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2007年1月 6日 (土)

寒咲日本水仙の姿に青い海を思い浮かべる

Suisen Camera :Pentax67, Lens : P-planar 150mmF3.5,  Film : RAPF

私的には、お正月の切花と言えば、日本水仙です。この花は洋風の家にも、和風の家にもよく似合い、どこに飾られても、一輪挿しでも、その場に絵を作ってくれます。

日本人に、日本水仙が生けられている光景の記憶とかイメージを聞いてみたら、聞いた人の数だけ違った答えが返ってきそうです。私の場合、ストーブにかけられたやかんからチンチンと湯気が立ち上がり、結露した窓ガラスの外は雪、モノトーンの風景なかで、窓辺の細い花瓶に生けられた2、3本の日本水仙。そんな光景です。

日本水仙は昔から日本の生活に密着しているのですが、その有名な自生地は、ほとんどが海のそばです。一般的に水仙の原産地は地中海沿岸であることから、日本水仙も、昔々水仙の球根が流れつき、日本に適応した進化をとげていった、と考えたほうが良いかも知れません。

そのせいか、私的なじめーとした水仙にまつわる心象風景とは正反対に、本来の彼らの原風景は、潮風に爽やかな香りを漂わせ、青い空、青い海を背景に咲き誇る姿で、どことなく地中海的です。

水仙の種類として、日本水仙は房咲水仙というカテゴリーに分類されるのですが、この仲間には香りを持つものが多く存在します。ただ注意が必要なのは、香りが強すぎたり、不快な印象を与える質のものであったりすることがあります。特に晩春に咲く品種には、生暖かな空気との相乗効果で鶏糞のような匂いを感じることさえあります。

その中で、日本水仙の香りは、咲く時期も良く、とても清清しく感じられます。香りの印象から、たまに、子供の頃遊んだビニール風船を思い出したりすることもあります。あの、ビニール風船の匂いはおそらく、溶媒として少量含まれている酢酸エチルのものだったと思われますが。高校の頃昆虫採集に使った時の酢酸エチルの臭い匂いの印象とはずいぶん異なり、どことなく懐かしさがする香りです。

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コメント

私はこのたび、フラグラントローズと言うラッパ水仙を求めました。ピンクカップでバラのような香りらしいのですが、どういう感じなのか楽しみです。
それと、黄色のジョインキル香り水仙(糸葉水仙)を、これは1年きりで、翌年は咲かずに何年も葉だけが茂るといった感じです。
日本水仙とは違った甘い香りが大好きなのですが、

投稿: こう | 2007年1月 6日 (土) 22時29分

フラグラントローズは楽しみですね。

それと、ジョンキル水仙は本当に2年目以降咲きにくいですよね。花が咲く球根が売られているのだから、何とかすれば翌年も咲きそうな物なのに、何故か上手く行かないのです。

投稿: kk | 2007年1月 7日 (日) 00時01分

はじめまして。
去年よりちょくちょくお邪魔し、美しいお写真と、その植物にまつわる詳しいお話を楽しませていただいております。私も香りの楽しめる植物が大好きです(^^)。

ところで、仰られる晩春の鶏糞のような香り、というのもなんとなく分かりますよ。育てているスイートネスという水仙が、いい香りなんですけど、時にそういった臭さも感じられて不思議だったんです。何か施肥が災いした!?などと思ってたんですが、そんな問題ではなかったのですね。

投稿: ミルテ | 2007年1月 8日 (月) 19時31分

ミルテ様 今晩は。

実は、その一節を書いた時に想定したのが「スイートネス」だったのです。あの品種も、キリッとした空気の中で咲けば印象も違うのですが、気だるく蒸した空気の中だと、部屋には入れたくない感じですネ。

投稿: kk | 2007年1月 8日 (月) 20時28分

漂着説を支持するように日本海沿岸には多くの自生地があるようですね。淡路島南東岸にいくつかの水仙郷とよばれる群生地があります。おそらく人為的に移植されたのだと思いますが、山陰と比べて気温が高い南斜面なので1月から開花します。今年は暖冬なのでもう開き、しかも記録的に蕾の数が多いらしいので、久しぶりにいってこようと思っています。ああ、でも仕事が多くて行けるかどうか…

投稿: lensmania | 2007年1月14日 (日) 12時01分

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