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2008年6月29日 (日)

新橋おやじビル

200862722_w Camera : Home made 6x9, Lens : Super Angulon 38mm F5.6 XL, Film : koni-mino CTpro400, 29c 7m

昨日は、モダンな電通ビルの写真を紹介しましたが、本日はその対極にあるような、古いビル。私の同僚がおやじビルと呼んでいるビルの写真です。

このビルはもう何度も写真を紹介しているのですが、私の通勤路であり、また通る度に写真を撮りたい欲求にとらわれるので、おのずとこのビルの写真が多くなるのは道理というもので......。

とにかく、このビルの地下街には飲み屋が多く、夜になれば帰りがけに一杯飲んでいるサラリーマンで満杯です。

ただ、あまり一人で飲む人はいないらしく、一人でふらりと立ち寄るには敷居が高いような気がします。実際、「一人で食事が出来ますか」と聞いてみて、何度か断られたことがあります。ランチをやっていれば、お昼にいけるのですが、お昼は営業していない店もあり、残念です。

この写真は超広角で撮っているので見え辛いのですが、この道の正面にあった古臭い公衆電話が撤去され、清涼飲料水の自動販売機がかわりに置かれております。

この古めかしいおやじビルも徐々に変ってゆくのかも知れません。

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2008年6月28日 (土)

電通ビル

20086271_w Camera : Home made 6x9, Lens : Super Angulon 38mm F5.6 XL, Film : koni-mino CTpro400, 29c 7m

このビルは汐留界隈でも、もっとも目立つビルのうちの一つですが、電通の本社ビルです。電通が大きく金持ちな会社であることは知っておりましたが、ここまで立派な本社ビルが必要な会社だとは思っておりませんでした。

ただ、思い出すのはバブルの頃、勤めていた会社で「運動会」を企画した時、ここの同業社に頼んだところ、何億ものお金がかかり、こんなモノですごいな。と思ったことでした。あの頃と今では、事情が違うのでしょうが。

それはともかく、このビルは見る角度によって印象が変るユニークな設計です。大まかに言えば水滴型をしていて、扁平に長く見える位置と、このように鋭角にとんがって見える位置があります。やっかみを除けば、非常に美しく格好の良いビルです。

また、このビルは季節と時間と天候によっても全く異なった印象を与えてくれるビルです。私が好きなのは、真夏から秋にかけての景観で、真夏の空によく映えます。このビルのビル風が真夏の遊歩道に心地よいことも、真夏の印象を良くしている原因かも知れません。

表題の写真は梅雨空のものですが、この角度からは、荒天が似合うような気がします。

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2008年6月25日 (水)

また、いつものように...以下略

R0011341_w 人間、特別必要ではないけれど、何となく探しているモノが一つや二つあるものだと思います。洋服が良い例で、着るものはあるのに、店で素敵な洋服を見つけると、それを手にとって、場合によっては買ってしまうでしょう。例えは少し強引ですが、今日の私はまさしくそれで、結局....また、カメラを買ってしまいました。

今回の餌は5x7のホルダーでした。私は5x7で使えるカメラを持ってたのですが、ホルダーが無く、実際に5x7で使ったことはありませんでした。5x7なんてフイルムサイズは鬼っ子で、通常の大判カメラは4x5が一般的で、より大きなカメラを使いたい人は8x10まで行ってしまいます。5x7は大判カメラの中で中途半端なので、カメラ自体も備品も少ないのです。それで、中古カメラ屋に行くと、何となく5x7のホルダーを探していたのです。

このホルダーは不思議とある時はいろいろな店にあり、無い時はどこにも無いのです。以前、よく見かけた時期があり、その時は値段の比較をして、一番安いところで買ってやろうと思っておりました。どうせこんな物は売れないだろうから、ゆっくり構えていれば良いと。それが、ある日、一つの店で在庫が無くなり、驚いて別の店に行くとそこでも在庫が無くなっておりました。中古カメラ屋から5x7のホルダーが一気に消えたのです。

おそらく、使う人はめったに居ないものの、モノの数も少ないので、使う人が放出すればしばらくの間放置され、使う人が現れれば、在庫が一掃される。そんなモノなのでしょう。

本日、久々に5x7のフイルムホルダーを見つけたのですが、そのホルダーはカメラ本体とセット販売だったのです。そこで、そのホルダーが欲しかったので本体ごと買ってしまったのです。そういえば、私は昔、おまけが欲しくてキャラメルを買うようなガキでした。大人になってもそのクセが抜けていないのです。

