってできるものではないので数で勝負します。何枚も穴を開けてゆけば、そのうち近いものが出てくる訳で..)
表題の写真はこうして出来たピンホール(0.33mm)のものをリンホフボードいつけ、ペンタックス67マウントからEOSまで変換して撮りました、この時のフランジバックは約110mm。ISO400で30秒、レタッチで4倍増感しています。黒い点はCOMSについているゴミ。他の輝点は偽色です。
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