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2007年11月18日 (日)

Super Ikonta 3

Img_0604_w このBlogでもよく作例が登場するSuper Ikontaですが、私が現在使っているものは3型という非常に小柄なものです。Super Ikontaはこの後3型にセレニウム露出計とライトヴァリュー(LV)シャッターを付けた4型まで作られ終焉します。

正式なモデルのナンバーは3型が531/16、4型が534/16となります。531という型番は6x4.5のSuper Ikonta A というのモデルがあるので少々紛らわしいですね。

レンズは645と同じTessar 75mm F3.5が付いております。Novar付のものもあるとのことです。私はこのTessar75mmが好きで、80mm F2.8のTessar付のSuper Ikonta Six Bを持っていた時から、こちらの3型を使う事が大半でした。もちろん、大きさと重さの問題の方が大きいですけど。

このカメラの大きさは、距離計と自動巻き止めが付いている6x6の蛇腹カメラでは世界最小ではないかと思います。非常にコンパクトで、整形の形の為持ち運びに便利で、コートのポケットにすっぽり収まります。

唯一の欠点は、フイルムの裏紙の厚さが昔と異なる為、コマ間が重なることです。この対応の為、1.スタートマークを出すまで紙を一枚挟んで巻く。2.スタートマークを通り越すまで巻き込んで蓋を閉める。というようなことを行う必要があります。

私が試した中で一番良かったのは、昔の金属スプールを使うことでした。実は、裏紙の厚さも薄くなったものの、プラスティックスプールの軸が細くなった事が、一番大きな原因だったのです。金属スプールを使うと最初のコマからちゃんとコマ間隔を取ってくれます、その後、6枚目辺りから裏紙の厚さの違いでコマ間が少し狭くなって行きます。しかしダブルことはありません。

おそらく、金属スプールを使い、スタートマークを通り越し、紙を一枚挟むと完璧なコマ間になるものと思います。

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コメント

なるほど,軸の太さが関わっているとは,なんと深い知識に裏付けられた注目点!私は同時代の自動巻き止め機を使っていませんので直ちに役立つわけではありませんが,勉強になりました.ハッセル1600Fなどはもう数年ほど後でしょうし,コマ重複の経験はありません.この75付きの後期モデルは,大玉つき前期モデルの陰に隠れて有名とは言えませんが,練り上げられた印象がありますね.イコフレックスも戦後は3,5/7,5cmになりますし,2,8/8cmというのは色々彼らなりに問題があったのかなあと想像を逞しくしています.

投稿: rensmania | 2007年11月24日 (土) 21時09分

rensmania さま今晩は。

通常、金属スプールを入れたSuper Ikontaを鞄に入れて、気が向けばフイルム一本だけ撮ることにしております。

困るのは、一本撮り終わった時にまた、撮りたいと思う時です。この前、いったいどれくらい違うのか、全く無策でやってみたら6枚目くらいまで、コマが完全に重なってしまいました。

投稿: kk | 2007年11月25日 (日) 23時41分

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