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2007年6月20日 (水)

ガクアジサイの香り

R0010357_w1 Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

アジサイの花には香りがあります。ただ、一般的にみるアジサイには香りがありません。実はアジサイにはもともと二種類の花があって、香りがあるのは小さな花のほうなのですが、一般的なアジサイは、実は古くに品種改良された園芸種でこの小さな方の花が失われているのです。

一般的なアジサイの原種であるガクアジサイやヤマアジサイの花は、花としての役割を果たすおしべとめしべを持った「両性花」と、これを囲むガクが変化したお飾りの「装飾花」で構成されております。
これを改良して装飾花だけにしてしまったのが一般的なアジサイなのです。いろいろややこしくなるので、ちょっとしたお約束で、一般的なアジサイを園芸種と書き、アジサイは全体の仲間を意味することとします。

そもそもアジサイは何故、本当の花である両性花とお飾りである装飾花を持つのでしょうか。自然に考え付くのは目立つ為に装飾花をつけているということです、人間も目立つためにアクセサリーを付けたりします。
それと同じで視覚の発達した虫の花を発見してもらうようにアクセサリーを付けているのです。アジサイは周辺に大きなアクセサリーを付けて虫の目を引き、中心に小さな花をぎっしり詰めて受粉の物量作戦を展開していると考えられます。園芸種は人間が勝手にアクセサリーだらけに改良してしまった花なのです。

R0010360_w ただ、ミツバチのように嗅覚の発達した昆虫は、両性花のほのかな香りで、花の位置を学習してリピーターになると考えられていて、アジサイの中には装飾花が退化した仲間も居ます、こんな花は両性花の香りは強くなるのです。

アジサイの花の香りは甘ったるいものから、ぐみのようなものまで変化があります。質的には、何か生暖かく、少し青っぽく、郷愁をそそるような香りです。この中で伊豆などで自生していたガクアジサイは、水色の爽やかな色の花に相応しく、嫌味のないスッキリとした香りを持っています。

ガクアジサイは色々な園芸種を生んでいるので、浜離宮のこのアジサイも正確にはガクアジサイ系のアジサイとしか解りません。もともといろいろなバリエーションがあり、また園芸交配がすすみ、さらに土壌の影響を受けるこの花は、「移り気」ではなくともつかみ難い花でありますね。

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コメント

がくアジサイが香るとは知りませんでした。
ホ-ムセンタ-で見たエキザカムは独特の香りがしてました。
シャ-リ-ベイビ-というオンシデュ-ムはチョコレ-トの香が、グラマトフィラムという蘭も独特の香りを放ってました

投稿: こう | 2007年6月22日 (金) 00時03分

グラマトフィラムという蘭は知らなかったのでさっそくネットで検索してみました。なにやら高そうなシロモノですね。

幸い近くに、とあるタネ屋さんのガーデンセンターがあるので、見てこようかなぁ。

投稿: kk | 2007年6月22日 (金) 22時51分

住宅地のある家に生えているアジサイ似の花を見つけました。甘い強い匂いがしていました。アジサイで匂う種は今までお目にかかったことがなかったのでネットで検索しましたらこのぺージに出会いました。ガクアジサイのようなんですが名前が知りたくてお尋ねする次第です。画像も送りたいんですが方法がわかりません。この花の家主さんにもお尋ねしましたが知らないそうです。葉のギザギザが少し荒いです。

投稿: 角谷 優二 | 2016年6月 9日 (木) 21時43分

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