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2007年6月30日 (土)

イングリッシュ ローズの故郷

Da3_w Camera : Yashica FX200, Lens : Vario Sonnar 28-70mm F3.5-4.5, Film : RDP2

いまや全世界を席巻したかに思えるイングリッシュローズの故郷は意外と地味なところにあります。もちろん良い意味で。数年前、デビット オースチン ガーデンを訪ねた時、まるで田舎の園芸農家が、自分の田畑に巨大な庭を造って、人を集めては作った農作物を売っているみたいなものだな、と思ったものでした。

ロンドンを旅行した時、ビックベンとか観光施設を見るのは退屈だからどこか植物園に行こうと思い、植物園が乗っているリストを見つけ、通行人に聞きました。「ここに行くにはどうすれば良いの」「とりあえずユーストン(Euston)の駅に行け、全てはそれからだ」。
ユーストンの駅に行って同じことを聞きました「とりあえずウルバーハンプトン(Wolverhampton)の駅に行け、全てはそれからだ。列車は一時間後に出る。」

Da1_w列車は87型という電気機関車が牽引するMK3という客車でヴァージントレインと言います。ウルバーハンプトンという街は聞いたことが無かったものの、良く名前を聞くバーミンガムの近くです。バーミンガムを出ると列車は古い工業地帯を抜け、ウルバーハンプトンに着きます。

Da2_w この間の光景は、産業革命当時の面影が残る、コークスで町中が着色されたようなものです。この淀んだ光景を見て列車は町外れの駅に着きます。そこからちょっと歩くといきなり明るい中世風の静かな街になり、このギャップは不思議で、ここにはまた行かなくてはなりませんね。

ウルバーハンプトンから目指すガーデンの近くまでバスがあるらしいのですが、時間的に悠長な事言ってられないのでタクシーです。道中は見事な田園風景で、直感的にやばそうに感じたので2時間後に迎えを頼みました。
想像した感じと違い、辺鄙なところにポツンと庭がある感じで、観光地とは程遠いイメージだったのです。何故こんなところにこんな施設なんか造ったのだろうと思いましたが、謎はすぐ解けました。

ここは、基本的に農場のプライベートの庭で、自宅兼、オフィス兼、農場兼、庭なのです。全世界のバラ地図を変えたバラはここで生まれて育ったのです。

グーグルの航空写真地図を見てみると、ガーデンはアルブライトン(Albrighton)の駅から歩いて行けないことはなさそうな距離です。航空写真で見ると、駅からの道のりではそんな辺鄙な感じはしません。それより面白いのは、この近くに空軍の博物館があっていろんな戦闘機が展示されていることです。

航空写真で確認できるそれらの爆撃機が実際に投下した爆弾の数はたかが知れています、しかし近くで生まれた航空写真では確認出来ない小さなバラ苗が、全世界の庭に平和に投下され続けているのは面白い対比です。

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2007年6月27日 (水)

ちょっとの違いでイタチハギ

Img_7731_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105mm F4L

世の中、ココがちょっと違えば良かったのに、と思うものがいっぱいあります。人の顔立ちもちょっとした違いで美人になったり、ならなかったりします。そんな意味でイタチハギの花穂が黒ずんだ紫茶色でなく、白かピンクであればこの花に対する評価は随分違ったでしょう。

もし、花色が白かピンクであればそもそもこの花はイタチハギとは呼ばれずに、白花エンジュとか桃花エンジュと呼ばれていたでしょうね。イタチハギの別名は黒花エンジュですから。

この木は、砂防用に植えられたものが野生化して、いたるところに見られるようになりました、初夏に黒い花穂を上に伸ばして花をつけるのですが、大量にはびこりながら花を咲かせていると、その辺りはエイリアンに侵食された地域のような光景です。景観的に何か荒廃したものを感じさせます。

この木自体は、工事で露出した法面などを安価に効率よく、さらに自然に覆い、土砂災害の発生を防いでくれる有益植物なのです。これで花が咲かずに、タネも作られず、したがって生態系を壊すほど蔓延しなければ、ホントいい奴なのです。

でも実際は恐いくらいに蔓延し、エイリアンに侵食されたような光景を作ります。あらためて、この花の花色が明るい色たったら良かったと思います。

もしこの花の色が明るい色ならば、この花の香りも変わっていたでしょう。黒っぽい花穂からは、くどく埃っぽい甘さをもった香りが漂ってきます。素性は悪く無いものの、爽やかさにかけます。本当ににちょっとの違いなのですが、惜しいところです。

