なんとなくトロピカルなニオイシュロラン
camera: Canon5D lens: Apo macro elmarit 100mm F2.8
昔、近所のプールにニオイシュロランが植栽されていて、5月中旬に咲く白い花から良い香りを漂わせておりました。椰子を思わせる容姿から、何となく南国ムードが漂うのですが、ニュージーランド生まれです。
その為、関東地方でも十分地植えが出来る耐寒性を持っています。地植えにすると、5mくらいには伸びそうですが、故郷では20mにもなる大木のようです。成長も早く、また丈夫な性質です。
この木は、以外なところに、何気に植栽されている事が多いのですが、それはトロピカルな雰囲気を簡単に演出することが出来る為だと思います。ひょっとしたら松島の松の代わりに、この木を植えたら、充分に育ち、日本三景をトロピカルなリゾート風景に一変させることさえできるかもしれません。
この木の花は、葉の間から大きな花穂が伸びて、無数の白い花を咲かせます。この木は生長するに従い分岐をするので、花穂は大きな木だと横向きに出て垂れ下がる感じで、小さな木だと直立する感じになります。
一つ一つの花は小さいのですが、数が多いので、この花の香りは遠くまでかなり強く漂います。香りは、芝生の上で、プルメリアを一輪花瓶に飾り、コパトーンを身につけてバニラアイスをスプーンでほじったらこんな香りになるでしょうか。香りも木の容姿にぴったりで、トロピカルムードがあります。
最近、この木について、北国に偽者熱帯を演出するという役割の他、新たな期待がもたれています。低カロリーの甘味料がとれるらしいのです。それを聞いてから、この木を見る目が変わりました。何か美味しそうに見えるのです。
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