水漏れと光漏れ
Camera : Pearl III, Lens : Hexar 75mm F3.5, Film : TX400, EI=200, HC110
また、光線漏れの話題で失礼します。どうも使うカメラに光線漏れが多発して、光漏れ対策に追われているのです。今回はPearl III、前からフイルムのエッジに感光部があったのですが、あまり影響無いだろうとたかをくくっていたら、だんだん酷くなって来ました。
そういえば、水漏れと光漏れのどっちが始末が悪いか真剣に考えたことがありました。その結果は水漏れの方が始末に悪い。何故なら、何処をどう廻ってくるか解りにくいから、でした。その点、光は直進するので楽だろうと考えたのです。
カメラの光漏れの場合、現像したフィルムを裏紙に貼り付けて、撮影を再現すると、光線漏れが、何処からどうフイルムにやってきたかわかります。今回はフイルムの巻き取り部分で右下からスプールを影にしてあたっております。一コマの撮影が終わったフイルムはスプールに巻き取られますが、そのスプールのところで感光しております。蛇腹カメラは120というブローニーの裏紙のあるタイプのフイルムを使うので、光が漏れてフイルムにあたった方向もわかるのです。
後は、100円ショップで買った小型のLEDライトのスイッチを固定して、カメラの中に放り込み、暗室(私の場合は押入れ)でどこから光が漏れたか調べるだけです。
ところが、ヒンジのところからカメラの中の光を確認できるものの、肝心の光線漏れの箇所から光が漏れて来ません。当初思ったより、複雑な経路を通っているようです。その中で考えられたのが、金属の劣化で右のフイルム室から蛇腹を固定している近辺に小さな亀裂があるかも知れないといった程度のものでした。蛇腹の付け根の付近にぼんやりと、光が見えるような気がするのです。光漏れの場合も光が廻ってくるので、経路が簡単には解らない時もあるのです。
いずれ、右のフイルム室の内側をフイルムの動きが妨げにならない程度でパーマセルで覆ってしまいます。
原因は解らず、対策も幼稚ですが、これで何とかいけそうです。これが、水漏れならば、こんな処置をすると、中に水が溜まって大変なことになるでしょうが、光漏れならこれで充分、やはり、水漏れより光漏れのほうが始末に良いのです。
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コメント
パールは良い写りをしますね。
私は610師匠にパール2の蛇腹コーナーを
補修いただいた事があります。
あの時も、大きなダークバックかぶって(笑)
苦闘しましたが、さっぱり解らず、師匠のお世話に
なりました。
この画像から見ると、光線引きもアジのウチみたいな
感じですね。
投稿: SCR | 2008年5月12日 (月) 17時09分
SCRさま今晩は。
そしてありがとうございました。
光線漏れは難しいです、結局原因が解らないまま、やみくもにフタをしている感じです。
でも気持ち的にはフタがあった方が楽です。
投稿: kk | 2008年5月12日 (月) 20時58分
ハッセルの光線漏れはダイキャストとステンレス板の付き合わせの隙間でしょうかね、表の貼り皮に亀裂が入ったりしてそこを通るのかも知れませんね。
あそこはぱーませるてーぷどころかかなり分厚いものでも介在しても平気ですからパーマセルテープで万事解決ということでよろしいのではないでしょうか?
パールは撮影画角の外側も感光しているのでしょうか?
投稿: 610 | 2008年5月12日 (月) 23時20分
610さま、こんばんは。
ハッセルのバックは、コマ間とか、他の面はOKなので、あのまま使います。
パールは謎なのです。1枚目の前の余白にも同じ形の光線もれがあるので、漏れた場所は確定なのです。ただ、どうして漏れているのか解らない。巻き取り側のフイルム室にライトをいれると、かすかに蛇腹の付け根のほうから光が漏れている気がするので、金属の劣化があるのかも知れません。
投稿: kk | 2008年5月13日 (火) 21時22分
蛇腹ですと撮影画面のフレーム内に出ますね。
フレーム外の画面外に出るとなるとフィルム室の軸受け辺りとか鉄箱の重ね合わせ溶接部等が考えられますね。
当然蓋の勘合部等も・・・
沈胴式鏡胴のエヒラシックスは鏡胴と全面フランジ辺りか伸縮筒受け辺りの鉄板溶接か半田付けの部分からたまに漏れを感じます。
この辺りは本当に嫌な作業ですね。
投稿: 610 | 2008年5月13日 (火) 21時45分
そうなんです、原因がはっきり解らないのは嫌なのですが、
それを突き詰めようとしてバラしたら、私の場合、元に戻りませんからね。触らぬ神に祟り無し。
なんとなく、ごまかして、使えれば御の字です。
投稿: kk | 2008年5月13日 (火) 22時24分