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2007年11月29日 (木)

汐留の電飾

20071128_3_w Camera : Rolleiflex 2.8C, Lens : Planar 80mm F2.8, Film : TX, F2.8, 1/10, Pyrocat HD

職場の近くのクリスマスイリュミネーションの作業が進み、テストを繰り返しております。派手で趣向をこらした電飾があちこちで点等することには賛否両論があると思います。が、
私は単純に綺麗なものが好きなので、楽しんでおります。まあ、エネルギーの無駄遣いと言ってしまえばそれまでなのですが、光輝く電飾は人の心を癒す効果は確実にありますね。

江戸時代、気晴らしに行灯を見に吉原に行くこともあったとか、今では当時の吉原なんて目じゃないド派手な電飾が各地にありますので、なにも気晴らしに吉原のネオンを見に行かなくてもすみますね。

ところで、今年の汐留のクリスマスイリュミネーションで気になるのがテレビ局のそばにある白一色の電飾であります。白い高木と潅木、地面からはラメが入った白い造花が生えています。
確か去年まで円錐形のフレームにキャンドルグラスを置いたようなツリーを飾っていたのですが、手間がかかりすぎたのでしょうか、今年はスイッチポンでいろいろな芸をする電飾が白一色のバックのなかで輝きます。

20071128_1_w このセットがあんまり白かったので、雨が降る前に写真を撮っておこうと思い、本番の前の試運転で一枚撮らせてもらいました。

どうも明日から本格的に稼動するみたいです。

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2007年11月26日 (月)

残り柿を見に行く旅

Aizu_1_w Camera : Zenza Bronica EC_TL, Lens : MC Zenzanon 200mm F3.5, Film : RVPF

11月下旬の勤労感謝の日を絡めて連休になりそうだと、京都に行きたいなぁ、でも混んでいるだろうなぁと思いをめぐらし、結局、東北のどこかをふらつく見たいな事を毎年繰り返しているような気がします。

この頃は、JR東日本で三連休パスを発行するので、ただ電車に乗っているだけで幸せな私としては、高いお金を払って混んでいる京都に行くよりも、紅葉が終わった東北の枯野を車窓から見ているのが好きなのです。

そしてもう一つ好きな景色が残り柿のある風景です。残り柿と言っても最近は、忘れ去られた柿の木ばかりなので、最初から全部が残り柿です。

この光景には子供の頃、甘柿の木を必死に覚えて、腹が減ると盗み食いをしていた身としては、妙に胸が痛みます。人に忘れられた柿木は可愛そうです。

そんな柿の木を見る度に、私が子供だったなら一つもいで食べて見るのに残念だと思うのです。たとえそれが渋柿であっても、その味は昔の思い出を蘇えさせるもの。今日渋柿をかじるなんてこと難しいですから。

しかし、本当は、山の中で柿の木を見つけたら止まらないでしょうね。さすがに廃屋でも民家の側にある木や畑の木ではやらないでしょうけど。実こそ取りませんが、そんな柿の木を見つける度に写真は撮らせてもらっております。

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2007年11月22日 (木)

目覚ましバラ

Img_0648_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Apo Macro Elmarit 100mm F2.8

思えば前の日曜日、庭を掃除しながら「今週は寒くなるらしいからお家に入ろうね」なんていいながらアンナパブロアの蕾が付いた枝をチョッキンと切って、自分の寝室に連れ込んで以来、悪い風邪を患い、今週は体調最悪でした。

その中で元気づけてくれたのが、その時に切ったバラで、開花し、枕元で朝日を浴びながら毎日良い香りを振りまいて私を起こしてくれました。

私は北東の出窓に面した所にベットを置き、カーテンも閉めずに寝ているので、真冬の一時期以外、朝日の直撃を受けて目覚めることになっております。この出窓は通常は汚く物が置かれておりますが、冬の間は蘭系の植物がここで越冬することがあります。

その場合、植物達に申し訳ないので植物のところにはレースのカーテンを一枚挟んであげます。そうしないと太陽の直撃で「葉やけ」がおこることがあるので気を使います。私の顔は葉やけを起こさないのでどうでもよいのです。

この一週間は私の顔面も太陽の直撃からアンナパブロアが守ってくれ、優しい香りまで恵んでくれたのでした。

このおかげで、連休を前に体力は完全に回復。いやぁー休養になったぁーと今週のウィークディーを振り返っております。

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2007年11月21日 (水)

アメリカンファミリー

20071114_2_w Camera : Super Ikonta Lens :Opton Tessar 75mm F3.5, Film : Tmax400, EI=400, Home made Pyrocat HD

