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2007年5月30日 (水)

本日の収穫

Img_8242_w 本日は、仕事帰りに寄ったカメラ屋さんで、フジGX6x8部品取り用をGETしたので上機嫌です。

「中古のスクリーンだけ買うより安いよ、水準器も取れるし、ミラーもね」ということでした。

先日同じ値段でRB67Sの部品取りボディを買ったのですが、これはいじっているうちに動いてしまい、部品取りにはなりませんでした。それどころかレンズを買うという本末転倒な結果になりました。その点、今回は電気カメラなので、機械式のRB67Sの時のような悲劇は起こらないハズです。

それにしても、このカメラはフジが写真館で使ってもらう目的で作っただけあって、しっかりした造りで、良質の部品の宝庫です。

特に8x8のスクリーンは見やすいですね。昨日まで塩ビ板とフランネルでスクリーンを自作しようとしていた自分が情けなくなります。水準器にしても良いものがついているし、フロントのフレームもきっちりと「あおり」の動作をスムーズに流し受け止めます。

これで一週間は暮らせる。電気カメラだから絶対復活はしないと信じて、早めにバラしちゃおう。

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2007年5月29日 (火)

意外と便利なDistagon50mmF2.8

D50f28_w_1 Camera : Hasselblad 2000FCW, Lens : Distagon 50mm F2.8, Film : RVPF

F系Hasselblad用のDistagon50mmは初期のものだと32cmまで近接撮影をすることが出来ます。またフローティング機能と言って、レンズのエレメントの位置を被写体との距離によって最適にする機能が自動で備わっているので、近接でも使いやすくまた良い画質の写真が撮れます。

その関係で、私はこのレンズをほとんど接写の撮影だけで使用しております。もちろん近接以外でも良い描写をするのですが、なにせ、このレンズは馬鹿でかくて、重いので携行するのが辛いのです。F系用のレンズはレンズシャッターの制約を受けないのでZeissが自由に作ったとかで、気合は十分に感じられるのですがユーザーには決して優しくないのです。

ただ、レンズ一本だけ付けてハッセルを持ち出す、という状況では、50mmF2.8の選択肢はかなり現実的です。明るい、寄れる、広角である。特に街に出た時はこのレンズを付けて来てよかったな、と思うことが多々あります。

例えば、好きな花を見つけた時とか、室内でスナップを撮りたい時とか、何にでも使えるのです。これでもう少し軽ければ、本当に素晴らしいレンズなのですが。

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2007年5月27日 (日)

セッコク交配デンドロビウム

Img_8177_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Macro Planar 100mm F2.8 AEG

デンドロビウムはギリシア語に由来して「木に生える」植物、と言った感じの意味ですから、考えようによっては着生蘭の全てがデンドロビウムと言っても良いくらいの包容力のある名前です。そのためか原種も多様で、まさかと思うようなものさえ、デンドロビウムという名のもとに同じです。これは、ある意味、セントバーナードからチワワまで同じ犬であることと似ているかもしれません。

その中で、日本に自生するデンドロビウムがセッコクで、古くから長生蘭という名前で古典園芸の世界が確立していて、固体の変化によってさまざまに命名され、高価で取引を行われる場合もあります。その価値観の世界ではあまり重要視されませんが、セッコクの花は良い香りを持っていて、この香りを丈夫なノビル系のデンドロビウムに取り入れようとした園芸種もあります。

デンドロビウムは比較的容易に増殖できるので、このように交配したものの中で選抜されたセレブが何らかの命名をされて、増殖されて市場に出て行きます。また、選抜に漏れた物は、無名の「セッコク交配デンドロビウム」として売りに出されることがあります。嬉しいことに、こういう鉢植えはとても安い値段で売りに出されるのです。

いくらプロが選抜したところで、個人の好みは千差万別。私にはバーゲン会場に並んだ無名のセッコク交配デンドロビウムの一群のほうが価値があります。写真のデンドロビウムも、園芸店に並んだそんな無名のデンドロビウムの一つでした。

バーゲン会場で洋服を買い漁るご婦人のように、左手にお気に入りをキープ。右手には別の鉢。より気に入った物を見つけると左手の鉢をすりかえて右手はさらに新たな鉢を探す。こうして選んだもっとも気に入った香りを持つ個体です。

