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2006年6月 8日 (木)

白ワインの中には芍薬の香り

Peony2_w カメラ:Pentax645 レンズ:Planar110mmF2 フイルム:RDP3 (珍しく香りをモチーフにした名前を持つ芍薬、花香殿)

芍薬を紹介する時のお決まりは、「立てば芍薬」ですが、最近この花をみるたび、自分で自立できないのじゃないかなぁーと思います。支柱をはずせば、バタッと花枝が倒れそうです。

芍薬の花枝は丈夫ですが、それ以上に最近の改良された花は重そうです。いずれ、立てば芍薬の意味が美しいもののたとえから別なものに変わる日も近いかも知れません。

Peony1_w カメラ:Pentax645  レンズ:Planar110mmF2 フイルム:RDP3

現代の芍薬は、品種の名前を覚えるのも追いつかないくらい、いろいろな品種があり、花の色、形、香りも千差万別です。私もかつて、園芸の通信販売で、香りが良いと言う触れ込みの株を求めて、育てたことがあります。が狭い庭で、何の脈略も無く育てる花では無いですね。

この花を育てるには、この場所に芍薬を置くという確固たる、美意識が必要で、私のようにどんな香りの花なのか、とりあえず育てて花を見ようという人には、スペース効率上、不向きです。

何故なら、シーズンにはいろいろな植物園、公園、お寺で、様々な芍薬が美しい状態で見れるし。また、切花も、手ごろな価格で手に入ります。しかも芍薬の切花には、香りを持っているものが多いので、私は芍薬は切花で楽しむものと決めております。

その芍薬の香りですが、何でも白ワインの香りを表す、例えにも使われているようです。確かに、ドライな白ワインの香りにはキリッとした野性味を感じる部分があり、Peonyのような香りと表現するのは美しい感じがします。

もちろん、芍薬の香りにも様々な変化があり、バニラミルクのように滑らかな感じのものから山菜のようにイガイガと苦そうな感じの香りまであります。それでも、白ワインの香りの一部分として、「このワインはPeonyの香りがする」と言われれば、どの種類の芍薬か突っ込まず、「はあ、そうですね」と、野性味があるドライな風味を感じたら納得してしまいましょう。

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