でも、このセット全部で33Kです。大判カメラは本当に安くなりましたね。それにこのセット私が持っていたカメラより全然軽くて、使い勝手も良さそうです。さらに.....家に帰ってよく見ると、私が持っていた5x7のカメラは古すぎて、近代的なプラスティックのフイルムホルダーが使えません。

結局、実際には使えない5x7カメラの幻想に惑わされて、いつものように余計なものを買ってしまっただけかも知れません。

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2008年6月23日 (月)

あじさい電車

R0011260_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

あじさい電車に乗ったくせに、昨日の写真には全然あじさいが写っていないじゃないかゴラァー、と思っている方もおられるでしょうね。雨で、暗いし、混んでいるし、鉄用のPentax67はほとんど出番なしでした。旅のスナップは、結局、コンパクトデジカメが中心になってしまうのですね。現在あじさいの見ごろは、表題の写真にあるような、箱根湯元から塔ノ沢の間が一番です。上のほうは、まだまだこれからです。

R0011253_w 箱根湯元の駅から登山鉄道に乗るため、入場制限があります。

R0011290_w どこを、どう撮ってもあじさいが片隅に写ります

R0011293_w やはり、あじさいは古い電車に合いますね。

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2008年6月22日 (日)

箱根登山鉄道、大平台駅

20086212_w Camera : Pentax 67, Lens : SMC Pentax45mm F4, Film : CTPRO400, 30c, 6m45s

家人から「箱根の温泉に行くので送れ」とお願いされたので、「電車で行くならOK」と返事しておきました。「ならイイ」と言う返事を期待できます。

残念ながら、期待した通りの返事はもらえず箱根まで電車で送ってゆくことになりました。まあ、電車でゆけば箱根登山鉄道にも乗れると思っていたので、それでも良かったのです。私は箱根には何度も行っているくせに、電車で行ったことは無かったのです。

箱根登山鉄道は期待以上の楽しさでありました。ただ、今の時期はかなり混雑しており、入場制限も行なわれております。出来れば、のんびり電車に乗って各駅に降りてみたいところですが、それはまたの機会になるでしょう。

その中で、大平台はスイッチバックの駅です。スイッチバックの駅といっても、配線の構造上、そうなっているものも多いなかで、この駅は掛け目無し、勾配を登る為にある、完全無欠のスイッチバック駅です。二つのホームとも行き止まりになっています。

20086213_w 山間の静かな駅に電車がやってきます。この電車は時刻表に無い臨時列車だそうです、そのせいか古い電車がやってきて、ワクワクしますね。

20086214_w 電車はここで上下の列車の交換をし、進行方向も変えます。入ってきた電車の最後尾にはアジサイ色の電車が連結されていました。今度はこの電車を先頭にして走ります。

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2008年6月21日 (土)

スタージャスミンと金銀花

R0011215_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

先日、近くの園芸店で「金銀花」300円とあるのを見つけて、思わず4鉢もお持ち帰りをしてしまいました。「生垣にどうぞ」とあったのを見て、ちょっと置いてみたい所が思い当たったのです。

金銀花という名前は本来、スイカズラの花を摘んだ生薬をさすのが正しいと思いますが、スイカズラの花が白から黄色に変色し、白い花と黄色い花が群をなして咲いている様子から、スイカズラそのものの別名として使われることもあります。

今回買った鉢植えは、太い木を挿し木にして木立風に仕立てられたものであり、また、近所のスイカズラの花が終わってもまだ咲いております。商品の案内にも花期が長く10月まで咲くとあって、ひょっとしたら四季咲きに挑戦できるかも知れないと期待しております。

もちろん、真夏には咲かなくても良いのですが、できれば秋にもう一度返り咲きして欲しいと思っております。その為に、どこかで一度深く剪定してみるつもりです。その為にも木立風の仕立てはありがたいですね。細い蔓が行灯仕立てになっているものでは、剪定のし様が無いですから。

返り咲きを狙わなければ、これを鉢から外して地植えにするとあっという間に、蔓延ることになると思います。ちょうど反対側で蔓延っているスタージャスミンのように。

スタージャスミンは花が咲いていればとても綺麗で香りも良いのですが、徒長しだすと手がつけられないくらいに蔓延ります。写真の蔓も当初の予定は正面の柵の下、つるバラのシルバースターの邪魔にならないように注意していたのですが、ついにそれを飲み込んでしまいました。花が終わったら、大粛清が待ってます。

