Camera : Hasselblad 201F, Lens : Planar 110mm F2, Film : Fuji Pro 400, Fujicolor labo
ちょっと前まで、カラー写真はリバーサルフイルムで撮ってライトボックスに乗せ、ルーペで鑑賞しておりました。それがだんだんPCに取り込んで、PCのスクリーンで鑑賞するようになり、スキャンの手間を惜しんでは、デジタルが主体になりました。もちろんデジタルのカラーとフイルムのカラーは違うので、リバーサルフィルムを捨てた訳ではありません。
ところが、最近、この図式にネガカラーが入ってきました。ネガカラーは、全く使ってなかった訳ではありませんが、リバーサルだと2時間で仕上げるプロラボもネガだと中2日かかり、それが面倒で、プリントが必要な時に限って使っておりました。それが自家現像をするようになってから、勢力図が一変。自宅で現像できるネガカラーがリバーサルカラーより手軽になった訳です。もちろん、デジタル、ネガ、リバーサルは別々の魅力があり、これらは並行して楽しんで行くつもりですが、現像の楽しみがあるネガカラーは今後増えて行くものと思います。
そこで気になるのは、純正処理したネガと自家現像のネガではどれくらい違うかということです。一般にネガカラーは誰が何処で現像しても、結果が同じになることを目標に開発されてきたので、自家現像でもそんなに結果が異なるハズはありません。結果が異なっているとしたら、それは自家現像が失敗している訳で、手順のうち何かが悪かったか、処理液が劣化していたかどちらかです。
今回、田舎の両親を写したカットが入ったフイルムが残り、これは現像所で純正現像してもらうことにしました。このあたり、まだまだ弱気です。それ以外のフイルムは、建物とか景色とかしか写っておりませんから、気楽に自家現像をします。
こうしてあがった二種類のネガをみてみると、見た目は随分違うことが解ります。まず、水洗を行わず安定剤で処理をする純正現像は全体に赤っぽい感じで、コーティングされたように輝いております。反して自家現像したネガは、薄く、しょぼい感じがします。像の出方は自家現像のほうは少し押し気味でした。
Camera : Hasselblad 201F, Lens : Planar 110mm F2, Film : Fuji Pro 400, 30c、6m45s
しかし、これをスキャナーで取り込んで、トーンカーブとホワイトバランスを調整すると不思議なくらい自家現像のほうがやり易く感じました。おそらく、この原因は
1.自家現像の方が若干押し気味に現像されているので彩度さえ落とせば自然に見える
2.ハレーション防止の残留ステインが純正現像の方に残っていて影響している
3.そもそも自家現像には期待感が無く、反面、純正処理には期待感がつよいので、気分の差がそう思わせる。
といった感じでしょうか。
フラットベットのスキャナーに直おきして、ネガを比べてみました。自家現像の方が押し気味と思っておりましたが、気のせいでした。フイルムの切り方にだらしなさが出てますね。汗。
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