この固体は丈夫さも兼ね備えていたようで、野外で普通に育ち、繁殖しつつ、毎年5月には見事な花を咲かせます。初夏の室内に置いてもすっきりした心地よい香りで室内を満たします。マスカットのようなムスクっぽい香りと新鮮な黒胡椒の香りがまじったような印象の香りです。

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2007年5月26日 (土)

Planar 2/110 F vs Planar 2/110 FE

Img_8232_w 写真のレンズの左がPlanar 110mm F2のFレンズ、右がPlanar 110mm F2のFEレンズです。

両方ともHasselbladのフォーカルプレンシャッター機用のレンズですが、右のレンズは電気接点を追加されたFEレンズです。写真を見ると電機接点意外にも内面反射を防止するガードがマウントまで伸びています。Fレンズの方は、マウントが斜めにカットされ内面反射のガードは斜めにマウントと接しています。

一見、内面反射対策が強化されたようにも思いますが、見方を変えればコストカットで部材の厚みを押さえ、細かな細工を減らした結果のようにも思えます。

また、この写真では解りませんが、FEレンズはレンズの後玉を二枚張り合わせにして内面反射を軽減させるマイナーチェンジが入っているそうです。

ただ、このマイナーチェンジによって画像がのっぺりして立体感が薄れたという意見もあります。

P110mmf2f_w_1 P110mmf2fe_w 上の写真がFレンズ、下の写真がFEレンズです。二枚の作例は室内の自然光で三脚を使って撮影したものです、絞りはF2.8、シャッター速度は1/30フイルムはRVPF。ほとんど同じで違いはあるような、ないような。原版を見た感じでは、FEのほうがクリアー感が強く、Fのほうがコッテリ感が強い気がします。

一時期Fレンズは冷遇されて格安だったこともあって、FレンズとFEレンズを両方持ってしまいましたが、私はどちらも大切に使って行くと思います。同じようなものかも知れませんが、感覚的に、これにはF、これにはFEと区別があるのです。

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2007年5月24日 (木)

ファレノプシスに良い香りを探す

Img_8196_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Macro Planar 100mm F2.8 AEG

歌舞伎の役者が楽屋で贔屓から送られた胡蝶蘭に囲まれている写真を良く見るのですが、どうして必ず胡蝶蘭なのだろうと考えておりました。やがて、花を贈る場合は値段が解ることが必要だから胡蝶蘭なのだ、と聞きました。

贈り物は値段によって気持ちの強さが現れるのだそうです。物品だと好みに左右され、金銭だと、あとあとマルサに狙われます。花ならば、嫌味にならずに受け取る人も受け入れやすいと言うものです。
そして、胡蝶蘭はその大きさ、本数で大体その高価さが計り知れます。贔屓の気持ちが金銭を媒介にして、胡蝶蘭の立派さによってあらわされているのです。
それに、胡蝶蘭は開花期も長く、手間も要らず、公演のあいだほとんど何もしなくても開花し続けます。また開花の調整が楽なので年中出回ることも大きいです。つまり、超高級な造花のように取り扱われているのですね。

ショービジネスの役者もセレブな花も似たような宿命を持っているのかも知れません。

そんな意味で、私には全く縁の無い花でしたが、最近は個人がプライベートに楽しめるような、小型、中型の胡蝶蘭も出回ってきました。そんな小型、中型の胡蝶蘭を見るたび、なかなか可愛いヤツじゃないかと思いながら、これだけ交配が進んでくれば、必ず原種の香りの血がきらめく固体が現れる、それを探す楽しみが出来ました。

小型の園芸種では香りを持つものが比較的簡単に見つかります、その中の幾つかは「香り胡蝶蘭」として売られていたりします。また、この写真の花のように比較的大きい花のものにも香りを持つものが現れてきました。
残念ながら、この花はただ「ファレノプシス」とだけ書かれてあるのを、ホームセンターの片隅で見つけたものなので、園芸名すら知りません。ただ、甘く穏やかで、フローラルな香りをはっきりと持っております。特に昼間は、あたりに漂うくらいに香ります。

贔屓目にみて、ファレノプシス・アマビリスの血とファレノプシス・ビオラセラの血が混じっていて、大きな見栄えのする花になった園芸種ではないかと思います。

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2007年5月22日 (火)

ネギに葱坊主

Img_8204_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Macro Planar 100mm F2.8 AEG