浜離宮のここは、四季おりおり、いろいろな花が植栽される場所ですが、今はコスモスの花が最後の一花を咲かせて居ります。

散歩をしながら、ふと見ると、何か懐かしいポスターのような絵柄の光景が目に入りました。どこかで見たようなポスターの絵柄が目の前にある。で、とりあえず写真を撮ってみました。

何のポスターか解りませんが、おそらくカメラかフイルムの宣伝で典型的なアメリカの家族をモチーフにしたものだったかも、あるいは全く私の思い違いか。

ただ、私の中では、典型的なアメリカンファミリーの絵です。ちょっと太り気味の人のよさそうなお父さんと、腕組みをしてちょっと偉そうなお母さん、そして屈託の無い子供。

見ているだけで微笑ましくなる光景ですね。

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2007年11月18日 (日)

Super Ikonta 3

Img_0604_w このBlogでもよく作例が登場するSuper Ikontaですが、私が現在使っているものは3型という非常に小柄なものです。Super Ikontaはこの後3型にセレニウム露出計とライトヴァリュー(LV)シャッターを付けた4型まで作られ終焉します。

正式なモデルのナンバーは3型が531/16、4型が534/16となります。531という型番は6x4.5のSuper Ikonta A というのモデルがあるので少々紛らわしいですね。

レンズは645と同じTessar 75mm F3.5が付いております。Novar付のものもあるとのことです。私はこのTessar75mmが好きで、80mm F2.8のTessar付のSuper Ikonta Six Bを持っていた時から、こちらの3型を使う事が大半でした。もちろん、大きさと重さの問題の方が大きいですけど。

このカメラの大きさは、距離計と自動巻き止めが付いている6x6の蛇腹カメラでは世界最小ではないかと思います。非常にコンパクトで、整形の形の為持ち運びに便利で、コートのポケットにすっぽり収まります。

唯一の欠点は、フイルムの裏紙の厚さが昔と異なる為、コマ間が重なることです。この対応の為、1.スタートマークを出すまで紙を一枚挟んで巻く。2.スタートマークを通り越すまで巻き込んで蓋を閉める。というようなことを行う必要があります。

私が試した中で一番良かったのは、昔の金属スプールを使うことでした。実は、裏紙の厚さも薄くなったものの、プラスティックスプールの軸が細くなった事が、一番大きな原因だったのです。金属スプールを使うと最初のコマからちゃんとコマ間隔を取ってくれます、その後、6枚目辺りから裏紙の厚さの違いでコマ間が少し狭くなって行きます。しかしダブルことはありません。

おそらく、金属スプールを使い、スタートマークを通り越し、紙を一枚挟むと完璧なコマ間になるものと思います。

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2007年11月17日 (土)

パフェに想う

20071111_2_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT, Film : Tmax 400, EI=400, Home Made Pyrocat

子供の頃、チョコレートパフェという、高級そうな食べ物の名前が意識に刻まれ、あこがれとして残りました。
子供心に、食堂のメニューサンプルに鎮座するその姿は、豊かで、立派で神々しくさえありました。もちろん実際に注文するなんてことは夢にも思いませんでした。

ところでパフェはフランス語のparfait 、英語ではパーフェクト、完全という意味で、究極のデザートをあらわしているのでしょうか。この神々しい姿は究極のデザートは、かくあるべきと示しているようでもあります。

ところが、フランスのparfait はもっとシンプルなデザートです。いろいろなparfait がありますが共通するのは深いガラスカップかボウルにデザートが入っていることくらいで、アイスクリームは不要です。また、アメリカのparfait にいたっても、ゼラチンが入ったムース系のクリームをメインにフルーツ等が深いカップかボウルに添えられるもので日本のパフェとは違います。日本のパフェはアメリカのSundaeに近いもので、独特の進化を遂げたものだと思います。

つまり、Sundaeをもっと豪勢に飾りつけたものが日本のパフェで、専用容器とも思える広い襟のついた深いカップに各種のアイスクリームのほか果物等デザートの材料として考えられるあらゆるものを組み合わせて飾り付けられたものです。また日本のサンデーはパフェより浅い容器にあくまでもアイスクリームをメインにした飾り付けのデザートで、独立して存在します。