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2008年6月18日 (水)

実山椒の麻婆豆腐

R0011235_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

このBlogにもコメントを下さるSCRさんの掲示板に実山椒の記事を見つけ、それが近くの八百屋にも売っていたので実山椒の佃煮を作っておりました。私は臆病なので軽く湯がいた後、6時間水にさらしました。通の人は、6時間も水にさらしては辛さが抜けるじゃないか、と思われるかも知れませんが、それでも充分辛い。しびれます。それを白醤油と酒で浅く焚いて冷凍保存しております。

定番のちりめん山椒を楽しんだ後、どうしてもやってみたかったのが実山椒の麻婆豆腐。これを、花椒ではなく実山椒で作ったらどんな味なのか試してみたかったのです。

花椒は日本の山椒の同属の植物で、麻婆豆腐の「麻」をあらわす痺れる辛さをもたらす香辛料をとります。日本では麻婆豆腐は「婆」の唐辛子、豆板醤の辛さがメインで「麻」はあまり感じられません。あまり、なじみのない辛さなので敬遠されるのかも知れません。

そこで、実山椒で試して見たかったのです。実山椒を使うと、痺れる辛さの中に爽やかさが混じって合うのはないかと思っておりました。ニッポンの麻婆豆腐になると。

本日は幸い、早く家に着き、一人で夕食だったので、絶好の実験日です。家族が実山椒が苦手なのはちりめん山椒で検証しておりますので、こんなものを作っても見向きもしません。

料理と言っても本格的に作る訳ではなく、ひき肉を炒めて、ここに刻んだ実山椒の佃煮をいれ、豆腐と市販の麻婆豆腐のモト、ネギを入れるだけです。

ただ、それだけのことなのに、実山椒を入れると美味い。思った通り、爽やかに痺れます。写真はあらかた食べた残りであることと、油をあまり使っていないので、見栄えが悪くなっております。本式に作るのであれば、もっと油を使って照りをだせば、なかなかの一品になります。

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2008年6月16日 (月)

カラーネガ現像液

R0011205_w あんたが主薬のCD4。潮解性が強そうです、厳重に湿気対策がされております。

カラーネガ現像に関して、漂白液と定着液についてはミニラボ用を使うことにしましたが、現像液は自分で調合します。私の現像頻度から考えると、一月に500mlもあれば良く、この分量だとミニラボ用の現像液では鮮度を保てないことが一番の理由です。あとは、せっかく自家現像するのだから、現像液ぐらいは自分で調合したいのです。

自家調合といってもカラーネガ現像液の場合、主薬のCD4の働きがほぼ全てなので、工夫のしようがありません。亜流酸ナトリウムで保恒して、1水塩炭酸ナトリウムと重曹でCD4が働きやすいPHを整え、ブロムカリとヨウ化カリウムで抑制しております。

R0011206_w 現像液の作成は、この順番に薬剤をぬるま湯に溶いて行くのですが、最後のCD4を加えるとジュワーと泡が立ち、油が浮きます。ちょっと危ないものを作っている気になるのですが、そのまま水を足して攪拌してゆくと無色透明な液体になります。現像液もつくりたては透明なのです。

R0011213_w ところで、CD4が働くためにPHは10.0以上が必要で、これが大きくなると現像液が強くなって行きます。私の好みは、多少軟調な仕上がりなので、PHがあまりアルカリにふれないように調整しております。

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2008年6月14日 (土)

思ったより大げさな荷物

R0011231_w 今までいただいた薬品でネガカラーの現像を練習しておりましたが、本格的に行なうには薬品を自分で確保しなければなりません。

この練習期間、自分がやり易く、コスト的にもよさそうだと思った方法は以下の通り。

1.現像液は自家調合、使いきり

2.漂白液はオリエンタルダイレクトからフジ用のものを買ってうなぎのたれ方式

3.定着はオリエンタルダイレクトでフジ用のものを買って使いきり。

漂白液については、自家調合すると高くつくし、廃棄も難しいので、ミニラボ用のものをうなぎのたれ方式で使います。定着液はハイパムフィクサーでも良いのですが、白黒の染色現像でも使えて、コスト的にも魅力的なフジ系ミニラボ用のものを使いきりで使うようにすることにしました。ここでいう使いきりとは、処理能力があるうちは同じ液を使って、なくなったら新液に交換するやり方です。

