Tuberosa in the moonlight
Camera : Canon 5D, Lens : Distagon 21mm F2.8
前にチュベローズを月光の下で撮りたいと書きました。花は開花前、場所も自分の汚い寝室なのですが、月の光で花を撮るためのデータ収集にはなるだろうと思って試みました。
本来のイメージは、開花したチュベローズが生けられたガラスの花瓶、月光が差し込んでくる窓辺、月光を反射する水なのですがうまく行きません。
月光の光だけでも、夜空はかなり明るく写ること。都会ではどうしても窓の外から余計な光が混入すること。長時間露出するので、床の染みまで写ってしまうこと。これらがイヤです。
そこで、思い切ってレースのカーテンを引いて見ます。月光は弱くなり、コントラストも低下するのですが、かえって月光が差し込んでいるような感じになります。
後は、デジタルでレタッチすればどうにでもなる訳で、ホワイトバランスをチュベローズの花に合わせ、暗部を持ち上げ、コントラストを少しあげています。この誇張を加えることでWEBで小さなサイズの写真を見る場合でも少し見やすくなります。
撮影データはRAW、ISO=400、絞り=開放F2.8、シャッター速度=30秒です。被写体までの距離は50cm。ピントは被写体に光をあてて合わせます、月光の光だけではピントを合わせることは無理です。画像をピクセル等倍にすると、月光の光だけで蕾のディテールが鮮明に写っていることが解ります。この辺り、このレンズの面目躍如といったところでしょうか。
結局、この花は蕾がぽろぽろと落ちてしまいました。茎は充分水を吸っているものの、各蕾に行き渡らないのです。前に記載した地植のチュベローズの写真と比較してみると茎の太さと蕾の数のバランスが切花では悪いことが解ると思います。
この花は少ない水をまず、小さな先端の蕾にあげるみたいです。したがって開花間近の下の蕾は水分不足になって落ちてしまうのです。どうしたら切花を綺麗に咲かせることができるのでしょうね。
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