家内が台所に放置していたネギに葱坊主がつきました。私が咲かせたのだと自慢し、空き瓶に挿しております。

ネギもなかなかやるな、と関心しつつ、花を咲かせても種を作ることは出来ないだろう、虚しいなぁ、とも思ったりして水を替えてあげたりしています。

切花を思えば、これがフツーなのですが、野菜だと命のエネルギーを感じます。

ネギの大冒険。刻まれて味噌汁に入れられるハズのネギが人間の気まぐれで生き残り、花を咲かせ実をつける。実のなかで密かに作られた種はやがて、ミラクルネギとして世界に羽ばたく。

そして、いつかネギの恩返しに帰ってくる、なんてこと、ある訳無いか。

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2007年5月20日 (日)

PCS Arsat 55mm F4.5 for Pentax 67

Pcsa55r4_w Camera : Pentax 67, Lens : PCS-Arsat 55mm F4.5, Film : T-max400

先週、シコシコと夜中に作業していたPCS-Arsat 55mmレンズのPentax67マウントはとりあえず完成しました。

Img_8151_w 難しいことは出来ないのでリンホフボードを途中に挟んでシフトをさせることにしたのです。よくリンホフボードにレンズをつける時、センターを出すのに苦労しますね。今回はその逆で、リンホフボードにレンズを付ける時にシフトさせてしまおうと思ったのです。

PCS-Arsatはバックフォーカスが長いといっても、Pentax67もフランジバックが長いので、工作の余裕は少ないのです。旋盤を使えて、充分な技術があれば、このレンズのシフトマウントの連結部分を削り出してPentax67マウントにすれば、一番確実に出来ると予想します。

Img_8140_w (最大ライズした時の状況を裏側から)

残念なことに私は旋盤を使えないので、地道にジャンクボックスから使えそうなパーツを探して、切ったり、削ったり、貼ったりしての作業です。

しかし、出来上がったマウントは使い勝手は最悪でした。シフトをする度にリンホフボードにレンズを止めるリングを緩め、レンズをずらし、止める、リンホフボードをカメラにマウントする。これを繰り返します。シフトが可能な量も上下左右とも中心から5mm程度。12mmもシフト出来たオリジナルと比べようもありません。

それでも、6x7の55mmでシフト出来ることは、いいなあ。もう少し工夫して、使いやすくなれば、最も好きなレンズのうちの一本になるでしょう。

Pcsa55r_w 最大ライズ

Pcsa55d_w 最大ダウン

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2007年5月19日 (土)

PCS-Arsat 55mm F4.5

Pcsa55_1_w Camera : Pentacon six, Lens : PCS-Arsat 55mm F4.5, Film : T-Max400

この一週間、PSC-ArsatをPentax 67で使えるように改造していました。夜、仕事から帰宅してからの作業なのでクタクタです。それに、行き当たりばったりで作業をするものだから、当初の予定から全然違うものになりました。でも、試写してみたらダメかも...。

そもそも、どーしてこんな事になったかと言うと、海外の業者からPCS-Arsat55mmを通販で買ったものの、散々もめてやっと手にしたレンズが欠陥品だったからです。

このレンズを作る工場はしばらく生産を止めていて、また今年再開したらしいのですが、私のところに来たレンズは、想像するに、不良在庫か返品されたものかも知れません。

試写してみると派手に、光が漏れておりました。作例の写真は逆光で、枝の間から太陽が覗いているようにも見えますが、そうではなく光が漏れているのです。

レンズにはロシア語の保証書らしき物が入っておりましたが、もはや誰とも交渉する気力は残ってません。したがって、光漏れはシフトの可動部から来ているので、シフトの可動部を自力で治すか、レンズ自体を学校の先生がつけるチョークよけのようなもので覆って使うかどちらかです。

ボーっとレンズを見ているうちに、ペンタコンとペンタックス、ちょっとの違いだからペンタックスに変えてしまおう。そんな風に考えてしまったのです。

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2007年5月15日 (火)

ジョンキル水仙の色、艶、香り

Img_8097_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Apo macro Elmarit 100mm F2.8

最近ジョンキル水仙を交配親に持った小型水仙を見かけます、しかし、この原種の小型水仙はいかに、交配園芸種が出てきたところで、その地位は安泰でしょう。

ジョンキル水仙は、原種のままで花の色、艶、香りとも魅力に溢れているからです。さりとて園芸改良で、花の大きさを大きくしたところで無意味です。このタイプの水仙は、小さく可愛らしい花であることにも、価値があるのですから。

