エンゼルトランペットは新しく歳時記になる?
Camera : Canon 5D, Lens : Zuiko 21mm F2
エンゼルトランペット(Brugmansia )が通販の園芸業者によって日本に新しい植木として紹介されてから10年は経ってないと思います。それまでは一部の愛好家が育てていたくらいでしたが、ここ数年で本当に普及しました。
当初、通販業者がエンゼルトランペットを売り出した頃、育てるポイントとして、春から地植えにしても冬は木を切り詰めて、大きな鉢に移植し軒下で水分を控えて越冬させる。こんな注意が育て方のポイントとして書かれておりました。今でも基本は同じです。
ところが、横浜のような暖地では植えっぱなしにしても十分に越冬します。ホームセンターでも販売されるようになると、そこで鉢植えを買った愛好家でも無い普通の人が、普通に地植えをしたら、普通に越冬し、普通に成長しているのです。温度さえ注意すれば本来丈夫で成長の早い植物なのです。
あまり手間がかからず、洋風のデザインの家の庭木として似合い、花の形が人目を引き、年に数回開花し、花の香りが良いことでこの植物は日本の暖地では完全に庭木としての市民権を得たようです。
花の色は各種があります。また耐寒性は劣る気がしますが八重というか二重のカンタブという品種もあります。
そのどのタイプの花にも共通してある性質は、夕方から強い香りを発散させる事。その香りは爽やかな感じもするのですが、刺激が強すぎてざらざらした感じの香りに思われることもあります。鉢植えを部屋に置いたりすると、はじめは良い香りに感じてもだんだん気持ちが悪くなってきます。
それでも秋の夕暮れにこの花の香りが漂ってくる時は、何となく郷愁を感じてしまうようなそんな一面もある香りです。やがて、この香りは沈丁花、クスノキ、金木犀とならんで季節の風物詩になる日が来るかも知れません。
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コメント
こんばんわ kkさん
今日訪ねたお寺さんの入り口横に白い花のエンゼルトランペットがありました。
わたしが初めて目にしたのが10年前でしたが、
本当に色々なところで目にするようになりましたね。
投稿: staka | 2006年11月21日 (火) 23時18分
こんばんわ Stakaさん
エンゼルトランペットの花は白が良いですね。純白の花を盛大に斜め下方に垂らして咲かせている一本立ちの木が、この植物の最も美しい姿ではないでしょうか。
この次ソンブレイユかミセス ハーバート スティーブンソンという名前の白い花のバラを紹介しようとしていたので、無理やりオレンジの花が写っているカットを表題の写真にしました。
投稿: kk | 2006年11月21日 (火) 23時40分