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2007年11月 6日 (火)

Pyrocat HDによる静止現像

2007115_13_w Camera : Bessa2, lens : Color Heliar 105mm F3.5, Film : Acros, Pyrocat HD 2:3:500 + ヨウ化カリウム(微小)、20度、40分、10分毎に一度の攪拌

自家調合現像液のテスト用に撮影したフイルムの中に、ドン曇の夕方に撮影したものがあり、露光もEI=100でアンダー目でしか撮れなかったものがありました。

そこで、静止現像に近い条件で、なるべく暗部が出るよう期待して、40分の現像時間をかけて見ました。最初に現像した条件では押し気味だったのでA液を1ml少なく、ヨウ化カリウムは0.5ml、B液は3mlでの調整です。

もともと、超希薄現像をすると、ハイライト部分の現像の進行が鈍くなり、シャドー部分の現像が進行して、結果的にコントラストが低くなると思うのですが、さすがに40分も現像時間をかけると、もともとコントラストの弱い被写体は不思議な風合いになります。

これは、この現像液の持っているもう一つの特性である境界の強調にも影響されていると思われます、つまり、コントラストが低い割に妙にくっきりと各部が解像した絵になるのです。

これをスキャナーのオートで取り込むと眠い画像になりますが、もともとネガの情報量は多いので、レタッチ次第でどのような絵にも変えてゆくことが出来ます。

私は現在引伸ばし機が手元に無いので、実際のプリントがどのようになるのか解りませんが、スキャナーで取り込んで、レタッチして行く限りでは、非常に有効な現像方法であると思います。

2007115_10_w 左の写真は、ドン曇ながらもコントラストがつけれる角度から撮って居ります。6x9で絞りは開放のF3.5なのですが、エッジ効果が利いて解像感があります。

下の二枚の写真は同じような角度で撮ったCanon EOS 5Dのモノクロモードとの比較です。上がデジタル下がフイルムです。デジタルの方はISO400に設定し、絞りをF6.3に絞っています。シャッター速度は1/15ですがレンズはFE24-105F4Lの45mmにあわせ、ISが利いています。方や、6x9サイズでレンズの焦点距離が105mm開放のF3.5でシャッター速度は1/10。手持ちで撮影しておりますので、条件的には厳しいです。あくまでも参考程度の比較です。

Img_0481_w 2007115_12_w

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