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2006年10月 3日 (火)

パパメイアンは黒バラ三兄弟の長男、香りも重く実直。

Papameilland_w Camera : Rolleiflex SL66SE, Lens *kinoptik Paris 100mm F2, Film : RVP

パパメイアン(Papa Meilland)は、バラの香りを愛する人にとって欠かす事ができない品種です。

表題の写真はフイルムがRVPなので、赤が強く出すぎて本来の黒赤がよく表現されていないのですが、ビロードの花びらの質感はまずまずです。黒赤のバラの花色を表現するにはRAPFやEPNのような色を強調しないフイルムを使う必要がありますね。

もっとも、この花も夏の終わりの花なので、パパメイアンの花の中では赤みが強く、平咲きのような様相で咲いています。

パパメイアンは同じ木の花でも、咲く時期によって変化が激しく、花色では、気温が高いと赤く、低いと黒っぽい花になります。また気温が高ければ蕾から開花までの時間が短く平咲きのような花になり、じっくり蕾が養分を溜め込めれば立派な整形花となります。

花の香りは、黒バラに相応しく濃いダマスクの香りです。パパメイアンのダマスク香は同じ黒バラのダマスク香に比べて重く、少しウエットな潤いがあるように感じられます。

このバラはクライスラーインペリアルhttp://hanano-kaori.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_1de5.htmlを母に、シャルルマルランを父に持つ黒バラ三兄弟の長男で、ミスターリンカーン、オクラホマの兄にあたります。この一家は誰もが、素晴らしいダマスク香を持っているのですが、みんな微妙に香りの印象が異なるので、比べてみるのも楽しいかも知れません。

この中で、ミスターリンカーンが横に広がる感じ、オクラホマが自由奔放な感じなのに対し、パパメイアンが重く実直な感じなのは、やはり三兄弟の長男だからでしょうか。

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