クライスラー インペリアルはフラッグシップ。
Chrysler Imperial (旧クライスラーの最高級乗用車の名前です)
クライスラー インペリアルという名前を聞いて、なんか自動車会社にクライスラーとかあったなー、調子が悪くなって、ベンツの資本を受け入れ、ダイムラー クライスラーという名前の会社になったのだっけ。
などと連想した人は、このバラにまつわる少し面白い話に近づいたかも知れません。
最新のモーターショーで、消えていたインペリアルというクライスラーのフラッグシップの車名が復活していたなーと連想した人は、もう充分ご存知でしょうから、参考程度にどうぞ。
クライスラー インペリアルという花の名前はまさしく車の名前で、車のイメージフラワーとして名前がつけられました。最近はいろいろありますが、最初に広告用の目的で名付けられたバラであります。
このバラはドイツで生まれたのに、何故アメリカの車の広告をしなければならなかったかと言うと、生まれた年が、アメリカによる戦後統治期間の最後の年である1952年だったからです。つまり、MADE IN US-ZONE GERMANYだったのです。
複雑な生い立ちをした子供が紆余曲折を経ながら、最後に故郷に錦を飾ったというと、飛躍しすぎかも知れませんが、この花はダイムラークライスラーの高級乗用車の名前として、思い出されるようになるかも知れません。
いろいろな賞をもらっております。そのうちで、香りに関する最高の栄誉と私が信じるJames Alexander Gamble Fragrance 賞は、少し遅れて1965年に取っています。
その素晴らしい香りはどのようなものかと言うと、黒っぽいビロード赤の花から想像できる、重厚なダマスクの香りではなく、フルーティ ダマスクの香りです。フルーツの印象は
イチゴという人も柑橘系という人もおります、いずれ軽い爽やかな感じのフルーツ香がダマスクにまじることで、陽気なダマスクといった感じの香りになっております。
残念なことは、株の寿命が短く手入れが悪いと樹勢が衰えてくるような気がします。
カメラ:Rolleiflex SL66 SE レンズ:Kinoptik Paris100mm (改造マウント)フイルム:EPR
ビロードのような質感の真紅の花びらが綺麗です。
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