Hugo Meyer Goerlitz Portrait Trioplan 260mm F3.3
この右のレンズは、似たような怪しいレンズが林立する中古カメラ屋で、ゴルツ260mmF3.3と書かれて陳列されていました。もともと難ありレンズしかないこの一角、このレンズは絞りが動きません。絞りが無いレンズに慣れている私としては絞りが動かなくても、あるレンズはそれだけでスゴイ物に思えます、それは、もともと写真を撮るために作られたレンズだからです。
先ごろ紹介したゴルツの250mmを持っている私は何となくl興味を持ち買って帰りました。家に帰って掃除をしていると、それはGoerzではなく、Goerlitzと書かれたレンズで、かすれて読みにくいところを補完して読むと、Hugo Meyer Goerlitz Portrait Trioplanと書かれているように見えます。こんなレンズがあったのかとエキセントリックのカタログを検索すると、1936年のHugo Meyerのカタログの22ページに同じレンズがありました。
Portrait Trioplanはスタジオでの人物撮影、またフォーカルプレンシャッター機につけて、プレス用に開発されたレンズでした。260mmのレンズは10.5インチのレンズとしてラインにあり、キャビネをカバーするイメージサークルを持っていたようです。
私のレンズは絞りがF4からF5.6の辺りで止まっております、これは外側の絞り輪が一度変な位置に止められ、そこで固着したからです。レンズを外して中から動かすと一応絞りは動きます。しかし、私は現在固着している位置がこのレンズにあっている絞りに思えたので、そのまま使うことにしました。
また、本来ならば5x7のフォーカルプレンシャッター機で使うべきですが、現実的ではないのでPentax67で使えるように工夫しております。
(Camera : Canon EOS 5D)このレンズでポートレートを撮ってみた感じでは、思ったよりシャープでびっくりしました。ノンコートのレンズでもトリプレットなので、あまり内面反射の影響を受けていないのかもしれません。サンプルはさらに変換してデジタル一眼で撮ったものです。ウチの猫なのですが、Blogにさらしても文句を言わないので当面この写真をサンプルにおいて置きます。
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コメント
この兄弟分のレンズがこの1眼レフについていたのでしょうね。
http://192.168.2.29/reconst/baiten-slr.html
1眼レフですから明るくないと役立たず。
確かにGoerlitzと書いてあり、国境近くの田舎町であったようです。
投稿: 610 | 2007年6月26日 (火) 20時26分
間違えました
http://mutohide.ddo.jp/reconst/baiten-slr.html
先ほどのはサーバー内のアドレスでした。
投稿: 610 | 2007年6月26日 (火) 20時28分
エキセントリックのサイトはいつも重宝しています。
そういうレンズがあるのはかのサイトでちらっと拝見していましたが、まさか知り合いに所持する方がおられるとは予想だにしていませんでした。
先日友人の頼みでかの店から代理購入ついでに私の趣味でイマゴン150mmを購入。
ちょっと見立てが甘い気もしますが、真摯で良好な店舗だと思いました。
魅力的な品が出ればまた利用したいですね。
投稿: lensmania | 2007年7月16日 (月) 00時33分