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2008年1月 5日 (土)

今年の正月カメラ

Img_0781_w お正月はヒマなので、毎年のようにカメラを作って過ごしております。カメラを作るといっても、大したことは出来ないので、レンズとフイルムホルダーの間のスペーサーを作っているだけです。それだけのことなのに、お正月の三が日を費やし、出来るものはバッチイものばかりです。

それを自覚しているので、はっきりとした目的意識を持って作るようにしております。目的がはっきりしていれば、その目的に達すればよいのですから、出来上がったものがどんなにバッチくても言い訳になるのです。

それで、今回の目的は、Super Angulon 38mm XLを使う為に、小型で携帯性が良く頑丈なカメラでありました。フイルムフォーマットは6x9または6x7。ISO400のフイルムを使う。

そこで、赤窓の蛇腹カメラの改造は意味が無いのでフイルムホルダー式にします。また、この手のカメラはどうしても縦長になりがちですが、そうすると収納に困るので横長のフイルムホルダーを使う事にします。6x9を想定すると、どうしたってある程度横幅が広くなるのは覚悟しなくてはなりませんから、いっそうのこと横幅を広げて縦を圧縮したほうが収納的には楽なのです。

この段階で「マミヤプレスのフイルムホルダーを使った最小のカメラ」が見えてくるので後は現物あわせで作ってゆくだけです。フランジバックがほとんど無いので、ピントはヘリコイド付きリンホフボードに任せます。前と後ろが決まれば、あとはスペーサーを強度を保ちながら作って行くだけです。

今回はマホガニーの部材がDIY店にあったので、パーツに切って組み合わせてスペーサーを作りました。アルミ版で補強して、フランジと関係ないところはグリップを作る等してなるべく分厚くしております。複雑な金属加工が出来ないので、底板がアルミの平板になってしまうので、なるべく強度をかせぐ必要がありました。ただ、せっかくのマホガニーと思うがゆえに、中途半端に木材を露出させているので、見た目がバッチイですね。

200814_2_w 試写の結果は光漏れもなく、このまま使えそうです。ファインダーはそのうち、もっと視野率が高いものに変える予定です。ただ、これはカメラのせいでは無いと思うのですが、太陽を入れるような撮影をすると、内面反射がおこるようです。サンプルでは右上に太陽があり、左上の隅から1cm程度下から「の形で右下全体に内面反射が起こっております。フイルム面とレンズが近すぎる為であれば、もうどうしようも無いのですが、原因が気になります。

最後に、このカメラ、首からぶら下げるとS字型の凹部が、中年太りのお腹の凸部にあたり、なんともいえないフィット感であるのは、予想外の出来でした。

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コメント

ライカ版換算で 16mm/f2.4 ですか。
何を撮っても繪になりそうですね。

投稿: 會津 | 2008年1月 5日 (土) 16時44分

良いものが出来ましたね。
自作カメラの醍醐味が充分に伝わってきます。
最近自作していても業者の仕事みたいな気がしてゾッとしているところです。
身の回りの道具で作る楽しさがどこかへ飛んでしまいました。
代りに何やらきな臭いノルマが追っかけてくるような…

投稿: 610 | 2008年1月 5日 (土) 19時51分

會津 さま今晩は。
このレンズは前にクラウングラフィックで使ったことがありました。とても控えめで誠実な描写をするレンズなので、もっと頻繁に使ってみたいと思い専用カメラを作りました。
あおりも何も無し、ひたすら携帯性と頑丈さを追求したので不恰好ですが、ホールディングと携帯性は良さそうです。

610さま。
師匠の作るカメラは何せ完成度が高いですから...ある意味業者も敵わない。
私などからすると、かなり高度な悩みのように思えます。
今度作るカメラはレンジファインダー4x5を目標にしておりまして、すでに師匠のHPからいろいろ学ばせてもらっております。

