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2006年7月22日 (土)

白百合には聖母の面影

M_lily_w Camera :Rolleiflex SL66SE Lens: Kinoptik Paris 100mmF2 Film: RAPF

白百合と言った場合、マドンナリリーが本来意味されるべき花です。マドンナリリーは従来は、ヨーロッパで普通にゆりと呼ばれていました。ヨーロッパに日本から鉄砲ゆりが輸出され、その美しさと香り、手軽さでヨーロッパのゆり需要を満たすようになると、従来種のゆりと区別するため、従来種をマドンナリリー、鉄砲ゆりをイースターリリーと呼ぶようになったとか。

では、何で、ユリがヨーロッパで大切な花だったかというと、キリスト教が関係しているからでしょう。キリスト教の初期に、マリア様が埋葬されたところにユリの花が咲いていたという伝説によって、マリア様のゆかりの花としてユリは昔から大切にされてきましたが、中世の宗教画に取り入れられるようになると、マリア様のシンボルとして、純潔の花言葉のもとに宗教的に重要な花となったのです。

このいきさつからすると、ユリの花はキリスト教にとって、後づけで宗教的な花になったということになります。逆を言えば、この花自体にマリア様を連想させる魅力があったということになると思います。純白な花びらがそうでしょうし、かぐわしい香りがそうでしょう。

ところで、このユリの香りに、例えばカサブランカの香りを想像するとグラマーすぎるきらいがあります。カサブランカ等のオリエンタルハイブリッドとマドンナリリーの香りは別物です。

残念なことに、日本ではマドンナリリーは夏の暑さが災いして育ちません、しかし、写真のゆりのように大手種苗業者から、マドンナリリーの交配種が出ていて、マドンナリリーの香りをよく移植しているので、これでしのぶことが出来ます。

それによると、カサブランカ等のオリエンタルハイブリッドのような重い甘さがなく、すっきりしたキレと、凛とした気品があり、清らかな感じがするものです。

ただ、残念なことにこの交配種ですら、暖地では長くは持ちません。結構気合を入れて育ててみても、年とともに花付が悪くなり、やがて土に返ってしまいます。

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