ニワトコでシャンパンはちょっと無理かも
菜の花や、桜を目当てに浜離宮を訪れると、道の途中に一本のニワトコが目に付きます。浜離宮にわざわざ植栽したのでしょうか、また、鳥が種を落として、そこで育ったのでしょうか。どちらにしても、切られることも無く、下刈りをしてもらい、そこそこ幸せに暮らしているようです。
しかし、人は、菜の花や、桜の花を愛でてもニワトコの花にはあまり興味が無いようで、たいていの人は素通りして行きます。かわりにいろいろな羽虫が集っています。
この花は、春に他の花に先駆けて花を咲かせて虫を集め、瞬く間に実をつけ、鳥を誘います。早め早めに勝負をかける花なのです。
この花の仲間のエルダーフラワー(西洋ニワトコ)はマスカットのような香りを持ち、花の香りを濃い砂糖水に移したコーディアル(この言葉、どこかの証券会社が「誠実」「忠実」なんて意味で使っていますね)で、フラワーシャンペン(要はサイダーだ)を作ったりします。
きっと似たような香りがすると期待してニワトコの花の香りを試してみたら、確かにマスカットのような香りが極薄であります。ただ、期待するほどではありません。しつこく匂いをかぐと、葉が持つ異臭のほうが鼻についてくるのでほどほどに。
エルダーのコーディアルは日本でも手に入るので、簡単にエルダーフラワーシャンペンが日本でも楽しめます。しかし、ニワトコの花の香りがもう少し良かったら、梅酒の文化を持つ日本のこと、どんな飲み物が生まれていたのでしょうか。
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コメント
昨日、エルダーフラワー・コーディアルを作ったんです。エルダーフラワー・シャンパンとの違いは何なのか訳が判らなくなって検索して辿り着きました。どうやら同じものの事みたいですね??
投稿: りす美 | 2007年6月10日 (日) 23時37分
りす美さん、こんばんは。
すると、西洋ニワトコの花が手に入るか、育てていらっしゃるのですね。いいなぁー。
西洋ニワトコの現物は是非拝ませてもらいたいと思いつつ、狭い世界に生きておりますため、果たせずにいます。
ビンのコーディアルもなかなかいけますので、フレッシュなものだと美味しいんだろうなぁ。やっぱり、いいなぁー。
投稿: kk | 2007年6月11日 (月) 00時19分
エルダーフラワー(西洋ニワトコ)のコーディアルとシャンパンの違いが、そのお答では誤解を招きますよ。
そもそも、それぞれの作り方から違います。訂正された方がよろしいかと・・・
投稿: | 2011年7月 2日 (土) 14時02分