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2008年3月12日 (水)

青列車(トランブルー)の後継者達-2

Img_0953_w ニース駅に到着するルネア。やはりSNCFはこの拳骨型BB22000が似合います。

昔のフランス車には独特の空を飛ぶような乗り心地があったみたいなことを聞きます。ふわふわして、車としては心もとなく、危なっかしいものだったとしても。

70年代に生まれた、特急用の車両のCorail Lunéa(コラーユ・ルネア)にもこのフランスの柔らかい乗り心地のこだわりがあるように思えます。フランス国鉄は電車化したTGVの開発を進めて、さらに早い鉄道を目指しているようですが、新しい特急用の客車や寝台車はもう開発することは無いのかも知れません。できれば、個室寝台車を作って運用に復活させてもらいたいものだと思っております。

というのは、現在のコラーユ・ルネアは一等も二等もクシェットと呼ばれる横たわることの出来る座席の設定だけで個室寝台の運行はありません。クシェットというのは日本で言えば「ごろんとシート」であり、男女の区別なく4名1部屋のコンパートメントで雑魚寝をすることになります。これは運送効率は良いものの夜行列車の旅を楽しむためにはいささか不便なものなのです。

今回ナンシーを21:33の発車でしたが、コンパートメントの中はすでに真っ暗。ドアを開けると通路からの光が差し込みご婦人が2名横たわっているのが見えました。怪訝そうな顔で見られたのでチケットを見せると、下段を指差し、また横になりましたが、正式な乗客であることが解ってすこしは安心してくれたようでした。列車が発車して車掌の検札が終わると、またコンパートメントの中は真っ暗、ドアは内側から二重ロックで施錠するので、トイレに立つのも気が引けます。ドアの開閉でうるさいのと、暗室に光が差し込むからです。個室寝台であれば、こんな気を使わないですむし、また列車が止まればブラインドをあけて窓の外をみることも出来るのですが、クシェットではそれが出来ません。

Img_0925_w_2 今回の乗車の楽しみに地中海の夜明けを車窓から見ることがありましたが、ちょっと方法を考えなければなりません。ニースに向かう列車は進行方向の右側に地中海をみることが出来ます。またその時列車は西から東に向かってはしることに成ります。欧州の列車は途中進行方向を何度も変えるので自分の乗った寝台車がその時寝台側が右か通路が右かは運次第。クシェットの場合、通路に出て車窓を見るしか無いので、コンパートメントを右側にして走っていると、車窓を見れる場所はデッキに限られてしまうのです。

Img_0998_w はたして、夜が明ける時間になり進行方向を感じ取るとコンパートメントを右に走っております。ナンシーを出てから進行方向を変えてないか、偶数回変えたかどちらかです。いづれにしても通路から海は見えないのでデッキに向かいます。予想にたがわぬ美しい地中海の車窓はみることができたものの、やはりこういう車窓は自分の席で珈琲でも飲みながらのんびり見たかったなあ。

Img_0948_w ちなみに、ルネアには他の寝台列車にはある朝食サービスはありません。もちろん一等のクシェットにもです。その意味で一等と二等の違いはあまり無く一等にはシーツを二枚重ねたような寝袋がつくことくらいでしょうか。おそらくビジネスユースがかなり多く、乗客が乗り降りする駅が分散していて、効率を優先しなければならない列車なのだと思います。

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コメント

大陸・中国ではなんども列車に乗ったけど
写真を撮ったのは食堂車のキッチンぐらい。
今頃反省しても、遅かった。

投稿: 會津 | 2008年3月13日 (木) 20時36分

會津 さま

かの地で沢山列車に乗ったことがあるなんて羨ましい。
ひょっとして蒸気機関車がまだ居たかもしれません。

そうでなくとも、軟座とか硬座とかいう客車は見てみたいものです。

投稿: kk | 2008年3月13日 (木) 23時40分

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