ボロニアの香り
カメラ:Sinnar F レンズ:S-Planar120mmF5.6 フイルム:RDP3
ボロニアという愛らしい花木が日本に紹介され、早春に店頭に並ぶようになってからどれくらい経ったのでしょうか。最近では、早春の園芸店の店頭でベル状のかわいらしい花を咲かせ、オレンジの皮のような素晴らしい香りを振りまき、春の訪れを伝えてくれる花としてすっかり定着しました。
日本の蒸し暑い夏に弱いせいか、ハダニに弱いせいか、せっかく買った鉢花も、マニュアル通り切り戻して育てても、前年に買ったような花は咲かせてくれません。早春の園芸店で、買っても夏は越せないしなあーと、鉢とにらめっこしながら、「切花だと思って」と結局買ってしまうのは、やはりあの香りの誘惑なのでしょうか。
ところで、このボロニアにも種類があって、香りが強いものも弱いものもあります。香りの良さで言えば、表題の写真の、最も一般的なボロニア・ヘテロフィラもかなり強いほうです。
しかし、香りの強さ、質の上品さで言えば、黄緑色の花を咲かせるボロニア・ルテアや、褐色の花を咲かせるボロニア・キャンデュレリに軍配が上がります。さらにこの二つのうちでは....と考えると甲乙がつけれません。
カメラ:Pentax645 レンズ:67用SMCPentax75mmF2.8 フイルム:RDP3
というか、この2つは同じ仲間ではないでしょうか、一般にブラウンボロニア、またはスイートボロニアと呼ばれるBoronia megastigmaの、色変わりがルテアで、キャンデュレリは褐色の花の品種名だと思います。
この、Boronia megastigmaは香りの名花で、実際にエッセンシャルオイルも作られております。
カメラ:Canon5D レンズ:Distagon 35mmF1.4 AEG
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