Nikkor-H 5 cm F3.5, Nikkor-O.C 50mm F2.8, Zenzanon MC 50mm F2.8
表題の写真はゼンザブロニカの50mm広角レンズです。左からZenzanon MC 50mm F2.8, Nikkor-H 5cm F3.5, Nikkor-O C 50mm F2.8です。
もともとゼンザブロニカの50mm広角レンズは真中のNikkor-Hで、とても性能の良いレンズでしたが、口径が82mmと大きいことからか、設計を一新して口径が77mmのNikkor-Oにモデルチェンジし、明るさもF3.5からF2.8に変わりました。写真のレンズはこのNikkor-Oの最終バージョンのマルチコートモデルです。
これに加えて、Zenzanon MC50mmは新設計の口径67mmのマルチコートレンズとしてラインアップに乗りました。Nikkor-Oに比べてもかなり小型のレンズであることが解ります。
作例として開放でもみじを撮った写真を載せてみましたが、短時間で撮ったつもりでも林の中は光がころころと変わり、全く別の条件で撮ったようになってしまいました。
Nikkor-H、このレンズはモノコートのレンズですが、設計に余裕が感じられ、新設計になったNikkor-Oよりも逆光に対する耐性は上のような気がします。ボケ方も自然な感じで、私のお気に入りのレンズです。
Nikkor-O.C、実はNikkor-Oも持っていますが、マルチコートでも逆光に対する耐性はあまり変わらないのではないかと思います。いずれにせよ逆光には弱いのでフードは必須です。純正フードはとにかく大きいので持ち出すのが億劫なのですが仕方がありません。この弱点以外は、解像度が高い緻密な描写をしてくれるレンズです。
Zenzanon MC、このレンズはNikkorに比べるとこんなに小さくて良いの?と心配になるくらい小型の広角レンズです。逆光には弱いのですが、レンズの口径が67mmなのでフードはいろいろ工夫が出来ます。充分なハレ切れをしてあげればコントラストの高い、くっきりとした描写をします。Nikkorに比べて少し寒色の傾向がありまたボケ方も少し煩く感じます。風景を撮るには最も適したレンズではないかと思います。
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コメント
モニタによる鑑賞なので当たっているかどうか判りませんが抜けはHが秀でているように感じました。フォーカルのブロニカはボディマスが大きいのでNでも良いとも、だからこそZが貴重とも判断つきませんが、こちらを拝見するとH・Cの良い出物があると行ってしまいそうです。フードだけは大昔おさえていますし。
ああでもブロニカこの2年ほどフィルム通していません…
終了を予告されているブログというのも例がありませんが、主題になさっている花のように潔く思います。ただ勝手ながら毎回の素晴らしい文章と写真を楽しみにして参りましたので今後どこを拝見すればよいか途方に暮れてしまいます。
投稿: lensmania | 2006年12月29日 (金) 16時23分