下品なくらい強力な羽衣ジャスミンの香り
4月、5月は香りの良い花が多く、バラの紹介が出来ないばかりか、かなりの取りこぼしがあります。がんばらなくては1年で終わらない。でも何の為?。
ともかく、今回は羽衣ジャスミンのご紹介。どちらかと言うと日本の園芸名に否定的なことが多い私ですが、このネーミングは見事だと思っております。羽衣ジャスミンの正式名はJasminum polyanthum沢山の花が咲くジャスミンという意味です。
実際、この蔓を地植えすると、数年で、開花期には羽衣をかけたように、白い花で覆われます、蔓の成長が早く、いろいろなものに絡んでよじ登り、5月に一斉に花を咲かせます。
同じような蔓に、Jasminum officinalがあり、その選抜種のグランディフローラはエッセンシャルオイルを採るために栽培されますが、花は夏から秋にかけてポツリポツリと咲く性質で、耐寒性も劣ります。
花を手で摘んで、エッセンシャルオイルを作るのだから、普通に考えれば、ポツポツ咲くグランディフローラより、一度に大量の花が咲く羽衣ジャスミンの方が効率は良いハズです。なのに何故そうならないのか、答えは簡単、香りの質がエッセンシャルオイル向きでは無いからです。
香りの強さだけで言えば、羽衣ジャスミンの方が強いのですが、高温、多湿、無風の時などは鬱陶しく感じるような、くどさが香りの質にあるのです。人によっては動物臭を感じる人もいるでしょう。ほんの少しの差が決定的に異なる印象をもたらすのは、本能と密接な香りの世界ならではの事ですね。
花はとても可憐な感じなので、もう少し香りが弱ければ、もっと自由にこの羽衣を家の周りに掛けれるのですが。
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コメント
ハゴロモジャスミンの匂いが好きな人がいること自体私には驚きです。近所の家が植えたら速攻で苦情入れますよw
投稿: ねこぢる | 2019年5月19日 (日) 07時21分
私はハゴロモジャスミンの香り、大好きです。
この濃厚な甘すぎる香りが痺痛のある
不調な体調を癒します。
人それぞれですね。
我が家にもありましたが、枯れてしまいました。
近所に植えられていたら毎春、楽しみにするタイプの香り。
投稿: ふみとり | 2020年7月26日 (日) 11時52分