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2006年10月 7日 (土)

ベラドンナリリーはセレブなご令嬢

Img_0008_w Camera : Canon5D, Lens : Macro Planar 100mm F2.8 AEG (2枚目も)

秋風が吹き始めると、それまで休眠させていたベラドンナリリーの鉢に水をやり、来る日も来る日もじーっと見つめる、そんな日が続きます。

花芽が出てくるか、葉が出てくるか緊張が走ります。でも花芽が出る時は、そんなに待たずに出てくるので、ずーっと音沙汰が無い時は、悪い知らせであるのでしょう。やがて、葉が展開してきて、今年もやはり開花は拝めなかったことを確認させます。

ベラドンナリリーはホンアマリリスとも呼ばれる球根植物なのですが、秋口に茎を伸ばして開花し、開花が終了した後に葉が展開し、翌年の初夏まで成長し休眠に入るサイクルを持っております。

ホンアマリリスというのは本当のアマリリスの意味で、春に咲くヒペアストラムが一般にアマリリスと呼ばれて久しい為、それと区別する呼び名です。本来のアマリリスなのだから、正々堂々とアマリリスを名乗ってもよさそうなのですが、この植物はベラドンナリリーという美しい別名をもっているので、この呼び名が一般的になっております。

Img_0023_w 花はピンクのものが一般的ですが、白花の選抜種もあります。とくに白花は蕾の薄緑と開花中の白、咲き終わりにピンクに変色してゆく姿が同時に展開して何とも美しく開花がすすみます。

花の香りは高級石鹸のような調合された感じの香りで、きりっとして上品です。この香りは結構強く、確実にベラドンナリリーの花が咲いていることを香りで告げます。

花の容姿も香りも高級感が漂います。こうしてみると、気安く咲かない性質も、花の価値を高めるものに思えてきます。

この花は、他の属との交配を行ったり、開花しやすい性質の個体を選抜して来たりして、開花しにくい欠点を克服する努力が進められてきました。個人的には、気難しく気高い花のままでも良い、と思うのですが。

Img_0020_w Camera : Canon 5D, Lens : SMC pentax 67 soft 120mm F3.5 (おきて破りのベラドンナリリーの花束)

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コメント

我が家で咲いてるのは、ほんアマリリスでした。
アマクリナムは2年前に咲いて今年は咲きませんでした。
花つきが悪いとは知らなかったですでも、ほんアマリリスに比べて、色がきれいだったような、、、、
あと、アマゾンリリーも大概一回きりの開花で終わってしまいますよね、乾燥させたり低温処理するなどの工夫がいるのだろうか?
リュウーココリーネなんかもうまくいきませんでした。
私の住む近畿は金木犀のつぼみが膨らんできました。

投稿: こう | 2006年10月 9日 (月) 21時55分

こう様のコメントを読んで密かに笑っていました。
というのは、明日から海外出張なので、次の記事を書いてタイマーをセットしていたのですが、その記事がアマゾンリリーだったのです。

次の記事の為に準備していた花と、こう様のコメントが本当によく重なるのですね。

投稿: kk | 2006年10月 9日 (月) 23時42分

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