早春には、小さな鉢に3球くらいの球根で開花している鉢花が市場に出回ります。これを室内に飾れば、潤いのある甘い香りが部屋中に漂います。室内にあっても邪魔にならない香りです。また、小さく愛らしい花は鮮やかな黄色で、部屋の西側にでも飾れば金運が上昇するかも知れません。

私の家では、今年は今ごろ開花しております。球根を遅植えにして開花期を遅らせてみたのですが、似た香りを持つハニーベルの開花とぶつかってしまい、ありがたさがちょっと薄れてしまいました。この次は早めの開花を狙います。

このように開花時期を調整を考えてしまう前提には、そもそも、私はこの球根はチューリップのように毎年買う物だ、と決めていることがあります。

水仙は、開花が終わるとエネルギーを蓄え、翌年の花芽を作って球根の中に格納して、夏の眠りにつきます。私の住む関東地方だと、細い葉が養分を蓄え花芽を作るには少し暑すぎるのです。

毎年咲かせるには、秋に葉を出させ、冬の間寒さから守ってやり、開花した後涼しい所においてやれば良いかも知れません。しかし、秋に葉が出ても冬の寒さで葉がダメになれば、かえって悪い結果になります。その為、確実に開花を見るには、毎年新しい球根を買うことが手っ取り早いのです。

もちろん、手をかけることで、毎年花を見られると思います。この球根は小さいので鉢植えでも充分なのです、その意味でチューリップより扱い安い球根かも知れません。

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2007年5月13日 (日)

ナガミヒナゲシへの想い

Img_8047_w camera : Canon 5D, Lens : Home made soft focus lens 200mm F3.5

この写真は家の庭に蔓延ったナガミヒナゲシの現在の状況です。庭というのもおこがましい荒地ですが、ここにもナガミヒナゲシはやってくるようになりました。

本当は、自然にやってきたわけではなく、雑草として生えているところから、家内が種を持ってきて、家の周りに内緒でばら撒いたのだと思います。おそらく彼女はそれを毎年やって来て、気が付いたら家の周り中この花が蔓延っております。

これは、当家の植物のうちで、彼女が唯一育てている植物で(といっても実を取って、あたり一面に投げているだけだけど)、私も嫌いでは無いので蔓延るに任せております。

ところで、このナガミヒナゲシは日本では、昭和30年代に東京の世田谷で最初に発見されたそうです。この言い方もちょっと面白いですね。というのは、帰化植物とはまだ呼ばれていないようです。これがもっと日本全国に土着すると帰化植物と呼ばれるでしょうが、まだその前の段階なのかも知れませんね。

また、同じく海外からやってきて野生化した花でもハタケニラなどは、園芸植物が野生化したもので、また、ニセアカシア等は有用植物として植林されたものが、野生化したものとして経緯が明らかです。それに比べるとナガミヒナゲシは、ヒメジオンのように何かに混じって種が入ってきた、由緒正しい、帰化植物の王道の入り方をしたと言えるかも知れません。

しかし、待てよ。種が入っている実をちぎって、ぺんぺんと辺りに投げつける家内の姿を想像して思い当たりました。この花は、こんな風に日本にやってきたのかも知れないと。誰かが最初に、雑草として生えているナガミヒナゲシの実をヨーロッパから持ってきて、日本に撒いた、愛らしい花だから、花を見た人が実を取って他の場所に撒いた、そして増えて行った。

たぶん、この推理は当たってる。この花を見れば、みんな納得するでしょう。

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2007年5月12日 (土)

バラゾウムシ

R0010160_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

朝、バラの成長を見回って、こんな状況の新芽をみつけたら、その新芽の茎の下の方を左手の中指と薬指で優しく挟みます。

次に、右手で萎えた新芽のあたりを優しくまさぐります。すると、黒くて小さな甲虫が現れることがあります。

右手で、その甲虫をつまんで見ます。すると、甲虫はポロッと落ちてしまうことがありますから、そんなときは左手で優しく受け止めてください。

そして、確実に握りつぶしましょう。情けは禁物です。ついでに呪いの言葉もかけてみましょう。「こォの腐れ外道、、、、死ねェヤー。。。」

この甲虫はバラゾウムシといいます。私にとってチュウレンジバチと双璧をなす天敵です、たまに、こいつらの顔を見なくて済むなら家のバラを全部切ってもイイ、なんて本末転倒な気分にさえなります。