投稿: kk | 2008年1月 5日 (土) 20時58分

 お会いしたことはなくても、ネットで出会えたことを感謝します。(一方的ですみません)ありがとうございます。
 香りの良い花は好きです。ずいぶん前から何度も繰り返しアクセスしています。花の香りは、風の香り、記憶の香り、暮らしの香り、そして人の香りに繋がるんだと小さい頃から自分自身の五感が狂おしいほどに私の感覚を苦しめ、そして慰めてきたように感じます。(どんなに愛するものができても自分自身でいられる感覚が香りの中にあります。もちろん憎らしいものが出来ても同じです。でも、愛する事のほうがより近いと思います。)アイデンティティ、自分自身、個性、人との繋がり、回顧、未来、さまざまなものが時空を超えて感じられるのが香りの感覚だと思います。自分勝手だとは思いますが、香りは五感で感じるものなんだとあなたのサイトでは感じられます。自分の感覚に繋がる人の感覚を感じるのは心地良いもので、そして出会えてよかったと思える瞬間です。ですから....あなたにありがとうが言いたくてメールします。ネットやメールはあまり慣れてなくて文章も下手で、誤字脱字意味不明(笑)あるかもしれませんごめんなさい。今年もよろしくお願いします。あっ!昨年はありがとうございましたからですね。ごめんなさい。・・・・・えーーーと、今、カサブランカの香りがしています。20年程前から好きです。でも、亡くなった人、墓地を感じさせる香りですね。結婚式で使われているのは永遠に(亡くなってからも)一緒という誓いをたてるからなのでしょうか・・・・・これは私の感覚です。夜に香りが強くなるのがなんだかいにしえの花の感じがします。華やかでいてさびしい人の肉の香り・・・魅力的です。これも私の感覚ですが・・・・臭いと主人は言いますが、命を感じる香りです。変ですか?でも、百合は昔からの鉄砲百合の香りが一番好きです。蚊を寄せ付ける香りなので嫌われますが、私の御先祖の墓には清明祭の頃には静かに清清しく清らかな香りを漂わせ白くお墓を守っています。百合の香りは気持ちを落ち着かせ先祖からのDNAを感じさせるのでしょうか。なんだか変な文章になりました。表現をまとめるのが下手ですみません。これからも見させていただきます。あなたにとって素敵な年になりますよう、心からお祈りいたします。今年もよろしく、ありがとうございました。(メールってどきどきしますね。届きますように)

投稿: 海 | 2008年1月 6日 (日) 05時42分

海さま、おはようございます。

香りという感覚は、とても主観的なものなので、香りの面から花を紹介して行くことには、ためらいもありました。

ただ、私自身が、他の人が表現した花の香りを聞いたり、見たりするのが好きだったのですね。こんな風にお便りをもらうこともあるし。そこで、このBlogを始めました。

花の香りの図鑑を作るにはBlogではなく、HPの方が良いと思ってはいたのですが、なにせ面倒くさくて...。

カサブランカの香りは、交配親である日本の山百合の香り(実際は山百合の白色変種であるサクユリ)の香りから来ています。その山百合は昔から、お墓によく植えられているので、何か弔いの意味があるのかもしれません。私の山百合に関する原風景も墓場に咲く姿です。

現在は鉄砲ユリがマドンナリリーの代わりとして、キリスト教の宗教行事に使われますが、それは花が丈夫というだけでなく、香りが聖母のユリとして好まれた為だと思っております。

投稿: kk | 2008年1月 6日 (日) 10時35分

アンギュロンという有名なレンズで、それだけ短いレンズがあったとは知りませんでした。描写も緻密なんでしょうね。

中判、大判となれば、ますますレンズの個性が出てくるから、35mmですと情緒的な方向にならざるおえない個性も、緻密でしっとりとした、フィルムの性能を十分引き出すレンズが沢山あるのでしょうね。引き換えに特殊レンズになればなるほど、恐ろしい金額になりそうです♪
一部の職業用レンズの素晴らしさが、アマチュアのお話の種にできるのも、とてもありがたいことです。感謝♪

投稿: ラ・ペルラ | 2008年1月 7日 (月) 13時19分

ラ・ペルラさん今晩は。

このレンズを35mmに換算すると16mmくらいです。35mmで16mmというと途方も無い広角に思えますが、6x9だと超広角を感じさせないような絵柄も可能です。それだけ鷹揚になってゆく気がします。

望遠と接写だと圧倒的にデジタルが有利です。でも、中判と大判の広角の鷹揚さはデジタルでは絶対にマネの出来ないことに思われます。そんな事もあって、中判の広角レンズが大好きなのですよ。

投稿: kk | 2008年1月 7日 (月) 21時17分

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