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2007年6月24日 (日)

Hugo Meyer Goerlitz Portrait Trioplan 260mm F3.3

Img_8444_w この右のレンズは、似たような怪しいレンズが林立する中古カメラ屋で、ゴルツ260mmF3.3と書かれて陳列されていました。もともと難ありレンズしかないこの一角、このレンズは絞りが動きません。絞りが無いレンズに慣れている私としては絞りが動かなくても、あるレンズはそれだけでスゴイ物に思えます、それは、もともと写真を撮るために作られたレンズだからです。

先ごろ紹介したゴルツの250mmを持っている私は何となくl興味を持ち買って帰りました。家に帰って掃除をしていると、それはGoerzではなく、Goerlitzと書かれたレンズで、かすれて読みにくいところを補完して読むと、Hugo Meyer Goerlitz Portrait Trioplanと書かれているように見えます。こんなレンズがあったのかとエキセントリックのカタログを検索すると、1936年のHugo Meyerのカタログの22ページに同じレンズがありました。

Portrait Trioplanはスタジオでの人物撮影、またフォーカルプレンシャッター機につけて、プレス用に開発されたレンズでした。260mmのレンズは10.5インチのレンズとしてラインにあり、キャビネをカバーするイメージサークルを持っていたようです。

私のレンズは絞りがF4からF5.6の辺りで止まっております、これは外側の絞り輪が一度変な位置に止められ、そこで固着したからです。レンズを外して中から動かすと一応絞りは動きます。しかし、私は現在固着している位置がこのレンズにあっている絞りに思えたので、そのまま使うことにしました。

また、本来ならば5x7のフォーカルプレンシャッター機で使うべきですが、現実的ではないのでPentax67で使えるように工夫しております。

Img_8249_w (Camera : Canon EOS 5D)このレンズでポートレートを撮ってみた感じでは、思ったよりシャープでびっくりしました。ノンコートのレンズでもトリプレットなので、あまり内面反射の影響を受けていないのかもしれません。サンプルはさらに変換してデジタル一眼で撮ったものです。ウチの猫なのですが、Blogにさらしても文句を言わないので当面この写真をサンプルにおいて置きます。

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2007年6月23日 (土)

浜離宮のボラ

Img_8503_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105mm F4L (汐留川のボラ)

浜離宮の側を流れる汐留川にボラが大量に現れて騒ぎになったのはいつだったか。でも、浜離宮の潮入の池にはそもそも小さなボラも住んでいるし、それを狙って潜水を繰り返す鵜の姿も珍しいものではありません。

それでも、はっきりと魚影が確認出来ると嬉しい気がします。

本日はモッコクの花を見に浜離宮まで出かけたのですが、残念ながらまだ開花しておりませんでした。浜離宮のモッコクは木が大きく、また植栽されている場所も観察しやすいので楽しみなのです。モッコクの花が見れなかった代わりに、汐留川のボラと潮入の池のボラが見れました。

Img_8494_w 潮入の池のおぼこ(ボラの子供)

ボラという魚は、結構バッチイ水でも平気で、また表層を泳ぐ為よく見かけるので、何処にでも居る泥臭い魚と思われますが、産卵場所とか謎の部分も多いのです。潮入りの池に居る小さな「おぼこ」と言われる幼いボラにしても、外からやってきたのであってここで生まれたものではありません。

汐留川に居る大きなボラは、浮いているゴミの下を泳いでいるので気の毒ですが、潮入の池の小さなボラ達は、餌と身の隠し場所がふんだんにあって結構住みやすそうです。

それにしても、少しこの藻は多すぎない...か。

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2007年6月20日 (水)

ガクアジサイの香り

R0010357_w1 Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

アジサイの花には香りがあります。ただ、一般的にみるアジサイには香りがありません。実はアジサイにはもともと二種類の花があって、香りがあるのは小さな花のほうなのですが、一般的なアジサイは、実は古くに品種改良された園芸種でこの小さな方の花が失われているのです。

一般的なアジサイの原種であるガクアジサイやヤマアジサイの花は、花としての役割を果たすおしべとめしべを持った「両性花」と、これを囲むガクが変化したお飾りの「装飾花」で構成されております。
これを改良して装飾花だけにしてしまったのが一般的なアジサイなのです。いろいろややこしくなるので、ちょっとしたお約束で、一般的なアジサイを園芸種と書き、アジサイは全体の仲間を意味することとします。