特にこいつは、せっかく伸びた新芽に像の鼻のような口先で穴を開け食害するだけでなく、卵も産み付けます。これが新芽でなければ、ちょこっとくらい喰わしてやる。新芽の一番大切な成長期をねらって害するあたり、共存の意思なし、平和的解決の意図なし、敵意の塊です。

殺虫剤を大量にまけば駆除できそうですが、私は基本的に無農薬か最小薬品散布で植物を育てているので、それも出来ません。ニームオイルのような忌避薬も効果があるそうですが、強烈なニンニク臭があるので、バラの香りが台無しです。

タダひたすら、捕殺です。情けは無用、呪いの言葉とともに殺戮の限りをつくすのみです。

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2007年5月10日 (木)

Ricoh caplio GX100

R0010105_w Camera : Ricoh Caplio GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

デジカメはCanon EOS 5Dを既に持っていて、その描写も気に入っているので、いまさらデジカメを増やす必要は無いのですが、RicohのGX100を見た時どうしても欲しくなり、自分に幾つかの言い訳をした挙句、結局買ってしまいました。

言い訳は、

1.135に換算し24mmからのズームがついている。

2.それでも被写界深度は5mmだから相当深い。

3.1cmから接写が出来る。

4.RAWファイルが使える。

5.ポケットに入る。

6.20Dはあまり使わなくなったから下取りに出せば安く買えるかも。

もちろん、画質は20Dに遠くおよびません。同じような値段で入門用のデジタル一眼と迷うようなら、デジタル一眼の方が満足感が高いでしょう。このカメラはあくまでも、コンパクトデジカメとして使ってナンボのものなのです。

コンパクトデジカメと思ってしまえば、このカメラは良く出来ています。初代のGXで悩まされた色収差もほとんど無くなっております、湾曲も少ない方です。光線が十分であればかなりの解像度の画像が得られます。光線が十分で無い時は、荒い感じの絵になりますが、これはRAW現像で、かなり救うことが出来ます。

このカメラはRAWに設定してもJPEGのファイルを同時に作るのですが、当初、付属のソフトで現像してもこのおまけのJPEGに勝てなかったので、結局Silkypixもダウンロードしてみました。明らかにSilkypixの最新ヴァージョンで現像したほうが、付属のソフトより良いのですが、JPEGはこれに対しても良い健闘を見せます。光量が十分であればJPEGだけでも良いかも。

R0010187_w_1 RAWファイルを使わなくなれば、このカメラにした意味も少しは薄れるのですが、私には、とても重宝なカメラでした。やはり焦点距離5.1mmの被写界深度は抜群で、マクロ領域から無限遠までパンフォーカスで撮れます。どこかに植物を見に行った時など、その植物があった場所を記録するのに最適なのです。

あっ、そー言えばこのカメラの特徴だったLVファインダーは未だに封も開けてません。

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2007年5月 8日 (火)

国立科学博物館、特別展「花」

Img_7978_w Camera : Canon 5D, Lens : EF24-105 F4l

今、上野の国立科学博物館では、花に関する特別展を開催しております。私は、日ごろ展示会など無縁の生活を送っているのですが、連休前に仕事仲間から使用済みのチケットをもらったので、行ってみることにしました。
別に使用済みのチケットに細工して入場しようとした訳ではなく、使用済みのチケットを持って行くとリピーター割引を受けられ、入場料が200円ほど安くなるのです。

特別展に入ってみて、改めて、花はこのような展示会には不向きなものだと思いました。花は、自生地に咲いている状態を見るのが一番で、次が庭や鉢植え、つづいて切花の順に落ちて行きます。200円の割引を受けたにしても、花を楽しむには無料の公園に及びません。

そこでウンチクを加え、アートを見せ、資料を一緒に展示して価値を付加します。このような展示会はどんな価値を付加するかに成否がかかっております。今回は、まあ、良かったのではないでしょうか。欲張りすぎて、脈絡が無く、浅い感じもするのですが。

例えば、いろいろな花のおしべとめしべの拡大写真を展示して「男何人、女何人が同居」とか書かれてもねー。どーしてもおしべとめしべの話をしたいのなら、何故その花はそんなおしべとめしべに進化したのか、そんな話をしてくれ、男の人何人と女の人何人が同居しているなんて安直に言うな!