こうしてみると、パフェは、私のように子供の頃意識に刻まれた大人が、その憧れを具体化させながら進化させた日本独特のデザートになるのではないかと思います。

写真のパフェは和栗のパフェという名前ですが、仕事帰りに一人でこっそり食べに行くこともあるくらい、気に入っております。栗のアイスクリームにバニラのアイスクリームを重ね、間を生クリームで埋め、盛り付けたバニラアイスの上を栗のクリームでモンブラン風に覆い、栗の渋皮煮を飾っています。飾りに派手さはありませんが、それぞれのクリームが上品で、素材感を生かして作られているので、しみじみと美味いパフェです。

このシンプルな和栗のパフェも、パフェに魅せられた日本人が追求するパフェの一つの形であると思います。

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2007年11月15日 (木)

Pyrocat HD現像の続き

20071114_6_w Camera : Super Ikonta Six , Lens : Opton Tessar 75mm F3.5, Film : Tmax400 EI=400 Home made Pyrocat HD

最近 Pyrocat HDを自家調合していろいろテストをしております。私が現在テストしている目的は、白黒フイルムになるべく多くの情報量を記録する方法を探すことです。

この段階で、モノクロネガを現像する通常の目標である「プリントに最適なネガ」を無視しており、本末転倒の方向に向かっております。

それでも、私がそのようなネガを求める根拠は、データさえ記録していれば、コントラストや諧調はPCソフトでいくらでも調整が可能だし、またプリントも技術さえ伴えば調整が出来ると信じているからです。

例えば表題の写真も人物の顔等は意識的に飛ばしておりますが、ガンマ値を変えれば着衣の繊維も表示できます。

Pyrocat HDは比較的ゆっくり現像が進む現像液なので、長時間の現像、静止現像が可能です。そして長時間の静止現像では、既に現像が進んだ明部に接している現像液が疲労し現像が鈍化する一方、暗部の現像が進んで行くことになります。結果的に低コントラストでエッジの利いたネガが出来上がることになるのです。

さらに、自家調合では、現像抑制とフォッグの防止を期待して、ブロムカリに加えてヨウ化カリウムを調合しておりますので、エッジ効果がさらに利いていると思われます。

ただ、この方法は欠陥があって下の作例のように、エッジ効果が利きすぎて不自然になる場合もあります。この画像などデジカメの現像ソフトで「輪郭を強調する」を最大にしてしまったような感じになりました。あきらかにやりすぎですよね。

20071114_3_w

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2007年11月13日 (火)

紅葉にはまだ早いけど

R0010694_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

私の住んでいる横浜では、紅葉はまだ先です。そもそも北国や高地のようにいっせいに紅葉するなんてことはなく、ポツポツといろんな木の葉が色づいてゆく、ダラダラとしたものです。おそらく、この辺りで紅葉したと言うのは、モミジが赤く染まった時を言うのだと思います。

モミジが赤く染まるのはまだまだ先、おそらく12月に入ってしまうのではないでしょうか。

それにしても、今朝の青空は綺麗でしたね。こんな青空滅多に拝めませんから、職場も遠のく訳です。

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2007年11月11日 (日)

HC-110 VS Pyrocat HD

20071028_1_w Camera : Super Ikonta six, lens : Opton Tessar 75mm F3.5, Film : Tmax 400, EI=100 HC-110

最近Pyrocat HDを調合して白黒の現像をしておりますが、家族の冷たい目線が恐くて、アンモニア系のアルカリ定着液が使えません。その為毎回、単ハイポ定着液かアルカリ剤を入れたハイポ系定着液を調合して使う必要があります。

まだ、始めたばっかりでデータも何もそろって無いので、しばらくは意地で続けるかも知れませんが、そのうち面倒くさくなってPyrocat HDは使わなくなるかもしれません。

そして戻るところはHC-110を使った現像です。この現像液は白黒フィルムの現像を始めた時に一瓶買ったのですが、まだかなり残っているし、劣化する気配もありません。そして、この現像液なら定着液に保存してあるスーパーフジフィックスが使えるのです。

一見共通点が無いように見えるこの二つの現像液ですが、実は「原液が長持ちする」というところが同じで、この点が私の現像液選びの決め手なのです。

なにせ一週間に一本現像するかしないかの、超零細現像作業なのでD76とかTmax現像液は効率が悪いのです。そんな状況で定着液を毎回調合する作業など、本末転倒もはなはだしいのですが、今のところちょっとPyrocat HDが面白いので続けております。

実は、私は白黒ネガをデジタルの中間媒体くらいに考えて現像していたのですが、機会があれば実際のプリントをして、ネガを決めていったほうが良いかも知れませんね。

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2007年11月10日 (土)