そもそもアジサイは何故、本当の花である両性花とお飾りである装飾花を持つのでしょうか。自然に考え付くのは目立つ為に装飾花をつけているということです、人間も目立つためにアクセサリーを付けたりします。
それと同じで視覚の発達した虫の花を発見してもらうようにアクセサリーを付けているのです。アジサイは周辺に大きなアクセサリーを付けて虫の目を引き、中心に小さな花をぎっしり詰めて受粉の物量作戦を展開していると考えられます。園芸種は人間が勝手にアクセサリーだらけに改良してしまった花なのです。

R0010360_w ただ、ミツバチのように嗅覚の発達した昆虫は、両性花のほのかな香りで、花の位置を学習してリピーターになると考えられていて、アジサイの中には装飾花が退化した仲間も居ます、こんな花は両性花の香りは強くなるのです。

アジサイの花の香りは甘ったるいものから、ぐみのようなものまで変化があります。質的には、何か生暖かく、少し青っぽく、郷愁をそそるような香りです。この中で伊豆などで自生していたガクアジサイは、水色の爽やかな色の花に相応しく、嫌味のないスッキリとした香りを持っています。

ガクアジサイは色々な園芸種を生んでいるので、浜離宮のこのアジサイも正確にはガクアジサイ系のアジサイとしか解りません。もともといろいろなバリエーションがあり、また園芸交配がすすみ、さらに土壌の影響を受けるこの花は、「移り気」ではなくともつかみ難い花でありますね。

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2007年6月17日 (日)

Mystery of C.P Goerz Berlin Hypar 250mm F3.5

Img_8409_w このレンズはC.P Goerz Berlin Hypar 250mm F3.5というレンズで、ノン コートのトリプレットです。が、いささか謎の多いレンズでもあります。

GoerzHyparというレンズは資料が公開されている1913年のGoerz USのカタログには登場し、F3.5のバージョンとF4.5のバージョンがあります。しかしF3.5のバージョンには12インチ(300mm)と14インチ(360mm)がラインアップされ、250mmなどありません。そもそも、Hyparシリーズの最短焦点距離は12インチなのです。

それでは、これは何かというとやはりGoerzが作ったHypar 250mm F3.5だと思います。シリアルナンバーがレンズの後玉にも刻印されており、かなり丹念に作られたものです。

これだけ頑丈にしっかりと作る技術を持っているなら、他のメーカーの名前を使ったりしません。

Img_8411_w しかし、絞り値を表す表示はただの3つ、F3.5,F4.5F6.3だけです。このレンズは絞りはあるものの、絞り込んで使うことをあまり想定しておりません。当時のHypar300mmF3.5の写真を見ると絞りはF60!まであったようなので、このレンズはその意味でも異色です。

また、シリアルナンバーは37xxxxで作成年代は1918年以降そしてGoerzZeiss Ikonに統合される1926年までの間でしょう。

話しは変りますが、この当時、ドイツは航空カメラに絶対的な技術を持っていて世界の航空カメラの大半を製作しておりました。日本にもZeissFK1というカメラが輸入され、「二十五糎航空写真機」と呼ばれたということです。

この250mmのレンズを使った57のカメラは、F4.5のレンズを使っていたようですが、この製品より1ランク上の航空カメラをGoerzが作っていても何の不思議もありません。

Goerz_w Camera : Pentax67, film : RVP100 (せめて4x5の作例を作りたいですが)

私は難ありのCurt Bentzin5X7のフォーカルプレンシャッターカメラを持っているのですが、このレンズをあてがってみると57を均一な光量でカバーしていることが確認できました。

Img_8434_w1 Camera : Canon EOS 5D,(俯瞰してみました。逆光なので滲みますが芯はしっかり出ています。F3.5 1/200)

Img_8434_w2 (レタッチすると、芯がでていることが良くわかります。車のナンバーが読めます)

このことからも、このレンズは、フォーカルプレンシャッターを持った57の航空カメラのレンズだったのではないかと推測します。これを裏付けるような資料は残念ながらまだ見つかっていませんが。

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2007年6月15日 (金)

本日の空気

R0010324_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

本日は空気に透明な潤いがあり、景色が輝いて見えたので、お昼はお弁当を買って浜離宮でいただきました。

R0010331_w 実は、浜離宮も久々で、何度も行きたいと思っていたのに果たせないで居たのです。天気の良い日はお弁当を買って、一人で浜離宮のネコと戯れながら食べる事が私の至福のお昼なのですが、なかなか実践することは難しいのです。

