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2007年7月 8日 (日)

Universal Heliar 30cm F4.5

Img_8651_w 写真のレンズはユニバーサル ヘリアー(universal heliar)の30cmF4.5。同種のレンズで最小の焦点距離のレンズです。イメージサークルは5x7をカバーするくらいですが、このレンズはポートレート用に作られたレンズなので、実用的に8x10のレンズです。

このレンズは通常のヘリアーのレンズ構成のうち中のレンズを可変させることで、どの絞りでもソフトフォーカス効果が得られたレンズということです。

ただ、実際の作例に乏しく、どの位置に中玉をもっていけばどんな効果があるのか良くわかりません。今日、このタイプのレンズはシャッターが無いので大判でも使いづらく、使う人は限られ、作例も無く、レンズも見かけることが少ないのだと思います。

このレンズも同じ事情でかなりお安い値段で売られておりましたが、この大きさならスピグラで使えそうだと思い、買い求めてスピグラにあわせてみたらぴったりの大きさでした。

正確に言うと私の持っている旧タイプのスピグラはウイスタのボードを受けるように改良してあり、ウイスタの延長ボードのリングにレンズの台座のネジがピッタリと合った、のでした。これで4x5でこのレンズはフォーカルプレンシャッターを使って写真が撮れることになったのですが、その前にデジタルで中玉の位置と絞りの関係をテストしてみました。

カメラはCanon EOS5Dを使います。

Uh300_0_f45_w Uh300_0_f11_w   中玉の位置が0(通常のHeliarと同じ)左がF4.5,右がF11。

Uh300_5_f45_w Uh300_5_f11_w   中玉の位置が5(後方に最大限にずらす状況)左がF4.5,右がF11

中玉をずらすとかなりの焦点移動があります。したがって同じ位置でソフト量を変えるために中玉をずらすという使い方はこのレンズでは無理と思います。また0から数字が大きくなるとソフト量が増えるというのも嘘です。中玉の位置によって違った性格の収差を作っているのです。だからいろいろテストして、自分の好みを覚えておく必要があると思います。

なお、この作例では中玉の位置が5の時は50cmくらい後退して撮影しています。同じ立ち位置で撮影し、ピントだけ中玉の位置にあわせて変えると次のような作例になります。上は0、下は5、両方とも開放のF4.5です。大きさ、ボケの出方、フレアの出方に随分大きな差があります。ユニバーサルはソフトの量をコントロールするのではなく、レンズの描写全体をコントロールする効果があるようです。

Img_8662_w Img_8659_w  

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コメント

安価とご謙遜ですが仰天モノの高級レンズです。
でも安価なんでしょうか、今は…
私もよく理解していませんでしたが、球面収差を変化させるだけではないのですね。バリフォーカルに近くなって焦点移動があるのは予想していましたが…
もしかするとニコンのDCのように前ボケ後ボケが変化する効果もあるかもしれませんね。
当時の写真師達は、決して無駄に消費できない高価なプレートを、それでも描写会得のために使ったのでしょうか。案外お客さんを写しながらちょっとずつ確かめていったのかも(笑

投稿: lensmania | 2007年7月16日 (月) 00時48分

3諭吉とちょっと、ほとんど使用感無し!、思わず買ってしまうでしょ。

投稿: kk | 2007年7月16日 (月) 01時00分

はじめて書き込ませていただきます。美しい描写に驚きました。たいへん使いこなしの難しそうなレンズですね。

投稿: とりおた | 2016年10月30日 (日) 08時31分

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