マダガスカルブッドレアの本当の名はBuddleia paniculataだと思う
Camera : Canon5D, lens : Apo Macro Elmarit 100mm F2.8
この花は、マダガスカル ブッドレアという名前で手に入れ、またこの名前で少しですが検索できます。ただ、英語っぽくBuddleia Madagascariensisで検索すると、マダガスカル原産の違った種類のブッドレアがヒットしてきます。本当はマダガスカルブッドレアと呼んでは誤解を招く木だったかも知れません。
一番近いものはBuddleia paniculataだと解り、ブッドレアはBuddleja とも書くので両方を検索して調べた結果、やはりこの花はBuddleia paniculataで間違い無いと思います。ブータン、インド、南中国あたりが原産地でしょうか。
いずれにしても情報は少ないので、横浜で実際に育てて見た状況で、経験的な幾つかの情報を伝えてみます。
まず、この木は熱帯か亜熱帯地方で育つ木であることは確かです。しかし、ある程度の耐寒性はあり、横浜では冬に室内で保護することで充分越冬します。
いかにも温室コナジラミの被害に会いそうな姿なのですが、実際に格好の餌食になるので注意が必要です。
典型的な陽樹なので日当たりは花付きを左右します。枝ぶりは自由奔放な格好で伸びますが、成長自体は遅い方です。したがって剪定も伸びすぎたらつめる程度です。鉢植え全体の容姿については、あまり期待できません。
花は枝の先に3本の花穂が成長して、子猫の尻尾のような形に白い小さな花が密集して咲きます。私のうちでは主に秋から冬にかけて花が咲きますが、春にも開花するので、本来周年開花か不定期開花する性質ではないかと思われます。ただ真夏は休みます。
この花の魅力はなんといっても素晴らしい香りです。ブッドレアの仲間といっても通常見られるブッドレアとは全く別の香りです。
上品で、柔らかな香りですが何か懐かしさを感じさせる香りです。小春日和の陽だまりで着物姿の美しい女性とすれ違う、その情景に漂う香りままさにこの花の香りです。もっともそれは、私がこの花の香りから妄想した情景なのですが。
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