天気が悪い、暑い、寒い。仕事が終わらない。所要がある等々。なかでも困るのがお昼に誘われることです。

一人で暗くお弁当を選んでいると、同僚に出くわし、お昼を一緒に食べる人も居なくて可愛そうと思うのか「KKさん今日は天気が良いから外に食べに行こうよ」なんて誘われることが、ママあるのです。

私にしてみれば、「天気が良いから弁当を買っているんじゃないか、私は一人でいいの、寂しくなんてないからほっといて」と心の中で叫びながら、顔に引きつった愛想笑いを浮かべ「イイですねー、何処に行きましょうか」と答える訳です。

かくして、私は表面ずら同僚の慈悲深い配慮に感謝しつつ、心の底で呪いの言葉を吐きながら楽しいランチの時をすごすのです。

R0010321_w 心優しい人々よ、友達の居ない私をランチに誘ってくれるなら、絶対雨の日にしてくださいね。

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2007年6月13日 (水)

リラの花が咲く頃

Img_8042_w Camera : Canon 5D, lens : EF24-105mm F4L

12日は北海道で真夏日を記録したとニュースでありました、こんな日の話題として相応しく無いかもしれませんが、今回はリラの花の咲く頃について。

「リラ冷え」という言葉は、北海道の俳人が最初に使った表現だそうです、また、この言葉は渡辺淳一さんの小説によって一躍広まったとされます。しかし、北海道に住んだことがある人ならそんないきさつを知らなくても「リラ冷え」という言葉でピンと来るものがあります。また、北海道に住むことになった人は最初の年にそれを実感します。

本州では暖かく初夏の陽気の5月下旬から6月上旬、何故か北海道では底冷えする日が来ます。初めて北海道で住むことになった者は辺りの人に言います「さすがに北海道だけあって寒いね」「リラ冷えって言うんだワ」。ここで、新参者は「花冷え」を思い出し、北海道だから桜の代わりにリラなんだな、と妙に納得するのです。

リラ冷えの正体はオホーツク高気圧の影響により寒気が流入しておこる、この時期の一時的な気候条件ですが、不思議とリラの花にイメージが重なります。私は、「リラ冷え」は全世界的に一般的な現象だと思っていたので、「花冷え」の時節にフランス人に「フランスにもリラ冷えってものがあるでしょ?」と聞いて????と反応されたことがあります。

ところで、今までリラと書いてきた花はライラックのことです。フランス語でリラ、英語でライラックなのですが、日本ではライラックのほうが通り名かも知れません。関東地方で育てると5月のゴールデンウィークのあたりに花を付けます。
しかし、この花はどちらかと言うと北国の花で、札幌で咲く花の方が綺麗で木も丈夫に育ちます。

明るい太陽の下、乾いた空気の下でみるこの花は綺麗でいい感じです。そして香りもほんのり甘いながらも清潔感が感じられ、この花によくマッチしております。そしてこの花と香りは、おしゃれな感じの街によく合いそうな気がします
そんな街の植栽になっている場合やはりライラックではなくリラと呼んであげたくなります。

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2007年6月10日 (日)

明月院のアジサイ

Img_8329_w Camera : canon EOS 5D, Lens : Kiyohara Soft 50mm F4.5

鎌倉の明月院が「あじさい寺」と呼ばれる訳は、アジサイをメインに植栽されているからだと思いますが、ここのアジサイは際立って美しいと思います。

明月院のアジサイの大半は日本に古来からある姫アジサイという品種なのですが、この品種は薄いブルーから咲き進むにつれて濃いブルーに変って行きます。この変化は自然で花の色が強くなる日差しに、また濃くなる緑に合わせて変化してゆくようにも思えます。

Img_8301_w この姫アジサイは禅寺の庭に全く相応しいもので、透明感のある清楚な印象が花の周りに漂います。さらにこの花が群植されているので、明月院自体がアジサイの花で描かれた絵のように見えるのです。花のある場所とあり方が素晴らしいのですね。

また、ここの姫アジサイはよく手入れされていて、最高の花色で花が咲いているように思います。アジサイの花の色は花の遺伝的な性質の他に土壌の影響を強く受けるのです。土壌が酸性なら青が強く出てアルカリ性ならば紫からピンクの花色になってきます。

