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2006年6月18日 (日)

無限地獄の入口、Rolleiflex SL66

Img_7840_w_1 私は子供の頃、写真家の広田さんの鉄道の写真集が好きでよく見ていました。その写真のデータにRolleiflex SL66という名前が出てきて、それ以来憧れのカメラとなりました。

そのカメラの現物を見たのは、それから数十年経ってから、昼の部から夜の部までぶっ続けで歌舞伎座で観劇していたとき、幕間に気分転換で近くの中古カメラ屋にふらっと入って、そこにあった現物を見たのが最初です。

5年くらい前でしょうか。何十年も欲しいと思っていたものだから、買えるなら買ってもよいのサ、と自分に言い聞かせて、そのまま買ってしまいました。社会人になって以来、写真を撮ることは無くなっていましたが、庭で咲いた花の記録をしたいと考えていたのです。

今なら、迷わずデジタル一眼を買っていると思うのですが、当時私のカメラ知識は「TTL開放測光」で止まっていて、自動巻上げ、自動露出、自動フォーカスのカメラは怖くて使えなかったので、慣れ親しんでいる、中判、手動カメラのほうが楽だったのです。

このカメラは、内部構造が複雑すぎて、故障が多いという話を聞きます。また、その複雑な内部構造の為ほとんど手作りに近く、カメラの価格を押し上げ、その結果、売り上げが伸びずに製造中止になったとも聞きます。

カメラの概観から、それほどまでに複雑な内部構造はわかりませんが、シャッターを押したとたん、推察できます。シャッターの音は「パタラッ」という比較的静かな音です。この瞬間、大きなミラーをクイックリターンし、シャッター幕の開閉を行っています。それもすべて機械的に。このミラーショックの吸収だけでも素晴らしい技術が入っていることが解るのです。

このカメラは、優れた機械製品として、使用する喜びを味わせてくれましたが、恐ろしい罠でもありました。

そのうち、1.このカメラレンズの五角形の点光源ボケが気になり、2.改造レンズを見つけ、3.他のレンズに興味を持ち始め、4.他のレンズを探し、5.アダプターを探し、6.レンズに合うボディーを後付で買う、7.また4に戻る、という無限地獄に陥ってしまったのです。

写真のカメラは真中がRolleiflexSL66、左右がSL66SEです。特に左のカメラは、最も新しい2000年モデル?という触れ込みで米国のローライクラブの人から買ったものですが、パチモンくさいですね。その、クラブも去年は評判を落として、閉鎖してしまいました。

ほんの数年で、同じようなカメラが三台になったのは、それぞれ事情があるとしても、世間的には「ただの言い訳」程度の事情ですから多くを語りません。ハマってしまいましたと、認めます。

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コメント

2000のお尻がキュートですね  ^^ 
さてSL66clubのサイトが閉じたのはもしかしてHECの親爺が死んだのかと下司なりに勘ぐっていましたが,評判が悪くなったからなのですか.事情は全く存じませんが検索に便利なサイトだったので残念に思っています.
私もこのカメラにベタ惚れです  ^^ 
最近あまり実機を見かけませんのは,やはり収まるところに収まってしまったのでしょうか.

投稿: lensmania | 2006年6月19日 (月) 23時56分

ローライクラブに関しては、私も、管理人の方が亡くなったか、重病にかかったものと想像しています。昨年のゴタゴタも、E-bayに返信が出来なくなった為のものです。
管理人さんは、E-mailからも、実直そうな人柄が(少しブランド信仰が強かったものの)伺えたので残念です。

その意味で、個人のE-bayとかBlogとか、健康に問題が発生すると、運営は厳しいですね。

このBlogに関しても、私が書いていることは、家族も友人も誰も知らないので、更新が滞ったら、頭がパァになる等、何かの問題が私に発生していて、そして人知れず消えて行くことになるのですね。

投稿: kk | 2006年6月20日 (火) 21時47分

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