ネージュパルファム最後の秋
ネージュパルファム Neige Parfum (香りの雪)
今年は、花をあきらめてもいい、何とか新しいシュートが出てくれないものか。と思うものの、蕾がつけば花を見てしまいました。鉢だからダメならば地植えではどうかと、猫の額の地面を掻き分けて、大地を与えてみました。でもその場所が合わなかったようで、かえって衰弱してしまいました。
若い時に無理させすぎたからなあー、今年で最後かも、とすっかり年老いてしまった主幹をみて後悔の念にとらわれます。
株の主はネージュパルファム、香りの白花の大銘花です。ただこのバラの欠点は成長が遅く、新しい主幹となるシュートが出にくいことにあります。開花のサイクルが短く、絶えず花をさかせるため、エネルギーを消耗しているように思います。
この花はクリーム色の形良い蕾からルーズな感じに開花して、なんともいえないすばらしい香りを振り撒きます。香りのバランスも絶妙で、大半をしめるダマスクの香りに、ピーチを思わせるフルーツの香りが混じります。花はしだいに純白にかわり、みごとに散ってゆきます。
私は、どちらかと言うと春のバラより秋のバラのほうが好きなのですが、このバラに関しては春の蕾は全部とってしまって、シュートと秋の花にかけても良いのではないかとさえ思います。
ただそこまでしても、バラに病害虫はつきものですから、夏には丸坊主になることだってあります。だから蕾ができればいつでも開花を待ってしまいうのです。
そして、思ったとおり、秋に最後の開花をした後、帰らぬバラとなってしまいました。
カメラ:Rolleiflex SL66SE,レンズ:Kinoptik Paris100mm (改造マウント)、フィルム:RVP
今年、新苗が出回らないかなあ。写真は春の花です。
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