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2006年4月 4日 (火)

コブシの当たりは西暦奇数年?

Kobushi_w 北国で育った人にとって、コブシは特別な花です。それは早春に真っ先に花が咲くからであって、寒い冬からの開放を告げる花だからです。暖かい地方であれば、それは梅なのでしょうが、北国では梅は桜と一緒にコブシの後に開花します。

関東ではコブシは桜よりほんの少し開花が早いだけで、ほぼ同時期に咲きますが、北国ではコブシが咲いてすこし経ってから桜が咲くというイメージです。そんなことからもコブシは北国の人にとって、開花を楽しみにされている花なのです。

ただ、この花には隔年開花の性質があって当たり年とハズレ年があります。2006年私の周りの木はハズレ年でした。昔の人はこの花付で豊作と凶作を占ったそうですが、それで行くと今年は、このあたりは凶作ということになります。

この花の花芽分化は前年の初夏に起こるのですが、その時期その年に咲いた花が結実すると、木のエネルギーが種の充実のほうに向けられる為、翌年の花が少なくなることが当たり外れの原因になっていると思われます。
私の周りのコブシの木にも、この木の名前の由来となった拳状のごつごつとした実がみられました。このことから、花後に剪定してやると、毎年開花するように思いますが、どうでしょう。

個々の木がばらばらに隔年開花をすれば、全体としてそれなりに花を楽しめるとはずなのですが、なんとなくみんな一斉に同じ年に当たり、ハズレをやってしまっているような気がします。付き合いが良すぎます。
例えば、一山全部今年はハズレとか。ひょっとすると、この単位はもっと広く、日本中で今年は当たりとかハズレとかあるのでしょうか。ちなみにWEBで検索すると、2005年は全国的に、当たりだったみたいです。

ところで、このコブシの香りですが、前に書いたハクモクレンにくらべて、凛とした清涼感が強いように感じます。寒さが残る早春、温度差が無く無風の早朝に、上空から静かに降りてくると言う感じに相応しい香りです。

カメラ:Yashica FX2000 レンズ:Tessar 45mm F2.8 フィルム:RDP3

一時期、FX3にTessar45mmをつけて、ポケットに入れて持ち歩いていました。その頃のスナップ。このコブシを見るたびに、移植しにくいコブシをこんなに大きな木で、よく植栽したなあと思うのです。季節が都会ではわかりにくいから、根性入れて植栽したのでしょうか。

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