綺麗好きなカラス

20071110_1_w Camera : Hasselblad 500C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT, Film : Tmax400, EI=400 Pyrocat HD

どうもカラスは綺麗好きで、餌を水で洗ってから食べるらしい。川の側に住むカラスなら、川の水、山に住むカラスなら池や沼の水で洗っているかも知れない。では、都会のカラスはどうかと言うと、どこでも手軽に見つけた水溜りで洗うことになるのでしょう。

神社でこの注意書きを見たとき、やっぱりカラスは頭が良いのだな、と思うとともに過去、自分が手水舎の水を飲んだこともあった、と思い出し吐きそうになりました。

ちなみに正しい、手水舎の使い方は、ひしゃくで水を汲み両手を交互に洗って、その手に水を受け、口を漱ぎ神殿に向かう事であって、決して飲んだりする物ではありません。

でも、子供の頃、神社の境内でよく遊び、のどが渇くと手水舎の水を飲んでいた。さすがに大人になってからは飲んだりしていないけど。それでもカラスがゴミ箱から漁った餌を洗った水で口を漱ぐのは嫌だなぁ。

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2007年11月 9日 (金)

イイギリの晴れ舞台

Img_0294_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF 24-105mm F4L

それまで地味だった木が、ある時期になると突然目立つようになることがあります。その最たるものが桜を中心にした早春の花木であります。ただ、このような花木の場合、人は前から開花を待ち焦がれますので、突然脚光を浴びるという、ことにはなりません。

また、山もみじ等紅葉の美しい木もそうです。

それでは、突然脚光を浴びるという表現に最も似合う木は何?というとイイギリなんかがそれに当たると思います。

この木は春に地味な黄緑の花を咲かせるのですが、その花には芳香があるとのことで、私はこの花の香りを確かめて見たいと何度か思ったことがあります。しかし、この花が咲く頃は、他に香りの良い花が沢山咲いており、高い梢に咲くこの地味な花のことなど意識のかけらにも入ってきません。

ところが、秋になりこの木が赤い実をたわわに付けると、突然この木が目立って「あっ、イイギリだ、そういえばこの花の香りを確かめたいものだなぁ」と思い起こすことになります。

この木は秋に葉がまだ緑のうちから赤い実をつけ、葉を徐々に落として、葉がなくなっても実をつけたままで、ヒヨドリが他に食うものがなくなってこの実をついばむまで、残っているのですが、目立ち度で言うと、葉がまだ緑の頃に赤い実とのコントラストが美しい時期が一番だと思います。

それより後になれば、紅葉の美しい木の方が目立ち、また、完全に落葉して実だけが残った状況では、何やら不味そうな実が売れ残っているように見えるからです。そうなると、またこの木の印象は薄れて行ってしまうのです。

今ぐらいの時期が、この木にとっての晴れ舞台なのだと思います。

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2007年11月 6日 (火)

Pyrocat HDによる静止現像

2007115_13_w Camera : Bessa2, lens : Color Heliar 105mm F3.5, Film : Acros, Pyrocat HD 2:3:500 + ヨウ化カリウム(微小)、20度、40分、10分毎に一度の攪拌

自家調合現像液のテスト用に撮影したフイルムの中に、ドン曇の夕方に撮影したものがあり、露光もEI=100でアンダー目でしか撮れなかったものがありました。

そこで、静止現像に近い条件で、なるべく暗部が出るよう期待して、40分の現像時間をかけて見ました。最初に現像した条件では押し気味だったのでA液を1ml少なく、ヨウ化カリウムは0.5ml、B液は3mlでの調整です。

もともと、超希薄現像をすると、ハイライト部分の現像の進行が鈍くなり、シャドー部分の現像が進行して、結果的にコントラストが低くなると思うのですが、さすがに40分も現像時間をかけると、もともとコントラストの弱い被写体は不思議な風合いになります。

これは、この現像液の持っているもう一つの特性である境界の強調にも影響されていると思われます、つまり、コントラストが低い割に妙にくっきりと各部が解像した絵になるのです。

これをスキャナーのオートで取り込むと眠い画像になりますが、もともとネガの情報量は多いので、レタッチ次第でどのような絵にも変えてゆくことが出来ます。

私は現在引伸ばし機が手元に無いので、実際のプリントがどのようになるのか解りませんが、スキャナーで取り込んで、レタッチして行く限りでは、非常に有効な現像方法であると思います。

2007115_10_w 左の写真は、ドン曇ながらもコントラストがつけれる角度から撮って居ります。6x9で絞りは開放のF3.5なのですが、エッジ効果が利いて解像感があります。