オリエンタルダイレクトにはコダック系のC41RA兌換液もありますが、これだと定着液が強すぎて白黒には使えなくなるので、フジ系の薬品であわせた方が何かと便利です。

それにこの二つの薬品は今まで使っていたものと同じなので、安心感があります。そこで、自分が在宅する土曜日に到着するように見計らって、これらの薬品を注文しておきました。

しかし、この薬品はこっそり仕入れるには目立ちすぎたようです。「アンタに何だか重そうな荷物が届いた」。この日たまたま届く荷物を待っていたヨメは、荷物を受け取りに出て、腹立たしげに戻ってきました。

確かに、重く、でかい。自分が使うには多すぎる量かも知れない。消費期限が書いていないけど、どれくらい保つのかなぁ。

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2008年6月12日 (木)

健康は姿勢から

2008621_w Camera : Mine six , Lens : Zunow 75mm F3.5, Film : Presto400, HC-110,

通勤途中に、「あなたの姿勢を見てください」「健康は姿勢から」と書かれているところがあるので、そこの鏡に姿勢を映してみます。私なりに健康診断をしているのです。

安物のビニール傘を鞄に引っ掛けたその姿は、見苦しいようでもありますが、まあ、そこそこ健康そうです。

私はもともと地黒の肌な上、この時期、外で荒れ放題の庭を掃除することも多く、日焼けもしているし、メタボリックな体型をしているので、まずよその人様から健康を心配されることはありません。

体のどこにも痛みは無く、食事は常に美味しく感じます。そんな状態なので、もう何年も本当の健康診断をしたことが無かったのですが、実態は恐くて行けない、のです。

だって、何とかと言う怪しげな数値がドーンと示され、饅頭を食っちゃダメだとか、一日に食事は3回までにしなさいとか、合計でxxカロリー以下にしなさいとか言われたらイヤじゃないですか。私はタバコは吸わないしお酒は良く飲めないので、タバコを吸うなとか酒を飲むなと言われてもビクともしないのですが、食事を制限されることは、どう考えてもイヤです。私が最も幸せを感じる時間を何にも邪魔されたくありません。

でも、そろそろ勇気を出して、行かなくちゃいけないなぁ。

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2008年6月10日 (火)

三種丼

R0011219_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

本日はお天気も良く、絶好の築地ランチ日和でありました。こういう時は余計なトラブルを避けるため、「今日の昼はやんなくちゃいけない事いっぱいあるんだなぁー」みたいな勢いでお昼に立ちます。そんな心配をしなくても、私を昼に誘うような奇特な人は居ないのですが、万一に備えます。

小型デジカメはズボンのポケットに入れております。これは通常のたしなみであります。

そして事務所を出ると、築地の場外市場に真っ直ぐ歩きます。決して後ろを振り向いてはいけません、友達は少ないので出会うなんていうことはありえないのですが、万一に備えます。

R0011220_w 本日は何にしましょう、いずれ避けて通ることが出来ない海鮮ものに、そろそろ行きましょうか。ということで、本日は三種丼というものにしました。三種というのはマグロ、うに、いくらのことです。店の人は慣れた口調で、マグロの赤身を中トロにしますか?と聞きます。それで300円増し。悪い選択ではないですが赤身のままで行きます。次に、お味噌汁はつけますか?と聞いてきます。これにはお願いしますと答えました。合わせて1000円です。

R0011224_w ご飯の盛りはあっさりしております。まあ、良いでしょう。お昼をいただいたら場外市場をふらつきながら帰ります。商品の試食をいただく余裕が出来るというものです。

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2008年6月 8日 (日)

小坂町のキングサリ

Img_3801_w camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

先週から、何度か登場している秋田県の小坂町ですが、本日はアカシア祭りがあったようです。先週もピンクのニセアカシアは咲いておりましたが、本来の白花のニセアカシアの咲き具合は今ひとつだったので、今日は良かったのでは、ないでしょうか。

天気も良かったみたいです。私は、何故かここに来るといつも雨で...。

ところで、今まで気が付かなかったのですが、ここにはキングサリも植えられております。花の咲き方はニセアカシアと似ているので、一見黄色のニセアカシアかと思ってしまうのですが、特徴のある葉でキングサリ( Laburnum)であることが解ります。

