ラベンダーラッシーの花束
Camera : Canon EOS 5D, Lens : Apo Macro Elmarit 100mm F2.8
今日は午後から雨になると言う事だったので、ラベンダーラッシーの下のほうに咲いた花を切って切花にすることにしました。この花は房咲きになるし、一つ一つの花の花びらが多く、また大きさもそれなりに大きいので、雨を吸い込むと枝が垂れ下がって、土に埋もれてしまうのです。
それではせっかく咲いた花がかわいそうだし、またこれから咲く蕾のこともあるので、ある程度咲いた房はバッサリ切って花瓶に突っ込みます。ラベンダーラッシーはもともと多花性なので、咲いた房を全部切花にするのは無理にしても、このまま雨にあたれば悲惨な事になるのは解りきっているので、花瓶の許す限り入れてしまいます。
これが、バラでなく、開花直前の別の花の蕾であれば、人様に差し上げることも出来ますが、トゲがあり、また、花が開いたバラはかえって失礼になるので、それも出来ません。下手すると翌日には花瓶が散った花びらで埋まっている可能性もあるし、蟻さんが10匹ほど花びらの間を見え隠れしているものね。
でも、それを気にしなければ、この花瓶の周りは幸せに美しい世界です。このバラは、このように同じ種類のバラを花束にするほどに美しさが増します。一つ一つの花は「ゆるい」のですが、そのゆるさがたくさん集まることによって、幸福感がでてきます。
それに、この花の香りは、何にも変えがたい魅力があります。ダマスクローズのような典型的なバラを思わせる香りに、「ゆるさ」を感じさせる甘さが加わります。それを「ダマスクをもっと上品にしたような香り」とあらわした方もおられます。
上品にするという事は、よりきつくすることではなく、少しマイルドに優しくすることです。このバラの香りの場合、ムスクの柔らかい甘さ「ゆるさ」が加わったことで、上品な感じになったのではないでしょうか。
| 固定リンク
コメント
>花が開いたバラはかえって失礼になるので
そうなの、知らなかった。
投稿: 會津 | 2008年5月25日 (日) 12時45分
會津さま、
今日には散り始めて、花びらが床にこぼれ落ちて、家内に
文句を言われております。
葉と棘を苦労して整理して、コレだと普通頭にくるでしょう。
花枝を整理して、差し上げれば良いのですが、世の中には花の香りが嫌いな人もいるので、このバラはちょっとプレゼントには不向きです。
投稿: kk | 2008年5月25日 (日) 18時52分
私も花が開いたバラが失礼だとは存じ上げませんでした。
知らないと言うことは怖いことですね(汗
確かに、花びらがバラバラと落ちるといけませんね。
それでなくても、ウチは猫の毛を掃除するのに精一杯(汗
投稿: SCR | 2008年5月26日 (月) 22時50分
SCRさま、今晩は。
あんまり、厳密ではないのですが...。
たとえばポニーという可愛い名前のバラがあります。
朝、蕾から開花した状況だと、なんて可愛いポニーちゃん。
みたいな感じですが、夜帰宅してから見ると、しなびたお婆さんみたいになってしまうのです。
花びらの重ねが薄いバラはたった一日で、こうなります。
そうでなくても、バラは開いたら、散るまでが早いのです。
せっかくバラを贈るのであれば、一番良い時期を見てもらわないとバラが可愛そう。
相手に失礼というより、バラに失礼なのですね。
投稿: kk | 2008年5月27日 (火) 00時48分
検索で飛んできました。
5DにAMEがついているのは、はじめてみました。思わず書き込んでしまいました。
投稿: pyosida | 2008年6月 9日 (月) 22時04分
pyosidaさま、今晩は。
AMEはデジタルとの相性がとても良いので、とりあえず、この組み合わせで撮ることが多いです。
すっきりした透明感と解像感を持つレンズですが、デジタルのほうがその性質にあっているように思います。
投稿: kk | 2008年6月 9日 (月) 23時59分