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2007年11月 9日 (金)

イイギリの晴れ舞台

Img_0294_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF 24-105mm F4L

それまで地味だった木が、ある時期になると突然目立つようになることがあります。その最たるものが桜を中心にした早春の花木であります。ただ、このような花木の場合、人は前から開花を待ち焦がれますので、突然脚光を浴びるという、ことにはなりません。

また、山もみじ等紅葉の美しい木もそうです。

それでは、突然脚光を浴びるという表現に最も似合う木は何?というとイイギリなんかがそれに当たると思います。

この木は春に地味な黄緑の花を咲かせるのですが、その花には芳香があるとのことで、私はこの花の香りを確かめて見たいと何度か思ったことがあります。しかし、この花が咲く頃は、他に香りの良い花が沢山咲いており、高い梢に咲くこの地味な花のことなど意識のかけらにも入ってきません。

ところが、秋になりこの木が赤い実をたわわに付けると、突然この木が目立って「あっ、イイギリだ、そういえばこの花の香りを確かめたいものだなぁ」と思い起こすことになります。

この木は秋に葉がまだ緑のうちから赤い実をつけ、葉を徐々に落として、葉がなくなっても実をつけたままで、ヒヨドリが他に食うものがなくなってこの実をついばむまで、残っているのですが、目立ち度で言うと、葉がまだ緑の頃に赤い実とのコントラストが美しい時期が一番だと思います。

それより後になれば、紅葉の美しい木の方が目立ち、また、完全に落葉して実だけが残った状況では、何やら不味そうな実が売れ残っているように見えるからです。そうなると、またこの木の印象は薄れて行ってしまうのです。

今ぐらいの時期が、この木にとっての晴れ舞台なのだと思います。

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