まあ、景観的には白花のピンク花、黄色のマメ科の花が競演して咲くわけで、楽しめますが、アカシアの町としては、もっとニセアカシアにこだわりがあっても良かったかと。

このキングサリは、ヨーロッパ原産とのことで、どちらかというと冷涼な気候の方が好みのようです。ここ小坂には合うはず、やがて、本来の高木に育つかもしてません。

ただ、花期がニセアカシアと被るので、それこそ黄色のニセアカシアに思われるようになるかも知れません。また、花の香りも、くどいくらい甘いニセアカシアの香りから甘さを少し控えさせたような、品の良い香りです。

本当は、洋風の庭の入口等で植栽するのが一番似合っている木かも知れません。

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2008年6月 7日 (土)

Centuria Pro 400

2008673_w Camera : Rolleiflex SL66SE, Lens : Planar 80mm f2.8 HFT, Film : Centuria pro400, 30c 6m30s

期限切れのコニカミノルタのセンチュリア プロ400をネットで買ったので、さっそく試写して見ました。私はかなり遅く自家現像を始めたので、いろいろなメーカーのフイルムを現像して見たいと思った時には、もう、カラーフイルムは激減しておりました。

ただ、まだネットオークションでは、デスコンになったカラーフイルムもまだ出てくるので、競り落とせば、かろうじて現像することが出来ます。

特にセンチュリア プロ400は220しかなかったせいか、あまり人気が無く、オークションでも割安に応募できます。あわよくば、大量に仕入れてしばらくはメインフイルムにすることも出来ます。

そんなこともあって、センチュリア プロ400は早めにテストしてみたかったのであります。220のフイルムは撮影中はフイルム残量に余裕があるので楽です、しかし、現像の為にリールに巻こうとすると、嫌になるほど時間がかかります。特に私はパターソンとその改良型のリールを使っているので、220は大変なのです。スタックして進まなくなるのを、だましだまし、巻いて行きます。ダークバックの中は不快指数220%くらいになっているハズです。

また、220のフイルムなので念のため、現像液を新調しました。現像液のトラブルを避けるつもりでしたが、結果的にこれが仇になりました。新調した現像液のPHは10.20。今まで使っていた現像液が10.14でしたので、少しアルカリが強く出来上がりました。220のフイルムだということを考慮して現像時間を30c、6分30秒としましたが、それでもかなり押してしまいました。前浴は32度なので、特別高すぎたとは思えません。やはりPHが高かったのでしょう。

このフイルムは前浴するとお湯が緑色に染まります。あまり緑は見た事が無かったので新鮮でした。

2008671_w ネガは押し気味でしたが、スキャンしてみると、なかなか好みの発色と描写をしております。このフイルムは少し青味がかる傾向があるものの、各色のバランスは良く、特定の色が飽和するようなことはありません。もともと気持ちオーバー気味に撮影したフイルムを押し気味に現像しても、かなりハイライトが残るところを見るとプラス方向に広いラティチュードを持っているような気がします。

私にとって、大切なものは緑の葉の描写なのですが、このフイルムはかなり自然な色に仕上がります。このフイルムがまだ手に入るうちは、積極的に使ってゆきます。

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2008年6月 5日 (木)

自家現像と純正現像

200853111_w Camera : Hasselblad 201F, Lens : Planar 110mm F2, Film : Fuji Pro 400, Fujicolor labo

ちょっと前まで、カラー写真はリバーサルフイルムで撮ってライトボックスに乗せ、ルーペで鑑賞しておりました。それがだんだんPCに取り込んで、PCのスクリーンで鑑賞するようになり、スキャンの手間を惜しんでは、デジタルが主体になりました。もちろんデジタルのカラーとフイルムのカラーは違うので、リバーサルフィルムを捨てた訳ではありません。

ところが、最近、この図式にネガカラーが入ってきました。ネガカラーは、全く使ってなかった訳ではありませんが、リバーサルだと2時間で仕上げるプロラボもネガだと中2日かかり、それが面倒で、プリントが必要な時に限って使っておりました。それが自家現像をするようになってから、勢力図が一変。自宅で現像できるネガカラーがリバーサルカラーより手軽になった訳です。もちろん、デジタル、ネガ、リバーサルは別々の魅力があり、これらは並行して楽しんで行くつもりですが、現像の楽しみがあるネガカラーは今後増えて行くものと思います。

