ルクリアという名が好き、アッサムニオイザクラも悪くないけど
Camera : Rolleiflex SL66SE, Lens : Kinoptik Paris 100mm F2, Film : RAPF
毎年、秋になると「アッサムニオイザクラ」という名前の花が鉢花で出回ります。これは、インドのアッサム地方にも自生するルクリアという植物の和名です。とても上品で爽やかな感じのする香りの花を咲かせるので、園芸店でこの鉢花が出回ると、漂う香りで解ります。私もこの花の香りを園芸店で感じると秋の深まりを感じるようになりました。
ところで、この花は3月頃また出回ります。秋に咲いた花を切り戻して暖かなところで育てれば、3月頃また開花するのです。3月に出回るものは秋の売れ残りをまた開花させたものかもしれません。
商業園芸の世界は、先んじて開花株を市場に送り出すように仕向けられているので、アッサムニオイザクラも店頭に出回る株は、薬品で矮化処理され、早い時期から短日環境で育てられているので、秋の開花は作られたものなのです。だから秋の開花の枝を剪定すると、冷涼で日当たりの良い環境で新芽を伸ばし、充実した新芽に日照時間が12時間以内なら花芽が分化されるという普通のリズムでもう一度開花するという訳なのです。
ところで、2年目からはどうかというと、矮化処理が外れるので徒長しやすくなるのを抑え、初夏に剪定、水遣りに注意して、秋口にはダンボール箱をかぶせ短日処理をすると何とか開花すると思います。ただ、夏が蒸し暑く残暑も厳しいところでは、かなり困難な作業になるでしょう。
人によっては、人工的な矮化と開花に反感を持つ人がいるかも知れません、しかし、この花は日本で普通に観賞される為にこれだけの手間が必要なのです。ただ、この花はその手間を正当化する魅力を持っています。
私は特にこの花の蕾が好きで、花が開いてしまう度、少し残念な気持ちになるほどです。また、ルクリアという名前の響きはこの丸く愛らしい蕾に似合う名前と信じております。だから、丸い蕾を沢山つけた鉢花が手ごろな値段で売られていると、「か、カワイイ」と理性を奪われ、買って帰らずには居られないのです。
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コメント
去年の秋にシロのルクリア(ホワイトパール)を見つけ購入、7月までは元気でしたが、やはり関西の夏には耐えられず枯れました。
今回はいったって普通のピンクを求めました。
最近は色のかなり濃いピンクを見かけますが、色によって耐暑性に違いがあるのでしょうか?
もう少し耐暑性のある品種が出回らないのでしょうか、、、、
投稿: こう | 2006年11月 6日 (月) 00時01分
私も色の濃いルクリアが気になっていたのですが、普通のピンクがやはり良いですね。基本的に同じ品種から花色が薄い、または濃い個体を選抜しただけだと思います。
ルクリアの耐暑性については.....無理だと思います。どーみても暑いのは苦手と訴えているようです。
投稿: kk | 2006年11月 6日 (月) 22時05分
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
投稿: 履歴書の書き方 | 2014年6月25日 (水) 10時45分
履歴書の書き方 さま今晩は
今、見ると酷い記事を書いてしまってますね。恥ずかしい(^-^;
投稿: kk | 2014年6月26日 (木) 22時34分