Img_7982_w でも、まあ、バオバブの花の香りの再現体験など私は初めてで、楽しかったのは事実。この植物は「星の王子様」に出てくるものですね。なんでもバオバブは、良い香りを出す種類があり、かつて愛知万博で、科学の力で再現された香りが披露されたとか。

科学の力で再現されたバオバブの香りはなかなか良く、改めて「星の王子様」のバオバブはどんな絵だったかなーと調べてみると、びっくり。この本は、もう一度大人の読み方をしてみなくてはね。

国立科学博物館の特別展示「花」は6月17日まで

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2007年5月 6日 (日)

刺巻湿原の水芭蕉

Sa47xl1_w Camera : Cambo Wide 470, Lens : Super Angulon 47mm F5.6 XL, Film : RDP3

今年のゴールデンウィークは、花が好きな者にとっては至福の年でありました。

総じてお天気が良く、近年の傾向では盛りを過ぎていた北東北の桜も今年は満開。秋田県の田沢湖・角館方面では水芭蕉、カタクリ、桜と同じ時期に鑑賞できました。ゴールデンウィーク前の気温が低かったおかげですね。

桜の花見から帰って関東では、ツツジや藤の花が満開。例年だと5月の2週目、3週目に咲く街角のハクウンボク、キリも花を付け始めました。ゴールデンウィークに入ってから気温が高い日が続いたおかげですね。

私の家でも、バラ、ハニーベル、ライラック、アラビアンジャスミン(マツリカ)、ジュネ、カラタネオガタマ、アグライア(樹蘭)、ムスカリ、フリージアが咲いて良い香りを振りまいております。いろいろな香りが混じってちょっと収拾がつかない感じでもあるのですが、ここまで各種の開花が重なることは稀です。

この調子だと、5月の後半には急に寂しくなってしまうのでは無いかと不安になります。

ここまで、桜、カタクリと写真を掲載してきたので、最後は水芭蕉。秋田県の田沢湖の近く刺巻の湿原です。秋田新幹線の車窓からも刺巻駅の左側にある群生地を見ることが出来ます。ただ、本格的に見るならば駅からちょっと歩けば、木道が整備された湿原に出ることが出来ます。高層湿原に咲く水芭蕉も良いですが、ハンノキの林の中に咲く水芭蕉も捨てがたいものがあります。

この写真も、45判で47mmの超広角レンズを使い手持ち撮影したものです。F8,1/60秒。約1m先にある水芭蕉の花に目測でピントを合わせております。といってもノーファインダーだからいい加減ですが..。実は、この辺り単線の木道で、立ち止まるのも気が引ける場所なので、歩きながらカメラをセットして、姿の良い水芭蕉を見つけてはササッとシャッターを切るという撮影をしていたのです。

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2007年5月 5日 (土)

栗の木の下にはカタクリの花

Img_7729_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF 24-105mm F4L

秋田県、鎌足地区のカタクリの群落を初めてみた時、カタクリは栗林に生えるから片栗って言うんだな、と本気で信じました。それほど自然に、圧倒的な群落でカタクリは栗林の下で咲いておりました。
実際はカタクリの名前の由来は諸説あるものの、栗の木の下に咲くから片栗という言われはありません。

この群落を説明する為に、次に考えたのは、農家の人が栗の収穫の裏作として片栗粉を作るために植えた、というもの、しかしこれも違いました。片栗粉を作るためにカタクリの根を毎回掘り起こしていたら、栗の木の根も傷むし、そもそもカタクリが根絶やしになってしまいます。

結局、正解は、自然繁殖。誰が仕組んだ訳でなく、カタクリがこの栗林の中に住み着いて、自然に繁殖していったものなのです。ここの栗林はカタクリにとって天国だったのです。

山間に作られた栗林は年中適度の湿気があり、栗の木の葉が展開するまでの間はカタクリの生育期であり、この間十分な日光が当たります。栗の木の葉が展開してからはカタクリの休眠期になり、この間は涼しく眠ることが出来ます。

周りに夏草が生えても農家の人に刈ってもらい蔓延られることは無く、寒い冬の前には栗の木の葉が上からお布団のように舞い降りて、寒風から守ってくれます、冬には雪が積もり冷たい外気を遮断してくれます。
農家の人がカタクリを育てたつもりがなくても、栗の木を育てることでカタクリも一緒に育っているのです。

