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2006年8月 8日 (火)

ハマユウは南国の海に真夏を招く

Img_9279_w Camera: Canon5D, Lens : EF24-105F4L

前に住んでいたマンションの向かいの家にはおじいさんが住んでおり、夏の夕方には縁側でよく涼んでいました。その傍らにはいくつかの立派なハマユウが植栽されており、私もハマユウの香りのおこぼれにあずかることが出来ました。

やがて、誰も縁側に現れなくなり、その家も解体されようとする時、ブルドーザーのショベルの先のハマユウをやるせない気持ちで見送ったことを覚えております。

何となくそんなことを思い出すうち、私の現在の家が建っているところにも、昔おじいさんがハマユウを育てていたという話を聞きました。現在の家を建てる前には旧家の植栽を充分チェックして残すものは残したはずなのに記憶が無いのは、その当時もう無かったと思われます。

私もハマユウは好きなのですが、何となく自分で育てるのは遠慮しておこうかと思っています。庭で見るハマユウも良いのですが、逗子に行けば「北限のハマユウ」に会えるし、なんと言っても海辺で見るハマユウは美しいです。

ハマユウはCrinum asiaticum var. japonicaという学名から想像できるように、日本の暖地の海辺に自生する球根植物ですが、 房総の先端とか、三浦半島が北限になります。

もっと南に行けば、海を背景にした大群落が見られるのかも知れませんが、三浦半島の自生地でも海岸にとても近い位置でハマユウが咲く姿を7月から8月まで鑑賞することが出来ます。

ただ、ここは5時以降は立ち入ることが出来ないので、浜辺に漂うハマユウの香りを楽しみたい人には残念です。ハマユウは夜の蛾を誘引する為、夕方から開花し強い香りを発するのです。その香りは甘く艶かしく、月光に青白く照らされた花びらから、少し湿った潮風に乗って漂ってきたらどんなに素晴らしいことかと思うと悔しいです。

ハマユウは夜に咲いた花が昼も残ります。そして、くたびれてきたコパトーンのような香りに変わり、浜に遊びに来た人に真夏の海を感じさせてくれます。

Img_9271_w <PS>表題の写真では渚の近さがわかりませんね。波打ち際がわかる写真を追加します。実はこのカットは、少年の帽子の赤が強く出すぎてボツにしていました。

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