« 交換レンズよりも、Hasselblad | トップページ | 最初はハクモクレン、春を告げるマグノリアの香り »

2006年3月28日 (火)

ミモザとアカシアの微妙な関係

Img_5844_w

<房アカシア> カメラ:Canon5D  レンズ:Macro Planar 100mmF2.8 AEG

まずはミモザ(Mimosa)から。そもそもミモザは何かというと、オジギソウのような葉っぱの植物を表す名称です。ちなみにMimosa Treeと一般的に言うと、ねむの木になります。

ところが一般に私たちがイメージするミモザは何かというと、春に黄色いボール状のふさふさの花が固まって咲く花木です。ミモザサラダはゆで卵の黄身が命、合歓の花のピンクでは困るのです。という訳で、オジギソウのような葉を持ち、黄色の花を咲かせる花木。最近では銀葉アカシア(Acacia baileyana)が「ミモザ」として売られるケースが多いようです。

Mimosa1_w <銀葉アカシア>カメラ:Pentax645 レンズ:67用SMC pentax75mm F2.8 フィルム:RDP3

ところで、ミモザには香りがあるとされております、ところが街にあふれる銀葉アカシアに香りはありません。いったいミモザは何なのでしょう。

実は、暖地の公園に植えられていたりするねむの木のような巨大な木が本家のミモザです。正式な和名を房アカシア(Acacia decurrense)と呼びます、フランスでこの木がミモザと呼ばれることから、似たような銀葉アカシアがミモザとして日本に定着したのではないでしょうか。

何故、本家の房アカシアでなく銀葉アカシアが普及したかというと、木の大きさの違いを見れば納得できると思います。銀葉アカシアは小さな木でも開花し、葉が小さくじゃまにならないので家庭の庭にも収まるのですが、房アカシアは公園みたいな広いところでなくては無理です。

「ミモザ」は、数百種のアカシアのうち、ミモザの葉を持つものをミモザアカシアと呼んでいるうち、肝心のアカシアがとれて一人歩きをしたものだと言えるでしょうか。ただ、アカシアが本来の名前なので、同じような黄色の花が咲いても、葉が三角形で面白い三角葉アカシア(Acacia cultriformis )になると、さすがにミモザという文字はつきません。

ミモザの香りとは、房アカシアに代表されるアカシアの香りなのですが、他の品種のアカシアにも、この香りがあるものもたくさんあります。いっそうのことアカシアの香りとすれば正しいのでしょうが、今度は通常私たちが思っているアカシアとこんがらがってしまいます。

私たちが通常、アカシアの香りとしてイメージしているものはニセアカシアの香りです。名前は混乱をまねくものの、名前と顔は一致しているのです。

このニセアカシアについては、日本だけで贋と呼んでいるわけでなく、英語でもFalse Acacia、学名でさえ、Robinia pseudo(贋の) acaciaなのはかわいそうな気がするのですが、詳細についてはまた今度。

<房アカシアの近接写真です>葉が大きく濃いグリーンですね。

Mimosa2_w カメラ:Graflex XL  レンズ:Heligon 95mm F2.8 フイルム:E100VS 6x8フォーマット。我ながら、マクロレンズをつけたデジ一眼と、中判レンジファインダーカメラの使い分けの基準は何なのだろうと突っ込みたくなりますね。

|

« 交換レンズよりも、Hasselblad | トップページ | 最初はハクモクレン、春を告げるマグノリアの香り »

コメント

はじめまして。三角葉アカシアで検索してたどり着きました。私はミモザのことをなにも知らなかったので大変参考になりました。今日の記事をトラックバックさせていただきました。
花を見るようになってまだ1年にならないため、春の花はほとんどがはじめて見る花ばかりのかけだし花好きです。

投稿: Rocky03030 | 2006年4月 1日 (土) 15時32分

コメントありがとうございます。acaciaについては、もっと色々なことがあって、ミモザでないアカシアについても書いて見たいと思っています。今後ともよろしくおねがいします。

投稿: kk | 2006年4月 2日 (日) 21時42分

初めまして。宜しくお願いします。香水用のミモザを探しています。
MIMOSAで画像検索すると、ねむの木と黄色い掲載された写真の花が出てきます。私はこの黄色い花が香水になるミモザだと思っていました。ACACIAで検索しても黄色のミモザだと思える花とROBINIAが出てきます。
アカシアって白い藤みたいな形の甘い匂いの花で、蜂蜜を作る花だと思ってました。アメリカで売ってる蜂蜜の瓶にもこの白い花の絵がついていました。これって、ROBINIAですよね。この花からアカシア蜂蜜は出来てるのですか?香水用はこの黄色いミモザ(掲載された写真)なのでしょうか。ミモザの香水は少し植物の生臭さがあって青臭い感じがするのですが、ねむの木の花と匂いが違うような気がします。
もし、お時間があって、ご存知でしたら教えてくださったら嬉しいです。宜しくお願いします。