明月院のアジサイを見ていると、この色がこの花の本来の色だと思わせるほど自然で美しい発色をしています。これを毎年維持するには、土壌に対してかなりの努力が払われているはずです。

恥ずかしいことに、昔、アジサイを見るだけで300円も拝観料を払うのはもったいないと門前で引き返したことがありました。今考えると、300円をケチって門前で引き返すなんて、随分もったいないことをしたものですね。

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2007年6月 9日 (土)

Astro Berlin Telastan 200mm F3.5 For Pentax67

Telastan200_w Camera : Pentax 67, Lens : Talestan 200mm F3.5, Film: RVPF

先日紹介した、Astro Berlin Talestan 200mmはレンズヘッドだけで売られていたので、撮影するためには何かのカメラにマウントしなければなりません。

こんな時便利なのがPentax67です。Pentaxの中判一眼レフにはすべてヘリコイド接写リングをアクセサリーに持っているので、接写リングを鏡筒、ヘリコイド接写リングをヘリコイドにすれば良いのです。さらにこのシステムはリバースリングのアクセサリーもそろっていたので、レンズをマウントするにも楽なのです。

Img_8284_w

今回も簡単な工作です。このレンズヘッドがおそらくアリフレックスのヘリコイドにマウントされていたと思われるネジを一般的なネジに変換する為、エポキシ樹脂で58mmのフィルター枠を接着、補強して、ステップアップリング、ステップダウンリングを介して、リンホフボードに取り付けます。

リンホフボードからPentax67変換ボードを経て、ヘリコイド接写リング、2番の接写リングをかましてPentax67に取り付けます。少しヘリコイドを繰り出したところで、無限遠がきます。

こうして、67フォーマットで撮ってみた感じはどうでしょう、多少絞っているものの、Pantacharほどボケが回りません。望遠レンズであることも影響しているかも知れません。

ちょっと面白みに欠けるような気がしますが、とりあえず使ってみましょう。

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2007年6月 7日 (木)

幸せそうなフェリシア

Img_8281_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105mm F4L

ファリシアはハイブリッドムスクとハイブリッドティの混血で、両方の性格をバランスよく持っているバラです。もっとも、「ハイブリッド」同士の交配だからもはや「混血」というのもおかしな話かもしれません。とにかく、フェリシアは一般的なハイブリッドムスクより多少大きな花を咲かせます。

木の姿はシュラブに分類されるのでしょうが、健康な枝ぶりを奔放に伸ばしてゆく様子は小さなつるバラとして扱ったほうが良いかも知れません。ハイブリッドムスクの血が入っているため日光不足にも耐性があります。その為北側のフェンス、ベランダのコンテナでも立派に育ちます。

ただ、どちらかと言うと一輪の花を観賞すると言うより、花を咲かせた株の様子を鑑賞するためのバラと思います。通常のハイブリッドムスクより大きな花を咲かせるといっても、一輪の花は花弁の数も少なくボリュームも通常のハイブリッドティほどではありません。

花の姿もルーズな感じです、ただこの花は房になって咲き、花弁も裏表が濃淡の異なるピンクですから花の周りは優雅な雰囲気が漂います。香りもムスクの甘く爽やかな感じの香りに片親となったオフェリアの上品な香り、いわゆるオフェリア香がブレンドされたものです。
香りの強さで言えば中ぐらいで、決して強い香りを持つバラには分類されませんが、香りの質から言っても強いことが似合うような香りではありません。

私は初めの頃、このバラが中途半端に思えていたのですが、今では北側のフェンスでマイペースで咲いているこのバラがほほえましく思います。花も枝も香りも「ゆるい」のですが、そのゆるさが幸せそうに見えるのですね。

フェリシアという名前も「幸福」を意味する言葉なので、作成者は最初から、この事に気がついていたのでしょう。

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2007年6月 5日 (火)

Astro Berlin Telastan 200mm F3.5

Img_8266_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Astro Berlin Telastan 200mm F3.5, 開放で撮影

先週レンズの森に迷い込んでしまい、週末には摘んで来たレンズの加工、テストに追われていました。

私は焦点を結ぶレンズであれば、プロジェクターレンズも工業レンズも好きですので、何でもOKです。工業用レンズで写真を撮っても、写りが悪いなんて文句は言いません。ですから、カメラマウントやヘリコイドが無いなんて当たり前、絞りリングが付いているレンズは上出来の代物です。そんなレンズは大抵、超安値でジャンクコーナーにありますから好都合でもあります。