カタクリの花が、ここ10年で人気になり、各地にカタクリの里みたいなところが現れました。もちろん、この巨大な群落もカタクリの里と呼ばれます。しかし、ここは本当は、栗の里なのです。このカタクリの合間に見える栗の木は西明寺栗という、日本最大の栗がなる栗の木です。本来この辺りはカタクリの里ではなく、日本一高級な栗の里として名前が売れるべき場所なのです。

この様相からしても、この地域は、まだまだ素朴なところです。カタクリの時期にはカタクリの保護費用として一人300円を徴収しますが、これだって収益事業になるものではないでしょう、カタクリを見に入ってくる人たちの為にトイレを作ったり、入場を制限したりする費用でやっとだと思います。もし、この費用を徴収して整備しなければ、地元の人たちは生活の糧である栗の木を観光客から守るために、入場を禁止するしか無くなるのですから、観光客と共存する為の費用です。

R0010035_w Camera : Ricoh Caplio GX100

ここのカタクリの花は、栗林の場所により早く咲く所と遅く咲くところがあり、この花にしては長く楽しめます。ただ、開花した時に雨に当たると花弁に水玉模様が出来てしまうので、良いコンディションの群落に会うためには運が必要かも知れません。

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2007年5月 3日 (木)

大潟村農道の桜

Ogata1_w Camera : Cambo wide 470, Lens : Super angulon 47mm F5.6 XL , Film : RDP 3

秋田県大潟村の農道の桜です。この農道には延々と何キロにも渡って桜と菜の花が植えられており、ゴールデンウィークの前半には花の競演が見られます。農道を美化して農作業の励みにしようという単純な試みですが、まっすぐな道路に延々とこの光景が続くさまは圧巻です。

写真を撮った部分は南北に走る区間で、道はこの先左に曲がって東西に走ります。南北に走っている区間は桜の木のせいで日当たりが均等でないため、左(南)側の菜の花の開花が遅れているのが解ります。この先、道が東西に走る区間ですと、道の左右どちらの菜の花も満開となります。

本来ならば、道の左右均等に菜の花が咲き、順光の光線が選べる東西に道路が走る区間で写真を撮るべきなのでしょうが、私の好みは陰影の差が出る南北区間です。

道の両側に花が咲く以上、真中から写真を撮りたいのが人情というものです。良い子はマネをしてはいけませんが、超広角レンズが付いた大判カメラにフイルムをセットして、ささっと道路に飛び出し、ノーファインダーで写真を撮っております。こんな時、このような手持ちの大判広角カメラは面白いです。

この写真は、フラットベットスキャナーでポジフイルムをスキャンして、現像ソフトで周辺光量を少し補正しております。センターNDフィルターが無くてもこれで充分ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

追加:改めて、PCのディスプレーで見てみると、あまり良い現像ではないような....。もともと、この写真は下の道路をトリミングしてカットするつもりでした。空の周辺光量落ちは生かして、下の部分はトリミングで光量落ちを調整する。デジタルの補正をほとんど外してポジの状態に近づけ、当初の意図どおりトリミングするとこんな写真になります。

Ogata_w どうでしょう。

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2007年5月 1日 (火)

弘前公園のお化け屋敷

Img_7941_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF 24-105mm F4L

弘前公園のお化け屋敷がいつもの場所にあるのを見つけると、それだけで幸せな気分になります。何十年も変わらずに、私が子供の頃から花見の時期には、その場所にあったはずです。

数件先にはオートバイサーカスも同じようにあるのですが、やはりお化け屋敷の方が、心に響きます。

弘前公園のお花見は、桜の美しさだけでなく、露天商、見世物小屋など、お花見気分を盛り上げる道具がてんこ盛りにそろっており、お花見の楽しさでは日本一であると信じております。あえて、弘前公園のお花見をするまでは、日本のお花見を語るな、と言い切ってしまいましょう。

私も日ごろは、品種毎に桜の花を愛で、やれ万里香だとか、駿河台匂い桜が良いだとか、言ったりするのですが、こと弘前公園のお花見に関しては、風景を楽しみ、ひたすらお祭り気分を味わうのが、正しいお花見道では無いかと思ったりするのです。

こういうお祭り気分に、お化け屋敷は欠かせませんね。それもバラックの組み立て小屋だったりすると、もうそこはタイムスリップした別世界。酔っ払った親に連れ込まれた子供は、多少のトラウマが残る危険もあるとはいえ、一生ものの記憶を叩き込まれることになるハズです。

そして、後年、その記憶をたどって、このお化け屋敷に舞い戻り、幸せな気分に浸ることでしょう。

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