下の二枚の写真は同じような角度で撮ったCanon EOS 5Dのモノクロモードとの比較です。上がデジタル下がフイルムです。デジタルの方はISO400に設定し、絞りをF6.3に絞っています。シャッター速度は1/15ですがレンズはFE24-105F4Lの45mmにあわせ、ISが利いています。方や、6x9サイズでレンズの焦点距離が105mm開放のF3.5でシャッター速度は1/10。手持ちで撮影しておりますので、条件的には厳しいです。あくまでも参考程度の比較です。

Img_0481_w 2007115_12_w

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2007年11月 4日 (日)

初めての自家調合

2007114_3_w 2007114_1_w 2007114_w Camera : Bessa 2, Lens : Color Heliar 105mm F3.5, Film : Across, Home made Developer

本日初めて現像液を自家調合して現像して見ました。調合した現像液はPyrocat HDという染色現像液を元にちょっとアレンジしたものです。

これまで、現像液はKodakのHC-110という現像液を超希薄希釈して使用しておりましたが、何となく染色現像に惹かれて試してみることにしたのです。もとから4x5のシートフイルムを現像ムラを起こさずに現像する方法はないかとあれこれ考えていたこともあります。

シートフイルムを上手く現像するには、ドラムを使って連続攪拌するのが一番だと思うものの、私はドラムを回転させる道具をもっていないので、反対に希薄現像液を使って半静止現像でできないかと考えていたのです。

この目的で、いろいろ調べているうち、Pyrocat HDの超希薄現像液が一番かも知れないと考え、自家調合してテストを開始しました。私はこの現像液は超希薄現像だけで使うつもりなので、ヨウ化カリウムをほんの少し加え、現像のかぶりを抑制することを期待しています。

とりあえず、最初の一本は3/500の濃度で、温度は20度、35分を5分間隔の攪拌で行って見ました。ISO100で撮ったAcrossは現像過大のネガに見えます。濃度をさげるか、時間の短縮か、攪拌回数を減らすかで次のテストに移らなければなりません。

とりあえず、初めて自家調合した薬品で、まがりなりにも現像が出来、像を確認できた時は嬉しかったなぁ。

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2007年11月 3日 (土)

三五荘はお休みでした

Img_0457_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105mm F4L

おそらく、今日は、紅葉を見に行くぞ、と思い立った人々の出足のピークだったのではないでしょうか。かく言う私もその一人で、延々と渋滞の中、軽井沢に出かけ、一時間ほど滞在し、また延々と渋滞の中を帰ってまいりました。

なぜ、そんな事をするかというと、軽井沢なら家族をアウトレットモールに押し込み、その間、私は南が丘美術館の三五荘を訪問することが出来、桂並木を散歩出来ると思ったからでした。

桂の木はこの時期になると葉が黄色に紅葉し、メープルシロップ入りビスケットのような香りを発散させます。南が丘美術館の中はこの桂の並木を散策できるようになっているので、この時期良いだろうなぁ、目星をつけておりました。

しかし、結果は、あえなく休館日、改めて開館状況を調べてみると、4月中旬から12月頃まで、10時から16時まで開館、休館日は不定期、とありました。その不定期な休館日が今日だったのですね。

まあ、こんなこともあります。外からの写真ですが、雰囲気だけでもどうぞ。もちろん、敷地の外にも桂の葉の香りは漂っておりました。

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2007年11月 2日 (金)

江ノ電、300系のたそがれ

Img_0367_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF 24-105 F4L

先日、江ノ電の300系のうち、303と353のペアのお別れ会がありました。これで300系は305と355のペアを残すだけとなりました。随分前から実質的に走行する車両は305と355のペアだけになっていたものの、やはりいなくなると寂しい感じがします。

ちなみに「305と355のペア」と言っているのは、江ノ電の車両は連接車と言って、台車を二両で共有する構造で、それぞれの車両が生涯を共にする伴侶を持っているからです。つまり、305号車と355号車は生まれた時から逝ってしまうまで生涯を共にする運命なのです。

だから、実質的に江ノ電の300系は最後の一両になってしまったことになります。

もっとも、300系というのは色々な車両を改造して作り上げた形式で、6編成がそれぞれ違った個性をもっていたので、それぞれが「最後の一両」だったと言えば、それまでなのですが。

マニアックなことはさておき、確実に言い切れることは、子供の頃「俺たちの朝」で江ノ電のイメージを刷り込まれた世代が、その記憶を呼び起こすような車両が、最後の一両になってしまった事です。

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