先週摘んで来たレンズにAstro Berlin Telastan 200mm F3.5というレンズがありました。Astro Berlinは、Pan Tachar 125mmとFernbildlinseの300mmは使ったことがありますが、200mmは初めてです。

このレンズのカタログから検索してみると、このレンズはHasselblad 1600F,1000F用にも作られたみたいですから、6x6はカバーしそうです。使用勝手からPentax67用にマウントをアレンジしてみます。6x7がダメならトリミングすれば良いだけのことです。

Pentax67にマウントが出来たので、そこからEOSに変換してとりあえずデジタルで試写してみました。

Img_8268_w 好きだなぁ、こんな感じ。

開放からピントのある部分は素晴らしい解像をします。素晴らしい立体感。ボケ方も綺麗です。反面F11まで絞っても被写界深度は深くなるものの解像感はあまり変りません、かえって回折の影響が出始めているようです。

(F11まで絞った時の映像)

このレンズはボロく、コーティングは荒れ、傷だらけであることが影響するのか、開放では少しハイライトが滲みます。でも私的には全然OK、これも望むところです。

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2007年6月 3日 (日)

腕木信号が見れる津軽鉄道

Img_8302_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L,

かつて、ローカル線の定番の光景といえば、腕木信号が駅の両側に立つ景色でした。

腕木信号とは柱に取り付けた腕のような木を上げ下げすることによって、列車の進入の可否を知らせる信号です。単線のローカル線では途中に列車が行き違いできる駅があり、腕木信号はそんな駅に付けられていたのでした。

腕木信号の腕木は駅からワイヤーで上げ下げさせるように出来ており、列車交換をする駅ではワイヤーを動かすレバーがあり、そこからワイヤーが伸び、滑車で支え、または方向を変え、信号の支柱まで伸びていました。

この腕木信号も日本で残っているのは東北の私鉄だけで、今年の3月にくりはら田園鉄道が廃止されてからは、乗客を扱う鉄道では津軽鉄道だけになってしまいました。

実は、貨物専用鉄道の小坂精錬鉄道には腕木信号の全盛期を思わせるようなフル装備の腕木信号が残っているのですが、残念ながら貨物専用鉄道なので車窓から見ることは出来ません。

車窓から見るには、津軽鉄道五所川原の駅の金木よりか、金木駅の五所川原よりの2箇所です。しゃしんの腕木信号は金木駅の手前、五所川原から向かうと左側に見えるものです。

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2007年6月 1日 (金)

ニオイツツジはミルキーな香り

R0010253_w Camera : Ricoh Caplio GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

ツツジには香りの遺伝子があり、何らかの香りを持つものがあります。例えばもっとも良く見かけるオオムラサキなどは結構爽やかな香りを持っております。ただ、一般的には香りを重視して園芸改良されて来た訳ではなく花の色と形に視点をおいた園芸改良がされてきました。

ニオイツツジという園芸種の一群をみかけますが、これは海外で園芸改良されたものです。もともとアメリカに自生するSweet Azalea(Rhododendron arborescens)を基に改良されたものだと思います。
私は園芸店で見た事と浜離宮で見かけただけなので、あまり詳しくは解りませんが、見た感じレンゲツツジに似ています。

レンゲツツジの仲間は日本を含むアジアに一種、ヨーロッパに一種あるだけで残りの原種は全て北米に集中しております、Sweet Azaleaもその一種で白からピンクの花をつけるそうです。このレンゲツツジの仲間を中心にイギリスのエクスバリー農園で改良されたツツジの一群がエクスバリーアザレアですから、ニオイツツジもそうしたエクスバリーアザレアのうちの一つだったと思います。

日本はツツジ類の主要な原産国のうちの一つですから、日本人の好みにあった園芸改良が進み、盆栽というツツジ類の鑑賞方法を確立させて来ました。たとえ盆栽にしなくとも公園の植栽の整った枝ぶりにこの木に対する好みの姿がうかがわれます。

それと比較してみるとニオイツツジの枝ぶりは少し粗野な感じがします。ひょっとして今後も日本の公園をこの木の仲間で埋め尽くすことは無いかも知れません。

ただ香りは素晴らしいものがあります。もちろん毒をもっているでしょうから、あまり集中して香りにつかることはお勧めできませんが、何やらミルキーな甘い香りです。

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