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2006年6月20日 (火)

夜の淑女は言いすぎなアメリカバンマツリ

Ladyofthenight_w カメラ:Rolleiflex  SL35E レンズ:Makro Planar 60mm F2.8 HFT フイルム:RVP

ニオイバンマツリを紹介したので、アメリカバンマツリも日を置かずに紹介しなくては、と気に病んでおりました。単純に言うと、花が紫から白に変わるのが、ニオイバンマツリ、黄色から白に変わるのがアメリカバンマツリです。

ところが性質は随分違います。まず、耐寒性ですが、ニオイバンマツリは関東あたりでも地植えで越冬できるのに比べ、アメリカバンマツリは不可能です。鉢植えでもかなり保護してあげないと越冬しないので、耐寒性は随分劣ります。

花も、単純に紫、黄色の違いだけでは無く、アメリカバンマツリは長い漏斗形の花で、花の大きさもニオイバンマツリよりも大型です。

花の香りもまた違います。ニオイバンマツリは潤いのある、美味しそうな感じのジャスミン香ですが、アメリカバンマツリのそれはドライで、野性味があるジャスミン香です。また、ニオイバンマツリは日中も香るのに対してアメリカバンマツリは日中も少しは香るものの基本は夜中に強く香ります。

アメリカバンマツリは英語名では、Lady of the nightなのですが、この名前は夜に強く香るところから来ているそうです。淑女は夜になると強い香水を身にまとう為でしょうか。これに比べるとニオイバンマツリのyesterday today tomorrowという名は面白いものの、ウィットに欠ける名前に思えてきます。

私の近辺では、数年前にホームセンターで大量に売られました。この花を見てみたいと思っていた私は大喜びで買ってみたのですが、耐寒性の弱さを検証する結果に終わりました。

花については、黄色から白に変化する花は、咲き終わりにまた茶色に変色して、メリハリが無いような気がしましたし、香りも、ありがちな物に感じました。

冬に、枯らしてしまったのは、珍しさ以外に執着する理由が無いと思ってしまったからかも知れません。

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