投稿: 梨花 | 2010年1月15日 (金) 11時22分

梨花さま今晩は

MIMASAの香水というか、エッセンシャルオイルはこの黄色い花の房アカシアから採れます。私が持っているオイルはアブソリュートですから、この花を有機溶媒につけて抽出したものですが、おそらく、この方法がこの花では一般的なものと思います。

白いフジのような花はニセアカシアの花で、アカシアの蜂蜜はこれから採れます。

どちらもアカシアという名前があって紛らわしいのですが、本当のアカシアはミモザの仲間の方です。その本当のアカシアの一部をミモザと言うのは葉の形が、手の形を意味するミモザに似ているからで、ミモザは本来は愛称なのです。

ところで、今、このレスを書くためにMIMOSAのエッセンシャルオイルを開けてみたのですが、良いですね。春が待ち遠しくなる香りです。

投稿: kk | 2010年1月15日 (金) 20時58分

やっと区別が出来ました。
ありがとうございました。

投稿: 梨花 | 2010年1月16日 (土) 02時16分

初めまして(*^_^*)
アカシアとミモザの違いが判らず、こちらのブログにお邪魔しました。

さて早速ですが、私は「ミモザ」を我が家のシンボルツリーにしたくて園芸店で注文し、育てはじめ早3年たのですが、このブログを見ると我が家に咲いているのは銀葉アカシアのようです(-"-)

私は公園に咲いているようなミモザが欲しくて注文したのですが…思うような木にならず、調べていたところでした。銀葉アカシアなら、あんな大きな幹の木にはなりませんね。ショック。

話は変わりますが、私はイチデジ初心者でカメラには興味があります。お花も大好きだし、こちらのブログにまた遊びに来ます(*^_^*)
ありがとうございました♪

投稿: paco | 2011年4月 2日 (土) 11時02分

初めまして(*^_^*)
アカシアとミモザの違いが判らず、こちらのブログにお邪魔しました。

さて早速ですが、私は「ミモザ」を我が家のシンボルツリーにしたくて園芸店で注文し、育てはじめ早3年たのですが、このブログを見ると我が家に咲いているのは銀葉アカシアのようです(-"-)

私は公園に咲いているようなミモザが欲しくて注文したのですが…思うような木にならず、調べていたところでした。銀葉アカシアなら、あんな大きな幹の木にはなりませんね。ショック。

話は変わりますが、私はイチデジ初心者でカメラには興味があります。お花も大好きだし、こちらのブログにまた遊びに来ます(*^_^*)
ありがとうございました♪

投稿: paco | 2011年4月 2日 (土) 11時02分

paco さま今日は

ミモザ(房アカシア)にしなくて良かったのではないかと思います。これ、怖くなるくらい成長しますよ。

ウチのパールアカシアでさえ、暴れております。
今は花が咲いているので何もしませんが、花後に剪定しなくては...。

投稿: kk | 2011年4月 2日 (土) 17時14分

こんばんは(*^_^*)
確かに房アカシアは大きくなりますよね。でも私的には、屋根をも越すミモザが欲しかったんです。トトロに出てきそうなくらいの巨木が…。

でも、銀葉アカシアも生命力もすごいですね。
花後にかなり刈り込んでも、またあんなに枝を伸ばすんですから。今年もか・な・り刈り込みたいと思います。

さて、銀葉アカシアは寒に弱いですか?我が家は山口県の瀬戸内海に近い場所ですが、山の中なので寒いんです。今冬は寒かったせいか、銀葉が茶色くなった部分が多くて…。寒さにやられたのかな?って思いまして。
常緑のはずのシマトネリコも葉が全部落ちてしまいました。またお時間があったら教えてください。

投稿: paco | 2011年4月 3日 (日) 21時34分

paco さま今晩は

そういえば、ミモザの本場南フランスでも、一家に一本みたいな感じでミモザが植栽されておりました。

でも、日本で見るミモザより透かされている感じでした。おそらく水分の関係だと思われます、こういう木って冬をやっと越して大丈夫かなぁ、なんて心配していると、それをあざ笑うように、夏に成長するのですよ。

投稿: kk | 2011年4月 3日 (日) 22時39分

そうなんですね~。
ありがとうございます(*^_^*)

また、ちょくちょく遊びに来させてください♪

投稿: paco | 2011年4月 3日 (日) 23時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 交換レンズよりも、Hasselblad | トップページ | 最初はハクモクレン、春を告げるマグノリアの香り »