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2007年7月 4日 (水)

梅雨空の下で咲くモッコク

R0010426_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

浜離宮には立派なモッコクの木が沢山あって、訪れるたびに開花を待っておりました。モッコクの木は結構いろいろな公園や庭に植栽されているので、木の場所は知っていてもなかなか良い開花状況には恵まれません。

この花は梅雨空に咲くので、小さな花は人目に付きにくいことと、開花している花をみつけても大抵は傷んでいて美しいと思われないことが原因かも知れません。

本当にこの花は、春先から長ーい間蕾をつけて居りながら、咲いたと思った花はすぐ雨に打たれて傷み、そして落下してしまいます。さらに花は小さく地味です。梅雨の合間の青空に白い花弁を透かせて黄色いおしべを輝かせたらきっと綺麗に見えるのでしょうけど、そのようなチャンスにはなかなかめぐり合いません。

どちらかと言うとこの花の開花は、花を見つけるより先に花の香りで気が付くことの方が多いのではないかと思います。

もともとモッコクという名前は蘭のセッコク(石斛)と香りが似ていることから来ております。セッコクのような高貴な香りがする花を木に咲かせるからモッコク(木斛) になるのです。日本の暖地に古来から自生する木で、樹齢の長い木は1000年のものもあるそうです。

セッコクの香りと似ているというものの、実際はセッコクのような清らかさはありません。セッコクの香りに鈍く生ぬるいグミのような酸味が混じります。このグミのような鈍い酸味はこの時期に咲く花の香りに多かれ少なかれ共通の香りで、何か昆虫の嗜好と関係があるかも知れません。

とにかく、セッコクの香りに比べると俗っぽく人間臭く、妙に郷愁を感じさせる香りです。もちろん悪い香りではありません、かえって梅雨空には良く似合う、趣のある香りだと言えると思います。

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