三角葉アカシアにも良い香りがあります
横浜での季節は半月くらい過ぎてしまったのですが、今回は三角葉アカシアのご紹介。うかうかしていると、ニセアカシアが開花してしまうので、その前にアカシア一族のなかで、珍しく本当にアカシアと名乗る花木を紹介しておかなくては。
そもそも、アカシアという名前には、不思議な因果があるような気がします。一族を代表する人気者のミモザアカシアが、単にミモザと呼ばれるようになったり、一族の大半の種の生まれ故郷であるオーストラリアでは、別名のワトルという呼び方が主流であったり。ニセアカシアに遠慮して、本来のアカシアをあえてアカシアと言わないようにしているような気さえします。
三角葉アカシアはその中で、アカシアを名乗りながら人気を保つあたり、あっぱれなことなのですが、そのうち単にサンカクバとだけ呼ばれるようになるのではないかと心配です。ミモザが歩いた道を、三角葉アカシアもまた歩くのでしょうか。
そんな心配はともかく、三角葉アカシアは、庭木としてお得感があります。それは、
1.ミモザアカシアほど大木にならないこと。
2.三角の葉の為に、花が無くとも花材として使えること。
3.通常のミモザアカシア等の仲間より開花時期が後になること。
4.花には、房アカシアと同じような香りがあること。
5.葉の色が銀葉できれいであること。
です。私個人としては、ミモザと言いながら房アカシアを気にしている銀葉アカシアより断然お勧めしたい花木です。
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