小坂鉄道の休止
Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L
今月のJR東日本のサービス誌、トランベールに小坂の鉱山に関する記事があり、それを読むうちに行ってみたくなり、たまたま帰省する用もあったので、小坂の町を訪ねました。
アカシア祭りにはまだ時間があるものの、今年の陽気だと、小坂の町のニセアカシアはちょうど見ごろかも知れない、とも思いました。
さらに、小坂鉄道の三重連の貨物列車も、腕木信号の様子も気になる......。
ところが、小坂の町に着くと、鉄道は休止との張り紙があり、道路の一時停止も解除されておりました。こういう休止は、通常廃止を意味します。ついに来たのか、でもどうして、と思っていると、トランベールの記事を思い出しました。小坂精錬は新しく蒸気精錬の技術をつかって、世界で始めてPC基盤などから何種類もの金属を精錬する事業を行なう..。
土中の金属資源を掘り出して精錬するより、はるかに効率の良い「都市鉱山」から出る金属ゴミをリサイクルして金属を精錬して取り出す。素晴らしい技術は、貨物列車の廃止につながってしまったのです。
なぜなら、もう副産物の濃硫酸が出ないので、鉄道で運ぶ必要が無くなったのです。小坂鉄道がこの地で、貨物輸送の為だけに鉄道を維持していたのは、濃硫酸を安全に輸送するためだったのです。
残念なことですが、仕方がありません。ここはひとつ......この事業が大成功して、世界中の金属ゴミと精錬した金属がわんさか行きかい、それを運ぶために、貨物列車が復活することを望みましょう。
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コメント
現在のスクラップ高騰と鉄鋼単価の上昇でまた復活しないの
でしょうか..一度休止してしまうとそう簡単なものでは
無いのでしょうね。
鉄なのに知りませんでした..小坂鉄道..
投稿: SCR | 2008年6月 2日 (月) 23時16分
SCRさま今晩は。
小坂鉄道はとうの昔に旅客運転をやめていたのでなじみは薄いです。しかし、DD13の三重連の貨物は迫力がありました。
去年、イベントで旅客運転を復活させようとしましたが、経費がかかりすぎるので果たせずに終わりました。距離が20kちょっとあるので、警備の費用がまかないきれなかったようです。気動車を借りる費用は大した金額ではなかったようですが。今思うと、ちょっとくらい無理しても、走らせてやりたかったですね。
沿線にはカーブや鉄橋があり、格好の撮影地があったのですが、小坂を出てすぐの桜並木にこだわりすぎて、ちっとも良い写真が撮れなかった。悔しいなあ。
投稿: kk | 2008年6月 2日 (月) 23時54分