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2006年3月23日 (木)

姫エニシダはグレムリン?

Broom_w 写真の花は「エニシダ」という名前で売られております。スタンドに仕立てられ、黄色く愛らしい花をいっぱいに咲かせますが、それは黄色のフリージアの香りを薄くして、乾いた感じにしたら近いかな、と思われるような香りを振りまきます。一つ一つの花の香りは弱いのでしょうが、何しろ多くの花が咲くので、鉢の近辺が爽やかな香りで包まれます。

この鉢は、毎年早春に、それなりの値段で出回ることから、温室を使ってコストをかけた鉢花で、さらに一般の家庭では年を越させるのは難しい植物という想像ができます。
説明によると、関東以南では戸外でも大丈夫な程度の耐寒性、排水の良い場所を好み、しかし、水はたっぷりと必要、だそうです。

鉢花の容姿から、成長が早く、多くの根を生やし、そこから多量の葉に水分を供給し続けているように見えます。鉢は、挿し木苗に最適な環境を提供するものの、狭い鉢だとすぐに限界がくるのではないでしょうか。夏越しが難しそうです。

この花木は、「エニシダ」という名前で出回りますが、日本での本名は「姫エニシダ」。本当のところ、素性さえ良くわからない園芸種ですが、容姿からFrench Broomの血が多分に入っていることが想像できます。

このBroomというのは「ほうき」の意味で、Frenchの他にもいろいろな種類のBroomがあります。西洋の魔女はこのBroomで作られたほうきに乗って旅をするのですね。

そして、実際この木は場所によっては魔女がもたらす災いのように扱われます。ペスト植物とさえいわれるのです。自然状態で、日本の鉢植えに近い環境を持った地域では、絶望的な繁殖力で、在来種を駆逐してしまうのです。

この木を抜き取ることは種をばら撒くこと、焼き去ることは、地中の種の発芽を促すこと、毒性があるので動物も食べない、と、恐ろしいくらいの繁殖力です。

この花を見ると、古い映画の「グレムリン」を思い浮かべ、鉢花が枯れると「変身しなくて良かったね」なんて思ってしまう私は、ただ、自分の怠慢を言い訳しているだけなのでしょうけど。

カメラ:Hasselblad SWC レンズ:Biogon 38mmF4.5 フイルム:E100VS

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