赤いダースベーダー、OBB Taurus
旅行も終わり。後は、ウィーンの空港から帰るだけです。ウィーンの地図とかガイドを持っていなかったので一番オーソドックスなシティ エアー ターミナル(CAT)からの列車で空港に向かいます。CATは国鉄のMitte駅の側で、直結するMitte駅から空港直通の列車があります。この列車は国鉄の線路を走るものの運行する会社は別なので、ユーレイルパスでは乗れません。別料金が必要です。
大した設備があるわけでなく、またMitte自体がアクセスしにくいところなので、ウィーンと空港はバスか、普通の国鉄の列車の方が便利だと思います。ただ、帰路で、機内持ち込みをしない荷物があるならば、ここでチェックインした方が便利かも知れません。
実は、先ほどの列車もCAT(City Airport Train)と言って紛らわしいのですが、空港まで、二階建て客車をオーストリア国鉄の1016型機関車がプッシュして行きます。
なるべく1016型の音を良い状況で聞きたかったので、最後尾のロングシートに座ります。 1016型機関車は、ジーメンス製のVVVF制御の高性能万用機関車のことで、交流25000Vにも対応する兄弟が1116型、さらに、左の写真にある、直流3000Vにも対応する兄弟が1216型と言います。いずれも外観は同じで愛称はトーラス(Taurus)。トーラスは牡牛座の事らしいのですが、どんな意味でこの名前がついたのでしょう。私に言わせれば、牡牛座というより、スターウォーズのダースベーダー。あえて、赤い彗星もとい、赤いダースベーダーと呼びたいところです。
さらにこの機関車はジーメンスのGTO素子式VVVFインバーター制御装置を使っているので、出発時には京急の2100系のように歌います。
京急の2100系は、同じジーメンスの制御装置でもチューニングが違うのか、ファソラシドレミファーと一気に歌いあがるのですが、トーラス型機関車は出だしがもっと低音で、しかも間延びしています。
京急2100系の音色も良いのですが、トーラスの音色はいかにも機関車らしく、力強く、トルクフルな感じで頼もしいものです。
最近のコメント