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2006年7月13日 (木)

胸苦しいレンゲツツジの匂い

Img_7683_w_1 Camera:Canon5D Lens : EF24-105mmF4L

ツツジを漢字で書くと「躑躅」。ドクロを漢字で書くと「髑髏」。何か似ているなぁーと長い間気になっていました。

ツツジの漢字が、解せません。身近で美しい花のわりには、オドロオドロした印象の字です。なんでも「てきちょく」と読んで、羊がツツジを食べてヨタヨタともがいている様子を表した中国の言葉からきたもののようです。

似たような意味で馬酔木と書くアセビがありますが、こちらはまだ、なんと言うか、余裕がある感じがしますが、ツツジの場合は洒落にならないものを感じます。

この言葉の意味するような典型にツツジにレンゲツツジがあります。レンゲツツジは牧場等にオレンジ色の美しい群落をつくり、観光客の目を楽しませますが、群落を作る理由は、動物が毒を恐れて食べないからです。レンゲツツジには、蜜にも毒があり、その蜜が混入した蜂蜜で中毒が出る場合もあるほどです。

私は、何となくツツジの香りを記憶していて、それは胸が締付けられるようなセツナイものでした。きっと子供の頃蜜を舐める為、ツツジの花をむしりすぎて、ツツジに対して申し訳無い事をしたという悔悟の念からかと思っていましたが。それだけではなさそうです。

レンゲツツジの匂いは本能的に警戒を呼び起こすものがあるのかも知れません。事実、レンゲツツジは匂いを嗅ぐ事さえ止めておいた方が良いらしいのです。

Img_7687_w (上のレンゲツツジと同じ場所に咲くヤマツツジ、同じ撮影条件で)私の田舎では、同じような場所にヤマツツジとレンゲツツジが生えていて、私は子供の頃レンゲツツジと似たようなヤマツツジの蜜は舐めていたと思うのですが、レンゲツツジがそれほどの毒をもっているという知識はなかったので、今思うと危ないことをしていました。

牧場の牛や羊と同じように、レンゲツツジの匂いに胸苦しさを覚えて、本能的にさけていたのかも知れません。

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コメント

コメント失礼いたします。
そういえば、私も子供の頃に、五月の蜜は吸っていたけれど、つつじの蜜は吸ったことがありませんでした。全く根拠はなかったのですが、毒のあるつつじがあるだなんて、今日まで知らなかったので、驚きです。誰に教えられたでもなく、それも本能でかぎ分けていたのでしょうか。不思議です。

投稿: y | 2006年7月13日 (木) 08時07分

やっぱり、皆さんも子供の頃、一度はサツキとかツツジの蜜を吸ったことがあるものなのですね。

丸坊主にしてたかどうかは別にして。

投稿: kk | 2006年7月13日 (木) 22時22分

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