蜜の香りのユリノキの花は、カラスも大好き
ユリノキは、いろいろな公園でみることが出来ますが。新宿御苑の木が大きく、また、下の方から枝が伸びていて、枝の先の花を間近で見るチャンスがあるのでお勧めです。
この木はユリノキとかチューリップの木とか呼ばれ、本心はどんなでしょうね。百合とかチューリップとか言うな。とか思っているのでしょうか。
しかし、残念なことに、この木の学名は Liriodendron tulipifera、百合の花の木の、チューリップのような花の木、とか言う意味ですから、初めから、それも正式に、百合とかチューリップとか言われている訳で、定めというもの、なのですね。
この木は、街路樹として、樹形も良いし、新緑も紅葉もイケルので、町並みをちょっと洋風に飾りたい時などうってつけの木だと思います。私もこの木の街路樹は好きです。
私の他にも、カラスがこの木を大好きです。花のシーズンにこの木の下にいると、上から枝付の花がパサパサと落ちてきます。見上げるとカラスが一生懸命枝を食いちぎっています。
どうしてでしょう?この木の花は枝の先端に付くので、体重の重いカラスは花のそばに止まれないのですね。そこで、枝ごと花をむしって、硬い枝のところに運こび、蜜をなめるのです。蜜をなめ終えた枝をカラスがポイ捨てするので、上から降ってくるのです。
おかげで、私も苦労しないで、落ちてきた花を拾っては、花の香りを確かめることが出来ます。新鮮な蜜の香り、少しの青っぽさがアクセントとなって爽やかです。
カメラ:Canon20D レンズ:Tamron 28-75mmDi
そして、良い子はマネしてはダメだけど、カップ型の花の底に溜まって輝いている蜜を少し舐めて見ます。つまりカラスのおこぼれをいただく訳なのですが。すると、花の香りから想像した通りの、ほんのり甘く、爽やかな蜜の味がするのですよ。
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