そこで気になるのは、純正処理したネガと自家現像のネガではどれくらい違うかということです。一般にネガカラーは誰が何処で現像しても、結果が同じになることを目標に開発されてきたので、自家現像でもそんなに結果が異なるハズはありません。結果が異なっているとしたら、それは自家現像が失敗している訳で、手順のうち何かが悪かったか、処理液が劣化していたかどちらかです。

今回、田舎の両親を写したカットが入ったフイルムが残り、これは現像所で純正現像してもらうことにしました。このあたり、まだまだ弱気です。それ以外のフイルムは、建物とか景色とかしか写っておりませんから、気楽に自家現像をします。

こうしてあがった二種類のネガをみてみると、見た目は随分違うことが解ります。まず、水洗を行わず安定剤で処理をする純正現像は全体に赤っぽい感じで、コーティングされたように輝いております。反して自家現像したネガは、薄く、しょぼい感じがします。像の出方は自家現像のほうは少し押し気味でした。

20085317_w Camera : Hasselblad 201F, Lens : Planar 110mm F2, Film : Fuji Pro 400, 30c、6m45s

しかし、これをスキャナーで取り込んで、トーンカーブとホワイトバランスを調整すると不思議なくらい自家現像のほうがやり易く感じました。おそらく、この原因は

1.自家現像の方が若干押し気味に現像されているので彩度さえ落とせば自然に見える

2.ハレーション防止の残留ステインが純正現像の方に残っていて影響している

3.そもそも自家現像には期待感が無く、反面、純正処理には期待感がつよいので、気分の差がそう思わせる。

といった感じでしょうか。

200853121_w フラットベットのスキャナーに直おきして、ネガを比べてみました。自家現像の方が押し気味と思っておりましたが、気のせいでした。フイルムの切り方にだらしなさが出てますね。汗。

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2008年6月 3日 (火)

十和田湖まで足をのばしましたが

20085313_w Camera : Hasselblad 201F , Lens : Planar F 110m F2, film : Fuji Pro 400, 30C 6m45s

小坂から十和田湖まではすぐなので、十和田湖まで足をのばしてみました。あいにくの天気ではありますが、新緑の奥入瀬は最高です。とは言え、本日は出足が遅かったので、奥入瀬をまわる時間はありませんが。

発荷峠で十和田湖が眼下に見え、九十九折に降りて行くと湖畔に出ます。ここは昔から名の知れた観光地ではありますが、美しさを保っている気がします。

というか、人が居無すぎ。新緑のシーズンの土曜日だと言うのに、観光客は見当たりません。本日はちょっと肌寒いくらいだとしても、もう少し客がいても良いような。

20085311_w 何か先行きが気になります。

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2008年6月 2日 (月)

小坂鉄道の休止

Img_3808_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

今月のJR東日本のサービス誌、トランベールに小坂の鉱山に関する記事があり、それを読むうちに行ってみたくなり、たまたま帰省する用もあったので、小坂の町を訪ねました。

アカシア祭りにはまだ時間があるものの、今年の陽気だと、小坂の町のニセアカシアはちょうど見ごろかも知れない、とも思いました。

さらに、小坂鉄道の三重連の貨物列車も、腕木信号の様子も気になる......。

ところが、小坂の町に着くと、鉄道は休止との張り紙があり、道路の一時停止も解除されておりました。こういう休止は、通常廃止を意味します。ついに来たのか、でもどうして、と思っていると、トランベールの記事を思い出しました。小坂精錬は新しく蒸気精錬の技術をつかって、世界で始めてPC基盤などから何種類もの金属を精錬する事業を行なう..。

土中の金属資源を掘り出して精錬するより、はるかに効率の良い「都市鉱山」から出る金属ゴミをリサイクルして金属を精錬して取り出す。素晴らしい技術は、貨物列車の廃止につながってしまったのです。

なぜなら、もう副産物の濃硫酸が出ないので、鉄道で運ぶ必要が無くなったのです。小坂鉄道がこの地で、貨物輸送の為だけに鉄道を維持していたのは、濃硫酸を安全に輸送するためだったのです。

残念なことですが、仕方がありません。ここはひとつ......この事業が大成功して、世界中の金属ゴミと精錬した金属がわんさか行きかい、それを運ぶために、貨物列車が復活することを望みましょう。

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